P「霧子と結婚したい」結華「うわ…」
きりこーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
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2021 3/15 男子人気 18位
2021 3/16 男子人気 46位
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柔らかい日差しと吹き込む春の風が心地良い。
窓の外から聞こえてくる街の喧騒さえもまるで子守歌のように私を夢の世界へと誘う。
何でもない日常の1ページ、事務所で微睡む艶陽の昼下がり。
幸福に満ちた私・三峰の眠気を、彼の一言が一瞬にして吹き飛ばした。
結華「いきなり何なのPたん」
P「霧子が可愛くてついクソデカな感情を抑えられなかった」
結華「まあきりりんってお嫁さんにしたい欲を煽るオーラがあるよね~」
P「そうなんだよな。妖精みたいな天使みたいな」
結華「あの今にも消えて無くなりそうな儚さというか…脆さというか」
P「わかる」
結華「そして良い子すぎる」
P「心配になるくらいにな」
結華「この前さ」
P「うん」
結華「レッスン中に足を擦りむいたんだけどね?」
P「え、聞いてないんだが。大丈夫だったか?」
結華「報告するほどじゃなかったからね~。で、擦りむいちゃったんだけど、そしたらきりりんが血相変えて救急箱持ってきてさ~」
P「あれ持ち運んでるのか…」
結華「めちゃくちゃ手際よく手当してくれた。その後もすっごい心配されてもうほんと『きりりん結婚してくれ~!!!』ってなったな~。だからPたんの気持ちは超わかるよ」
P「だろ!?霧子ほんともう…」
結華「Pたんはそういう経験ないの?」
P「あー、そういえば前に体調不良が続いてさ」
結華「もー、三峰たちに体調管理についてうるさく言う前に自分の体調もちゃんと管理にしてよねー?」
P「わ、わかったよ…。それで近くの病院を受診した時のことなんだけど…」
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医者「過労だね。働きすぎ。ちゃんと休んでる?」
P「あぅ…」
医者「それと軽度の栄養失調。食生活偏ってるんじゃない?」
P「ぴえぇ…」
医者「とにかく、忙しいのかもしれないけどなるべく休息は十分とって健康的な食生活を心掛けないと、そのうち本当にくたばっちゃうよ」
P「ひぃん…」
医者「今日は点滴打ちますから。半日ほど入院ね」
P「はひ…」
そんなこんなで半日ほど病室のベッドで休むことになった。
そういえばこうやって落ち着いて身体を横にして眠るのは久しぶりだ。
相当疲れがたまっていたのか、あっという間に意識はベッドに吸い込まれてしまった。
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うっすらと意識が身体に戻り始めた頃、手を包み込む優しく温かい何かの存在に気付いた。
P(確か俺は病院のベッドで眠っていたはず…)
P(誰かに手を握られている…大きさ的には女性だけど)
P(最近はそういうサービスもあるのか?)
なんてのんきなことを考えながらゆっくりと目を開くと、そこにいたのはよく見知った顔だった。
P「霧子!?」
霧子「しー…!」
P「あ、ああ…すまん」
予想外の状況にここが病室だということがすっかり頭から抜け、大きな声を出してしまった。
霧子は困ったような笑顔で口元に人差し指を当て、静かにするよう促す。
慌てて小さな声で謝ると霧子はにこりと微笑んだ。
P「どうして霧子がここに?」
霧子「わたし、時間があるときはここでお手伝いしてるんです…」
P「そうだったのか…」
霧子「それで…お掃除していたらプロデューサーさんを見かけて…それで心配になって…ここに様子を見来たんです…!」
P「そうか…手まで握ってくれたんだな」
霧子「あっ…!ご、ごめんなさい…!ものすごく疲れてたように見えたので…つい…!その…迷惑でしたか…?」
P「そんなことないさ。すごく落ち着いたよ、ありがとう」
霧子「それなら…良かったです…!」
P「さて、点滴と良質な睡眠でかなり回復したし明日からまた仕事頑張るぞー!」
霧子「プロデューサーさん、無理はしないでくださいね…?プロデューサーさんがつらい思いをしていると…わたしもつらいです…から…!」ジッ
P「…!」
P「ああ、霧子を心配させないように頑張るよ」
霧子「はい…!」
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P「ってことがあったわけよ」
結華「なんて良い子なのきりりん…!」
P「霧子の上目遣い食らってみ?惚れるぞ」
結華「うわーやばいね絶対」
P「ボランティアで病院の手伝いをしてるような優しい女の子が、俺を見かけて心配になって病室までみにきてくれた上に眠っている間手を優しく握ってくれてたんだぞ?危うく惚れるところだった」
結華「いやもう惚れてんでしょ」
P「そうだが」
結華「他には?きりりん胸キュンエピソードもっと聞かせてよ」
