愛と快落
ヴァニタスの手記わんくーる終わりましたね。終始ノエが可愛かった。褐色に惹かれる傾向があるせいでまんまと引っかかりました。でも後悔はしてない。カプですが、
大体ヴァニノエで探しちゃうけど、
今回書いていてヴァニタス受けもありとか思ってみたり。案外ヴァニノエ少なくてしょんぼりしてたんで自給自足という事で。
一応、ヴァニタスとノエがちゅっちゅしてるんでR-15かけときました。見る時は御自身の判断に任せます。長めなんですけど最後まで見てくれたらうれすぃ僕Happyなんでお願いしますm(_ _)m誤字脱字はすまん見逃せ
- 379
- 474
- 11,787
昼下がりの出来事だった。久しく休みをとることが出来たヴァニタスとノエは、特別することも無く、部屋で寛ぐ。
ヴァニタスは、フォションの紅茶を片手に
読書をしていた。こうしてゆっくり休む暇が無かったので、ヴァニタスは、有難く時間を有効に使おうと考えていた矢先、視界の端で
ノエが動く気配を感じた。が、特に気にせず
本文に目線を落としたまま手洗いにでも行くのか?と考えていると、ノエは、真っ直ぐヴァニタスの前へ向かって歩いてきた。
そして少し躊躇いながら口をもごもごしたり、目線を泳がせたりしていた。
「何だ、言いたい事があるなら早くしろ」
痺れを切らしたヴァニタスが声を上げた。
それもそうだ。本を読んでいる目の前で、不可思議な行動を起こされては視界にチラついて仕方ない。何か文句でも言いに来たのか?と勝手に解釈していたため少し胸がムカムカしていた。しかし、そんなヴァニタスの予想をはるかに超える言葉を叩き付けられた。「抱いて下さい」
ヴァニタスはノエの言葉を噛み砕くのに
かなり時間を要した。
「は?」
ヴァニタスは必死に頭を回転させたが、結局口から出たのはその一言のみだった。
「抱いて欲しいんです」
理解が追いつかないヴァニタスに、ノエはもう一度言った。
「待て。先ず、お前は抱くという意味を知っているのか?」
ノエの事だ。世間に疎いおぼっちゃまの事だ。意味も分からず爆弾発言しちゃったパターンだろとヴァニタスは思った。
「知っています。性行為を示す言葉ですよね?馬鹿にするのも大概にしてください」
ヴァニタスはまたノエに度肝を抜かれた。
まさか、あの何も知らない純粋の塊みたいな奴から、あいつの口から性行為という言葉が出るなんてと。
「悪いが他を当たれ。男色の趣味はない」
ヴァニタスは勿論断りを入れた。
「そうですか。」
ノエは、案外あっさり諦めた。
何だはったりかとノエの顔を覗くと
分かりやすく眉と肩を下げ、とぼとぼと
部屋を出ていく姿を終始見つめてから
「は?」
と、もう一度と呟くのであった。
ノエは、街をさまよっていた。前、ヴァニタスに街を案内してもらったので大体把握している。タルトタタンでも食べて気持ちをあげようかなとノエは、老舗である店へと寄った。店に入ろうとすると、おや、と声をかけられ、声の方へ顔ごと傾けると、
「ルスヴン卿!!」
真紅の髪を揺らし、惹き込まれるような金色の瞳を持つ紳士が店に入ろうとしていた所だった。
「それで、君は彼に抱いて欲しいと言ったんだね」
「はい…」
店に入り、店員の指示を仰いで各々席へと座る。何か悩み事を抱えていることはルスヴンにはお見通しだったようで、ノエは、先生に話をするかのように本音を吐き出した。
「何故?男に興味があったのかい?」
「いえ、そういう訳ではないんです…ただ、1つの可能性に賭けたというか…」
「可能性?」
「俺、ヴァニタスが好きなんです」
ノエは、ヴァニタスが好きだった。
しかし、ヴァニタスにはジャンヌという想い人が存在することを知っていたし、何よりノエは、男だった。彼がノエに振り向く可能性はゼロに等しかったのである。
