P「合鍵を作るぞ!」
鈍感P vs 当然のように合鍵を作る女達
多分一番やばいのははづきさん
最後の???はお好みで。
夏葉は専属の鍵師が居そうだし、凛世は贔屓にしてるの鍵屋がありそうだし、はづきさんは情報の秘匿とかを重視して鍵屋選んでそう。
2021 3/1 男子向け 12位
ありがとうございます
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ある日のオフィス
P「はー、明日は久しぶりの休みだ〜!」
はづき「Pさん、休日は何をされるんですか?」
P「ちょっと出掛けようかと。3ヶ月くらい前に家の近くに結構大きなショッピングモールが出来たんですよ」
はづき「いいですね〜」
P「わくわくしますよね。そういえばはづきさんも明日休みですよね?良ければ一緒にどうです?」
はづき「遠いじゃないですか〜。私の家は事務所挟んでPさんの家と真反対ですよ?」
P「へぇ、そうなんですか。あれ?ていうか俺の家知ってるんですか?」
はづき「事務員ですし、個人情報なんて嫌でも見ることありますから。大体の位置くらいは分かりますよ〜」
P「なるほど。じゃああんまりこっち側に出掛けたりとか」
はづき「そっちには行ったことないですね〜。私の家の周辺は交通とか商業施設とか病院が結構多いのでわざわざそちらの方面に行かないんですよね」
P「まあ、そうですよね。閑静さに惹かれて住んでますからよく分かります。ほんと俺の家の辺り何も無いですね」
はづき「そうなると大型ショッピングモールはかなり助かりますね。そういえば何しに行くんですか?ショッピングとか?」
P「実は最近、合鍵を無くしましてね」
はづき「ほお」
P「いつも定位置に置いてあるんですが、この前気付いたら無くなっていたんですよ」
はづき「定位置の物って無くなるものですか…?」
P「いやぁ、自分でもおかしいなとは思いましたけどね?無いものは無いですから」
はづき「まあ、そうですね」
P「自分が無意識に持ち出したままどこにしまったか忘れてるとか」
はづき「う〜ん」
P「気が付かないうちに家の中に落としてしまってどこかに隠れてるとか」
はづき「んん〜」
P「まあいつか思いがけずに見つかるものじゃないですか?こういうのって」
はづき「あるあるですよね〜」
P「とはいえ、合鍵のストックが無い状態のままっていうのはいざという時に困りますから」
はづき「困りますね」
P「明日の休日は合鍵を作りに行こうかなって思ってるんですよね!」
はづき「……」
P「はづきさん?」
はづき「あ、いえ…話は変わるんですけどPさん」
P「なんですか?」
はづき「この前、透ちゃんを家にあげたって言ってませんでしたか?」
P「ああ!そうなんですよ。一アイドルが男の家に出入りするなんてとんでもないですよ。週刊誌の格好の餌食ですよ」
はづき「でも結局あげたんですよね?部屋に」
P「はい、入れないと何時間でもここでインターホンを鳴らし続けるって言われて…。幸い、周りに人の気配もありませんでしたから、目に付く玄関先に居続けられるよりは…と」
はづき「…」
P「…」
はづき「話は変わるんですけど」
P「なんですかはづきさん」
はづき「その前は円香ちゃんが家に来たと」
P「ああ!そうなんですよ。普段の俺の昼食を見る限り、どうせ夕食もロクなもんじゃないだろって押しかけられましたよ」
はづき「それで結局部屋まで来たんですよね」
P「はい、貴方に倒れられると私たちにまで迷惑がかかる、普段あれだけ私たちに口やかましく言っておきながら自分は不摂生なんて…と。まあ言い返せずに仕方なく部屋に入れましたよ」
はづき「…」
P「…」
はづき「ところでPさん」
P「どうしましたかはづきさん」
はづき「時々ふゆさんもPさんの家に行っているって聞きましたけど」
P「ああ!そうなんですよ。前に一度色々あって家に入れてから定期的に来るんですよね…。」
はづき「その都度家に入れてるんですか?」
P「はい、断ろうにも冬優子の圧がすごくてつい入れてしまいますね。小言言いながらも家事や料理してくれるので強くは言えないんですよね…。逆らうと後々怖いし」
はづき「…」
P「…」
はづき「そういえばPさん」
P「はいなんでしょうはづきさん」
はづき「甘奈ちゃんも最近よくPさんの家に出入りしていると風の噂で知ったのですが」
P「ああ!そうなんですよ。ほら、甘奈ってすごく面倒見がいいじゃないですか。甜花の延長線上、みたいなやつなんですかね」
はづき「それでお世話になっていると?」
P「はい、いつも玄関開けるとドア越しに眩しい笑顔を向けてくるんですよ。あの笑顔を前に甘奈の善意を無碍にするなんてとてもとても…。それに甘奈が来た後は引くくらい部屋が綺麗なんですよね」
はづき「…」
P「…」
はづき「ときにPさん」
P「どうかなさいましたかはづきさん」