P「他か~…あ!そういえばこの前事務所の近くの公園を通った時にさ」
結華「あ~!猫が木から降りられなくなってたってやつ?」
P「そうそれ」
結華「ベタな…」
P「ずっと鳴いてるし、無視するのもなーって木に登って救出したら腕を引っかかれてさ」
結華「後足で砂をかけるってやつだねー」
P「その後事務所に戻ったんだけど…」
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P「いてて…」
霧子「プロデューサーさん…どうしたんですか…!その傷…!」
腕の爪痕を作って帰ってきた俺を見て霧子の表情をみるみるうちに青ざめていく。
声からは驚きと心配を感じ取れた。
例えるなら、外から帰ってきた子供が全身傷だらけだった時の母親といったところか。
P「実はさっき猫に引っかかれてさ…」
霧子「急いで消毒しないと…!」
P「そ、そんな大した怪我じゃないから」
霧子「血が出てるじゃないですか…!それに動物の引っかき傷からはどんな雑菌が入るか分からないんです…!さあ消毒しますよ…!」
そう言うと霧子は救急箱を取り出し、準備を始めた。
P(キリっと霧子…)
少女消毒中・・・・・
霧子「包帯を巻いて…これでよし…!」
霧子の処置は一切の無駄無く終わった。
記憶にある看護師さんの処置と比べても引けを取らない、いや、それ以上に鮮やかな手際の良さだった。
P「ありがとう霧子」
霧子「いえ…!」
P「随分と手際がいいんだな」
霧子「ふふ…!慣れてますから…!」
P「霧子は本当にすごいな。普通はなかなかできないよ」
霧子「そんな…わたしなんて…」
P「『誰かのために』を実践できる霧子はすごいよ。そういう霧子の優しいところ、俺はすごく好きだ」
霧子「…!そうですか…ふふっ…!」
褒め攻めに霧子は顔を赤くしつつも、満更でもないようだった。
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P「霧子好き」
結華「色々と最高じゃん…」
P「ほんわかした霧子とてきぱきと傷の処置する霧子のギャップよ」
結華「これは女でも惚れますわ」
P「決して驕らずいつも謙虚なのもかわいい」
結華「わかる」
P「褒めると照れながら微笑むのも最高」
結華「他には!さあ!全部吐き出しちゃって!」
P「後は~」
結華「後は~」
P「霧子を撮影に送る途中で急に大雨が降りだしてな」
結華「またベタだね」
P「天気予報は晴れだったからお互い傘を持ってなくてさ」
結華「まずいね」
P「だからと言って霧子に風邪をひかすわけにはいかないからさ。少しでも雨を凌げるよう、俺のジャケットを羽織らせて送っていったんだよ」
結華「この優男め~!」
P「あの状況ならプロデューサーとして当然の行動だよ。ま、それで俺は無防備に雨粒に打たれて風邪をひたんだよな」
結華「あー、何となくわかった」
P「それで負い目を感じた霧子が俺の家まで来て色々家事とかやってくれてさ」
結華「か~!卑しか女ばい!」
P「その時の霧子はほんともう…やばかった」
結華「ちょっと…!焦らさないでよ~!続きは!」
P「おっと…そろそろ仕事の時間だ」
結華「三峰の惰眠を奪っておいてそれは許さないから!」
P「まあそれはまた今度…痛っ」
結華「ん?どうしたの?」
P「書類の側面で指切った…」
結華「はあ…今きりりんいないよ」
P「自分で何とかするよ。救急箱はどこにあったっけなー」
結華「あ!三峰絆創膏持ってるよ!」
P「本当か」
結華「指出して。巻いてあげるから」
P「おお」
結華「…これでよし!」
P「結華も絆創膏とか持ち歩いてるんだな」
結華「もちろんよ!きりりんほどじゃないけど一応そういうのも気にしてるんだから」
P「へえ~、結華の意外な女子力を見れたな!」
結華「意外って何さ!」
ガチャ
霧子「お疲れ様です…」
P「お!霧子お疲れ!」
結華「お疲れきりりーん!あ、今きりりんの話をしてたんだよ!」
霧子「そ、そうなんだ…」
P「お、おい結華やめろよ、霧子困ってるだろ。あと恥ずかしいって」
結華「えー、そんなこと…」
霧子「…」
結華「…!」
結華(そういう感じか…)
P「結華?」
結華「あ!そういえばこの後こがたんと約束があったの忘れてた…!行ってくるね!お二人はごゆっくり~!」
P「あ、おう…車には気をつけろよー!」
P「えーっと、霧子はこの後レッスンだったか」
霧子「はい…1時間後に」
P「じゃあそれまで少し話さないか?」
霧子「はい…!」
P(結華との会話の後だからちょっと意識してしまうな…)
霧子「ふふ…!」
それからはたまに霧子にお世話になっている。
ちょっとした怪我から風邪や体調不良まで。
霧子は霧子で対応範囲がどんどん広がっている気がする。
最近また身体が不調になることが増えつつあるが、霧子に看病してもらえると思うとそれも悪くないなと思ってしまう自分がいる。
P「いつも悪いな霧子」
霧子「いえいえ…!」
霧子「プロデューサーさんはわたしがいないとだめなんですから…♪」
P「ん?何か言ったか?」
霧子「なんでもないです…!ふふっ…!」
結華が貼った絆創膏で一悶着あるかと身構えたけど何もなくて安心した