からして、ノエは、いっその事抱いてもらおうと、とんだ考えを起こしてしまった。
「恋は盲目とは言うがね」
「分かっています。意味不明な事を頼んだということぐらい。でも、他に分かった事もあるんです」
「というと?」
「ヴァニタスが俺を好きである可能性の話です」
「スッキリした?」
「スッキリ半分、引き摺り半分…といった所でしょうか。振られた身なので」
「なんとも強引な確認の仕方だね。前代未聞だよ」
はははとルスヴン卿は、笑った。
今までこれ程までに素直な子が居ただろうか。彼の周りには気持ちの表現が上手くいかない子が多い気はしていたが、まさかこれ程までとは…ルスヴン卿はある意味感心した。
そして、ノエにある提案を持ちかける。
「そのまま引きずってまた彼に会うのも辛いだろう?私にいい考えがあるのだけど、どうかね?」
ノエは、ルスヴン卿に従い、店を後にする事になるのであった。
一方、部屋に取り残されたヴァニタスは、
頭を抱えていた。何なんだ急に。
抱けと言われて断りを入れたら、あからさまにしょんぼりするし。俺か?俺が悪いのか?最早意味がわからないヴァニタスは、思考をぐるぐると回し、ノエの意図を探ろうと必死だった。
「クソ!何時も馬鹿がつくほどわかりやすい癖にどうしてこういう時に限って分かりにくいんだ!」
顔に本心でも書いとけと謎のキレ気味をかますヴァニタス。ふと、ノエが出ていった扉を見つめる。はぁぁぁと深いため息をつくと、コートを羽織り、ある程度の荷物を持って
部屋を後にするのであった。
「ルスヴン卿、忘れさせると言いましたが、そんな簡単に忘れられるものですか?」
着いてきなさいと言われ、素直に後を着いていくノエが、前を歩くルスヴンに声をかけた。「まぁそう簡単にはいかないだろうね」
ペースを落とすことなく、何時もの口調でルスヴンは言った。
数十分程度歩いた所でルスヴンが足を止めた。そこはあるホテルだった。ノエが来たことの無い道。
「ここに入るんですか?」
「あぁ。君はここに来るのは初めてかい?」
「はい」
そうかと返事をすれば、ルスヴンは中へと入っていく。それに続いて周りを見渡しながら中へ足を踏み込んだ。
「少し座って待っていてくれるかい?」
ノエは、こくりと頷き受付が見えるかつ端っこの方を選んで座った。ルスヴンは、
受付で手馴れた様子で対応していた。
数分して、鍵を持ってルスヴンが帰ってくる。
「待たせて済まない。さぁ、行こうか」
「はい。」
ノエは、何故ホテルに来たのかまだ理解出来ていないようだった。ここに来て本当にヴァニタスの事を忘れられるのだろうかと不安になった。ガチャリと鍵を回す音がして、
扉が開く。ルスヴンが前を歩き、ノエが着いていく。
「さて」
バタンと後ろで扉が閉められる。
「先にシャワーを浴びるといい。」
「シャワー…ですか?」
「気持ちが落ち着くと思ったんだが、
やめておく?」
「あ、い、え。お言葉に甘えます」
「そう」
ルスヴンは、タオルを手に取りノエに渡す。
ありがとうございますと軽く会釈すると
シャワールームへと入っていった。
ヴァニタスは、げぇっと顔を思いっきり顰めた。
「よりによって何で彼奴と居るんだ。」
ルスヴン卿。見定めようとしてくるあの目。
あの目に見られていると思うと鳥肌がたつ。
2人が店で話している姿を遠くから見つめる。何を話しているかは定かでは無いが、
多分、先程のことを相談しているんだろうなとヴァニタスは思う。ノエは、ルスヴンを信じきっている。疑うという選択肢がない。
表面だけを見て判断する。大抵の人間はそうだろうが。彼は、ルスヴンがどのような目をしているのか理解していないだけだ。
「頭が痛くなってきた」