はづき「凛世さんが最近Pさん宅周辺でうろうろしているとの目撃情報があるのですが」
P「ああ!そうなんですよ。以前通り雨で凛世がずぶ濡れになってしまって、その時ちょうど俺の家の近くだったもので。背に腹はかえられないということで家にあげたんですよ」
はづき「で、それから凛世さんがPさんのマンション周辺に出没するようになったと?」
P「はい、その日から時々家の近くで見かけますね。この前なんかはベランダに出て下を見下ろすと通りの電柱の陰から半分だけ顔を出した凛世と目が合いましたからね。何と言うか…『家に入れろ』って言われてるようで…つい」
はづき「…」
P「…」
はづき「それはそうとPさん」
P「どうしましたかはづきさん」
はづき「確かな情報筋によりますと、夏葉さんも度々Pさんの家に押しかけているとか」
P「ああ!そうなんですよ。夏葉に関しては家に招いたことも不可抗力で家にあげたことも無いんですけどね。朝インターホンが鳴ったら大体1/2の確率で夏葉ですね。そもそもなんでバレたんですかね」
はづき「夏葉さんも家に入れるんですか?」
P「はい、夏葉は常に熱いし玄関前でずっと『さあ!一緒に走りましょう!』って叫ばれ続けるのは犬の散歩をサボる馬鹿飼い主みたいですし、何より目立つんですよね…だからとりあえず家に上げざる得ないというか」
はづき「…」
P「…」
はづき「話題が尽きませんねPさん」
P「そうですねはづきさん」
はづき「この前咲耶さんがPさんの家に出入りしているのを見たのですが」
P「ああ!そうなんですよ。見られてましたか、お恥ずかしい…!以前、咲耶に強請られて家に連れて行ったことがあったんです。いつもはわがまま言わない子だから断れなくて。それ以降は夜に来ることがありますね。玄関先で申し訳なさそうに立ってるのが何とも愛おしくて」
はづき「それ以降もおねだりを聞いてあげてるんですか?」
P「はい、ほら、咲耶って大型犬っぽくないですか?お願いを断るとめちゃくちゃしゅんとするんですよ。それを見てるともう…甘やかさなきゃ!って思ってしまって結局おねだりを聞いちゃうんですよね」
はづき「…」
P「…」
はづき「Pさん」
P「はい」
はづき「Pさんってオートロック付き単身用マンションにお住いじゃないですか」
P「そうですよ」
はづき「そういうことです」
P「…?つまりどういうことですか?」
はづき「…知らない方が幸せということもありますからね〜。あら、もうこんな時間。私はお先に上がりますね〜お疲れ様でした〜」
P「あ!ちょっとはづきさん!?」
P「行ってしまった…」
P「あれ?何かおかしいような?…まあいいか。さっさと残りの仕事終わらせて帰ろう〜っと」
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翌日
P「お〜、でっかいショッピングモールだな…」
P「えーと…鍵屋は…っと、ここか」
P「すいませーん」
店員「いらっしゃいませ〜」
P「この鍵の合鍵の作成をお願いしたいのですが」
店員「はい、こちらですね。少々お待ちください」
P「色んなタイプの鍵があって面白いなぁ」
店長「お客さん、この鍵はお客さんの?」
P「え?そうですけど…」
店長「ふーん、合鍵は何に使うの?」
P「何に使うって…合鍵以外に使い道無くないですか?最近合鍵を無くしたので予備の合鍵をストックしときたいんです」
店長「…うーん」
P「あの…何か?」
店長「いや、ね。実は最近、これと同じ鍵の合鍵の作成を5回くらい引き受けてるんだよ」
P「…は?」
店長「みんな高校生くらいのお嬢ちゃんだったな。お客さんの娘さんかい?」
P「え、あ、はい」
P(咄嗟に返事してしまった)
店長「なーんだ、そうかそうか。じゃあ各々の合鍵ってことか。全員分一気に作れば一度で済むのに、手間なことをするなあ、はっはっはっ!それじゃあ少し時間かかるから、その辺で待っててよ」
P「…はい」
P(知らない間に誰かが5回も合鍵を?つまり俺の把握していない合鍵が5つこの世界のどこかにあるってことか…?!)
P(誰が…!?いつ…!?)
P帰宅
P(うーん…一体誰なんだ…検討もつかん。アイドル以外部屋に入れてないから可能性があるとするならアイドルの誰かなんだろうが、皆良い子だし俺の合鍵を作る意味なんて無いよな…)
P(いや!!何を考えてるんだ俺は!!!自分の担当するアイドルたちを信じてあげられないなんて最低だ…!!彼女たちがそんなことするはずない!!)
P「はぁ…なんかどっとつかれて…ん?」
合鍵「よっ」
P「合鍵が…ある?」
P「定位置に置いてある…。ここは昨日何回も探したはずなんだが…一体どうなってるんだ…?」
P「…」
P「ま、いいか!大方俺が見落としてたんだろうな。今日は疲れたし夕食はカップラーメンで済ませるか〜」
ガチャリ
???「おじゃまします」
P「えっ」
このはづきさん、何かがおかしい…?