透「理想の家?」
雛菜「透先輩はどんな家に住みたい〜?」
透「あー」
小糸「わ、私も参考にしたいな……!」
透「とりあえずいるじゃん? 子ども部屋」
小糸「え……?」
透「えっと、こんな感じ。2階建てで」
小糸(描き始めた……)
円香「これ、ほぼ浅倉の家」
透「住み慣れた我が家、みたいな。で、2階。子ども部屋。2人かな」
円香「誰かと結婚してる?」
透「これ1階。リビング。あと寝る部屋もここ。ダブルベッド」
雛菜「これ誰と住んでるの〜?」
透「え? プロデューサーだけど」
円香「……は?」
透「で」
円香「ちょっと待って。子ども? あの人の?」
透「うん」
円香「ありえないでしょ。あの人に限って」
透「そう? たくさんするけど」
小糸「な、何を……?」
円香「だいたい、子どもいたら仕事出来ないでしょ? いない方がいい」
透「それ樋口じゃん。違うから。プロデューサーは」
円香「違わない。あの人に子どもはいらない」
小糸「これ何の話してるの……?」
雛菜「そんなに言うならプロデューサーに聞けばいいのにね〜」
円香「それ」
透「よし。やるか」
――――――
P「どっちの家に住みたいか?」
小糸「透ちゃんの理想の家と、円香ちゃんの理想の家。どっちが住みたいか知りたいな……って」
雛菜「雛菜も気になる〜。プロデューサーの住みたい家〜」
P「プレゼンの練習か何かか? とりあえず透から聞くよ」
透「私はこれ。こんな感じ」
P「手書きでやるのか……2階建ての一戸建て、悪くないな」
透「で、子ども部屋」
P「ん?」
透「ここ1階。リビング。で寝る部屋はこれ。ダブルベッド」
P「誰かと住んでるのか?」
透「プロデューサー」
P「俺と結婚するのを前提にしている……?」
透「子どもは2人だから」
P「子どもいるのか」
透「音とか聞こえないように1階」
小糸(何の話だろ……?)
P「平凡な家庭って感じだな。それで円香はどんな家なんだ?」
円香「私の理想の家はこれです」バァンッ!
P「実際のチラシ持ってきたのか!? アリなのかそれは!?」
円香「理想の家が現実に存在しただけ」
P「そ、そうか……これはマンションか?」
円香「はい。ここなら私たちの収入でも問題なく払える家賃ですし」
P「ん?」
円香「部屋数もあるので、プライベート空間もちゃんとあります。一緒に寝たい時はこの部屋で」
P「誰かと住んでるのか……?」
円香「お互いほぼ寝に帰るみたいな生活スタイルですよね? なので家の中は簡素に――」
P「これ俺に語りかけてるよな? 円香も俺と結婚してる前提なのか?」
円香「別に子どもはいらないですよね?」
P「どう答えるのが正解なんだ……?」
透「へー。これくらいの広さなんだ。樋口の気持ち。広いから。私は」
円香「広けりゃいいってもんじゃない。濃密さが重要」
透「いないし、子ども」
円香「浅倉は子どもいるんでしょ? 1人あたり受けられる愛が減る。それに比べて私のは濃い。それはもう濃い」
P「そ、そうだ! 2人とも駐車場はあるか!? それ結構重要――」
透「あるよ。ここ。2台。デカいのと小さいの」
円香「駅近なら充分ですよね? どうせ社用車メインで使うんだし」
P「これはつまり、家庭の透か仕事の円香か選べってことだな?」
透「仕事と私、どっちが大事?」
円香「どっちも大事、それがあなたのやり方でしょ? 私の方は両立しやすいようになってますが」
P「子どもは割と好きなんだよな……」
透「ほら。っしゃ」
円香「……」
P「けどそうすると仕事がな……」
円香「ほらね」
透「……」
P「難しいな……」
雛菜「じゃあ雛菜のお城来る〜? そしたら子どもも仕事も出来るよ〜?」
透「え?」
円香「は?」
雛菜「だって雛菜はお姫様だから〜、お仕事はしないよ〜? プロデューサーは王様だから、たくさんお仕事する〜!」
P「お城か……玉座で仕事は実質リモートワークみたいなもんだから……いいなそれ!」
雛菜「子どももいっぱ〜いいるし〜、お部屋もい〜っぱいあるし〜、すぐ会いに行けるし〜」
円香「雛菜、それ問題ある」
雛菜「そう〜?」
円香「雛菜はお姫様でしょ? プロデューサーが王。なら子どもは雛菜のじゃない。結婚してたら女王だから」
雛菜「でも雛菜はお姫様がいい〜。じゃあ円香先輩が女王様やって〜! 意地悪な女王様〜!」
円香「は? 意地悪はいらなくない?」
雛菜「で小糸ちゃんが大臣〜!」
P「仕事手伝ってくれたりするのか……! 助かるな」
小糸「ど、どんどん決まっていく……」
透「ねえ。私は?」
雛菜「あと何があったっけ〜?」
小糸「え、えっと、側室……とか?」
透「は?」
小糸「ぴぇぇ……」
雛菜「透先輩のお家は雛菜の城下町に作っていいよ〜!」
小糸「ほ、ほら! 側室の子どもが次の王様とかよくある――」
円香「は?」
透「あー、じゃあそれで」
雛菜「円香先輩は子どもいないんでしょ〜?」
P「心配いらないぞ円香! 子どもいなくても正室は大切にするタイプだから!」
円香「でも側室は侍らせるんでしょ?」
P「ん?」
円香「まあいいけど。私は寛大なので。鈴木さんとか桑山さんとか側室にいても気にしませんよ」
透「いや、気にするけど」
円香「側室でしょ、あなた」
小糸(円香ちゃんが意地悪な女王様になっていく……)
P「よし! 決めたぞ! 優勝は雛菜のお城だ! 全部手に入るしな!」
雛菜「やは〜!」
透「えー」
P「透も悪くなかったんだけどさ、仕事がな」
小糸(仕事なんだ……決め手……)
小糸「あ、そ、そうだ……! 気になったんですけど……プロデューサーさんの理想の家ってどんなのですか……?」
透「気になる。それ。参考にするから。次の」
P「俺の理想か…………ここ(事務所)だな! 休みの最後の日とかソワソワしちゃうんだよ、明日事務所に行けるぞって! だからきっと、ここが理想の家なんだ!」
小糸「プロデューサーさんは病院行ってみた方がいいと思います……」
会社推しシャニP概念はホラーなんよ