嫌な予感がすると思った時には2人は店を出て別の場所へと移動する所だった。
ヴァニタスは、見失わないよう駆け足で後をついて行った。
「はぁぁぁ」
本日2度目のため息を着く。呆れよりも怒りの方のため息だったかもしれない。
2人が行き着いた場所は、ホテルだった。
ルスヴンは、ノエを気に入っていた。
ここに連れてくる=手を出すに違いない。
苦虫を噛み潰したような顔を浮かべ、ヴァニタスは、後を追うように中へと入っていった。
一方、そんなルスヴンの気持ちなど露知らずなノエは、シャワーを浴びたあと、ルスヴンに誘われ、ベッドの端に座り込んでいた。
ルスヴンは着込んでいた服を脱いだり、
持っていたものを机に置いたりしていた。
「ルスヴン卿、これから何をするんですか?」
ノエが純粋な疑問をぶつけると、ルスヴンは
少し目を丸くしたあと、すぐに微笑んだ。
「君は、彼の事を忘れたい。そうだね?」
「…そうですね。端的に言えば」
急な質問に肩を揺らしながらノエは、答えた。
「私はね、君に興味がある」
「興味…ですか?」
「そう。君はコロコロと表情を変える。
顔に出やすいんだろうね。そんな所が可愛らしいと思ったんだよ」
急に褒められる(?)ので、ノエは、少し顔を赤らめ、ルスヴンの顔を見られなくなり、俯いた。
そんな所も愛らしいねとルスヴンは呟き、ノエのそばに近づいた。
「もし、君が私に興味をもってくれるというならこの上ない喜びなんだろうね」
「それは、どういう…」
意味が分からないとルスヴンの顔を見上げた時、ふと視界が遮られ、
唇に柔らかい感触を得た。
数秒して、離れる。目の前にはルスヴンの顔。
え?俺、キスされたのか?
ノエは情報処理をするので必死だった。
「こういう事だよ少年」
ルスヴンはそう言ってにこやかに笑った。
そしてノエの首元のリボンに手をかけ、
シュルりと解く。
「嫌なら抵抗して構わない」
そう告げ、首筋にキスを落とした。
「っ」
擽ったい感触に身を攀じる。
もしこのままルスヴンに抱かれれば。
俺はヴァニタスを忘れられるんでしょうか…
ルスヴンが相手をしている今も、ノエの頭の中には彼がいる。青黒い髪を揺らす、
人騒がせな人。彼に幾度と振り回されながら、ノエは一途に想い続けた。
初めて認識したのは踊った時だった。
恋とは何かを問うと、爆笑された挙句
惚気を聞かされた。
改めて思う。もう遅かったのだと。
意識するのがもう少し早かったら
何か変わっていたかもしれない。
「彼の事を考えているのかい?」
ルスヴンから声をかけられ、現実に引き戻された。
「随分余裕だね」
声音が少し低くなる。ギクリとした。
次の瞬間、首筋に鋭い痛みが走る。
牙を立てられ血を吸われていることを理解した時には身体から力が抜けてしまった。
「う…く…」
ただ痛いだけじゃない。どんな表現をすればいいか分からない甘い感覚に身体を震わせた。
暫くして牙が抜け、ペロリと舐められる。
その感覚にビクビクとしてしまう。
「私の事だけを考えればいい」
真っ直ぐに見詰められる。
金色の瞳。それに魅せられるように、
惹き込まれてしまう。
ノエの表情を見て満足したのか、ふっと
微笑み反対側の首筋に顔を埋め、
また牙を立てた。血が抜けていく、意識が朦朧としてきた。ジュルジュルと音が響く中
あっさり意識を手放した。
「ルスヴンという男に呼ばれて来たんだが」
「ルスヴン様ですか?少々お待ちください」
ヴァニタスは、苛立ちを覚えていた。
ノエが縋った相手がルスヴンというのが気に食わないのもそうだが、そんなあっさり違う男にいくノエにも憤りを覚えていた。
「ルスヴン様でしたら209号室にいらっしゃいます」
「そうか、どうも。」
ヴァニタスは、それだけ言うと階段へと向かった。
数分歩いて、やっと目的の部屋へ辿り着く。
ヴァニタスは、フゥと息を着くと、
ばんッ!と思いっきり扉を開けた。
「随分遅かったね」
ベッドの端に腰掛けたルスヴンは言った。
「ノエは、どうした?」
ヴァニタスは、眉に皺を寄せ言い放つ。
「彼ならベッドで寝ているよ」
スっと身体を退かすと、ベッドに横たわり
すぅすぅ寝息をたてるノエの姿が見えた。
「ノエに何をした?」
「その事が君となんの関係を持つというのかな?」
「黙れ。無駄口を叩く暇があるなら話すか
とっとと部屋から出ていけ」
「手厳しいね。最後まで手を出してはいないよ。気になるなら彼に聞いてみるといい。」
ルスヴンは、手荷物を持ち、ヴァニタスの横まで歩いてくると、
「まぁ、彼が口を開けばの話だがね」
と付け足し、部屋を出ていった。
パタンと扉が締まる。
「相変わらず癪に障る奴だな」
足音が遠ざかっていくのを聞くと、
ヴァニタスは、ズカズカとはいりこみ、
ベッドの近くにある椅子を引いて、どかっと
座り込んだ。
「随分心地よさそうに寝るものだ」
寝顔を見ている内に、心の中にあった怒りもどうでも良くなってきた。
「ん…」
重たい瞼を無理やりこじ開け、辺りを見渡す。外は既に暗闇に染まっていた。
ふと、人の気配を感じて、目をやると
思いもよらぬ人物に驚き、これでもかと言うぐらい目を見開いた。危うくベッドから
転げ落ちる所であった。
「随分な寝坊助だな」
その人は言った。
「すみません…」
ノエは、反射で謝った。
「まぁいい。早く戻るぞ、身支度を整えてロビーまで来い。」
パタンと本を閉じて、椅子から立ち上がるとコートを翻して颯爽と部屋を出ていった。
あまりの情報量の多さに、ばさりと
抱えていた
「遅い」
「すいません…寝起きで頭が働かなくて…」
壁にもたれ掛かり、ヴァニタスは呟いた。
行くぞとつぶやき2人してホテルを後にした。
暗闇の中、2人を街灯が照らし出す。
ヴァニタスは前を歩き、口を開くつもりは無いようだった。ノエは、その沈黙が耐えられずにいた。結局話せず、部屋に戻ることになった。帰って来て決心が着いたのか口を開いたのも虚しく、シャワーを浴びてくると言って部屋を去ってしまった。
ぽつりと独り取り残されたノエは、手持ち無沙汰に髪をいじったり、服を整えたりしていたが、何だかどっしり疲れてそのままベッドにダイブした。
シャワーを浴び終えて、部屋に戻ってきたヴァニタスは唖然とした。
「まだ寝るのか此奴」
ぐーすか寝息をたてて深い眠りにつくノエを見かけたからだ。
まぁ別に構やしないがと、髪を拭いていたタオルを置き、ベッドに倒れ込んだ。
「嫉妬していたのか、俺は」
ルスヴンとノエが話しているのを見て、
首元に噛まれた跡が残っていたのを見て、
胸がむしゃくしゃした。きっとこれが嫉妬だと分かったのは、ヴァニタスがノエを好いているからだ。
明日どんな反応をするんだろうか。
考えている間に、睡魔に襲われ、
ヴァニタスは、あっさりと意識を手放した。
太陽の光が差し込み、眩しさで目を覚ました。眠い目を擦りながら、身体を起こすと、
ノエが寝ていたベッドが目に入った。
しかし、当本人は不在のようだ。
軽く焦っていると、シャワーの音が聞こえてきて、安心した。
そのままベッドに倒れ込む。と、
ガチャと扉が開かれ、ノエが部屋に戻ってきた。
「あ、ヴァニタス。起きたんですね」
ヴァニタスに気づいたノエが声をかけてきた。
「おう」と軽く返事をする。
「ノエ」
「はい」
「ひとつ聞いていいか」
「構いませんよ」
「何故抱いて欲しいなんて言ったんだ?」
先程から聞こえていた衣擦れの音が途絶えた。何だと顔をあげると、こちらに背を向け、固まっていた。
「答えたくないなら別に「あんたが好きだからですよ」」
被さるように答えるノエ。
「は?」
「だから!あんたが好きなんですよ!!」
「分かった分かったから。朝イチから、声を荒げるのはよせ」
「…すいません」
ご最もな意見に口を噤む。
「言い分は、何となく分かるが、いや、分からん、9割型分からん。」
「意味不明な事を言った自覚はあるのでいいです」
「あるのか。というか、色々段階を飛ばしすぎだろ」
「仕方ないでしょ!?初めてで分からないことだらけなんですよ!」
またしてもノエは、声を荒らげる。
キーンとするのを感じて耳に指を突っ込んだ。
「何故抱いて欲しいに至ったんだ。」
「ヴァニタスは、ジャンヌが好きですよね」
「そうだな」
「だから、俺の想いは叶わないと思って、
でも、捨てきれなくて…」
「だから、抱いて欲しいと?」
「はい…」
ノエは、手に持っていたタオルを弄りながらそう言った。
「そうか」
そうつぶやくとヴァニタスは、立ち上がり、
ノエに近づいていく。
目の前まで来るとノエの首に手を回し、
ガッと顔を近づけさせた。
見つめられる蒼い瞳。彼は何処と無く色気づいて見えた。バサバサと音がなりそうな程に長いまつ毛。筋が綺麗に通った鼻。透き通るような白い肌。時折鼻を掠める甘い香り。
つゆめいた唇が開かれる。
「そんなに抱いて欲しいなら、望み通り抱いてやろうか?」
何時もより甘い声が、ノエの耳の奥を震わせた。するりとノエの頬を優しく撫でる。
違う。これはヴァニタスじゃない。彼は甘く囁いたりしない。彼は、俺を割れ物のように、慎重に扱ったりしない。
彼の行動は、何処か演技めいて見えた。
「やめてください!!」
ピクっと触っていた手が止まる。
「辛いです。」
「何故?」
「胸が苦しくなります。」
「何故?お前が望んだ事だぞ」
「気持ちの無いセックスなんて嬉しくありません!!」
知らぬ間に泣いてしまっていた。上擦った声で叫ぶ。ボロボロと涙が溢れてくる。
と、ヴァニタスは、何を思ったか、
ノエの頬をべろりと舐めた。
「しょっぱいな」
「なっ?」
「そんなに泣くと目が溶けるぞ。」
「誰のせいだと思ってるんです?」
「俺か」
ふははとヴァニタスは、笑った。
「ノエ」
「はい」
「抱かせて欲しい」
「!?」
あまりの衝撃に涙が引っ込んだ。
「なん…で。」
「初めて分からない事だらけなんだ」
「…からかってます?」
「まさか!可愛がってるんだよ」
「…ちゃんと言ってくれなきゃ嫌です」
「確かにそれもそうか。」
ヴァニタスが、ノエの顔を両手で挟み、
こちらに顔を向かせる。
「好きだ。ノエのことが好き。」
「っ…本当ですか?」
「嘘をついていると?」
「いえ…ヴァニタス」
「ん?」
「俺も好きです。」
ノエの反応にふっと笑うと、唇にキスを落とした。軽いキスから、食らいつくようなキスへと変わっていく。
「んぅ…ふぁ…ん…」
情けない声が出てしまい、顔を赤くする。
そんなノエを見てヴァニタスは、目で笑った。後ろへと移動させ、ベッドに腰掛けさすと、そのまま押し倒す。
ノエのリボンに手をかけ、外すと、首筋にキスを落とした。
ルスヴンとは違う。心臓がバクバクうるさい。聞こえているのではないかと思う程だった。
また声を出さないよう必死に唇を噛む。
するとそれに気づいたヴァニタスが、ペロリと唇を舐めた。
「血が出るから噛むのはやめろ。それに恥じることは無い。どんな姿も愛らしいよ」
ノエは、顔を真っ赤にして唇を噛むのをやめた。いい子だと、頬にキスを落とすと、
シャツに手を入れる。胸に触れ、乳首を触るとびくりと肩を揺らした。
「可愛いな」
満足そうに笑うとヴァニタスは、もう一度口付けを交わすのだった。
END
最後のヴァニタス良かった。それにノエをルスヴン卿から守る?行動もしていてかっこいいと思った。