大阪万博、ひどいひどいという前評判で、いざ行くと面白いという評判が出てきて、実際に行ったら面白いのかと思いきや、想像以上にひどくて、かなり不快な経験だった。これほどまでに混雑する日に行った自分の失策だというのは承知の上で、正直な感想を。
藤田直哉@『小島秀夫論』『攻殻機動隊論』
藤田直哉@『小島秀夫論』『攻殻機動隊論』
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藤田直哉@『小島秀夫論』『攻殻機動隊論』
@naoya_fujita
文芸評論 博士(学術)日本映画大学准教授。編著『東日本大震災後文学論』『地域アート』『ららほら』単著『新世紀ゾンビ論』『虚構内存在』『シン・ゴジラ論』『娯楽としての炎上』『攻殻機動隊論』『新海誠論』、RTは、真実・事実だと裏を取っているわけではなく、必ずしも賛同しているわけではないです。
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なんか最近、『攻殻機動隊sac』の「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら、耳と目を閉じ、口を噤んで孤独に暮らせ」という草薙素子の台詞を「批判するな、自分が変われ」の文脈で引用する人を多く見るけど、根本的に作品を観る能力ないのだとしか思われない。
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まずひどいのは、パピリオンが全然見れないこと。7日前、3日前、当日予約は全く取れず。予約なしで見れるパピリオンも数時間待ちで、子供がいると並べず、比較的すぐ入れるパピリオンを探して入るだけに。だから、パピリオンを観れていたら印象が全然違うと思う。
政治で変えられるんだな……
『キネマ旬報』読んでいたら、斎藤環さんの『アノーラ』評があり、「性的に消費されても傷一つ負わず」「性的消費でも傷つかない女性が存在するはずだ」という男の願いは「幻想」であって、「性的消費に耐えられる人は存在しない」と書いてあった。その幻想は「万能の母」願望に近い、とも。
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だから、アテンションエコノミーを引き続けようとする展示と、さほど美味しくないものを高く売りつけようとする資本主義と、これほどまでに客が何も見れないのにチケットを売り付けようとする強欲さにウンザリし、ここは非常に悪しき場所だな、と思ったのだけれど
「日本文化をちゃんと勉強しよう」との思いで、『万葉集』を最初からチビチビと読んでいるが、読めば読むほど、日本の伝統や文化ってのはなんなのかよく分からなくなる。最初の一首が「そこのお嬢さん、ここらへんの土地は全部私のものだよーん」というのから始まり、結構しょうもない歌がある。
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それに、暑すぎる。10時に予約し9時45分ぐらいに着いてるのに、入れたのが10時45分ぐらいで、明らかに手荷物検査のゲートがボトルネックで、その時点で炎天下で待ち続けて熱中症になりかけに
スピーチライター、つまり、作家が、ここまで兵器に匹敵する力を持つとはね…… 相手の国の歴史や文化、価値観や感性を調査・研究し、巧みに言葉や話し方を選んで構成する、ド文系極まりない技術が、ガチ役に立つわけね……
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多分他のお客さんも同じのだろう、リングの下には、ぐったりして寝込んだり座り込んだりする、疲れた暗い目の人ばかりで、明るく楽しい笑顔みたいなものはほとんど観ない。見たのは、霧のミストで子供たちが遊んでいたときぐらいだが
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でも、その、強欲でチープな資本主義や政治の、ホスピタリティのないようなガチャガチャした世界を見下ろすように、空や海の広がりの抜けをふっと作ってくれるリングは素晴らしくて、これ見るためだけでも万博来る価値はある。大逆転。人工物の上に、高原の山道のような空間が広がってて
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大阪万博は、全体としてはひどいものなのだが、1970年の大阪万博において岡本太郎の「太陽の塔」が反万博だったように、藤本壮介のリングなどは大阪万博を批判し突き抜ける反万博的なもののように感じ、その狙いや仕掛けの鮮やかさ、素晴らしさの一点で、来る価値があったと強く感じた。
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それで、難民たちの群れみたいになっている、リングの下のお客さんたちを見ていて、テーマの「いのち」がよくわかったというか。それはロマン主義的な生命論とかじゃなくて、この気候変動で殺人的な環境になっていく世界でどう生命を守るデザインするか、って即物的なことだなと。
確かによく向き合って言語化したもんだなぁ……「フェミ関連の論争や弱者男性界隈の論争を見るにつけ実は弱者男性の思考の歪みの傾向って一般の人にはそんなに知られていないよなと思う場面が増えた」
anond.hatelabo.jp/20241021131553
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なるほどな、と、思った。他にも、中心部にある、静かの森も面白いと思ったんだけど、この万博は人工物・建築物が主役じゃなくて、むしろ逆転して、その外部にある自然を引き立たせるためのものになっているような感じがした
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リングは、会場を回るときに屋根となり熱中症を防いでくれる屋根として、休憩所や避難所としても機能していた。霧が出てくる装置のある場所は「いのちパーク」。熱中症の危機に陥っている我々には、その「いのち」は文字通りだなと感じた
何度も言っているけど、「AV女優」「セックスワーカー」は、みんな同じではなくて、「望んで、悦びとして、天職としてやっている人」「お金のためしぶしぶだが納得している人」「福祉につながるアイデアすらない、知的・精神的に深刻な問題がある人」らのグラデーションがあるわけで
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で、シリーズの中核となる「笑い男」は、その引用のあとに「そうするべきか?」と書き加えて、葛藤した後に、「黙っていることをやめ」て、素子に告発を委ねるわけでしょう。冒頭で「黙ってろ」と言っていた素子は、ここで変わるわけで、そのための前フリのセリフであって、作品のメッセージの逆でしょ
美空ひばりの葬儀に参列した人の数が42000人、忌野清志郎が43000人、hideが50000人、アンディ・フグが11300人だそうなので、23000人の献花というのは、だいたいこの人たちのファンの数と近いぐらいの感じか、という肌感覚に
現実とネットって乖離しているよね、という話。
駅係員になって女叩きをやめた。 anond.hatelabo.jp/20250124234444
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なんか、そういうお客さんたちの表情を延々見ているのが、すごく堪えたというか、苦しかったんですよね。情報「戦」を制した人たちが楽しむ一方、誰かが権利を得れば誰かは排除される。それを「自己責任」扱いって、どうなんだろうな……。やっぱり、その未来には、あまり期待できない。
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あれは政治と企業が結びついた酷い不正・犯罪を知ってしまい、それを告発した「笑い男」が引用する「I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes(僕は耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間になろうと考えた)」と対になるセリフでしょう。
旧石原慎太郎邸。ファンではないし、政治家としての思想にも相入れないが、都知事まで務め、日本文学史にこれほど大きな足跡を残した人でも、亡くなるとこうなるのかと、諸行無常を感じてしまう。
ラーメン評論家の文章はひどいもので、迷惑な行動をしたのだろうことは良くよく分かるが、「昭和軽薄体」的な文体それ自体が批難の対象になることには複雑な思いもする。80~90年代にはああいう文体は溢れまくってた気がするんだよな。文学でも、特に大衆誌にはいっぱいあったような。
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情報を得て、予約争奪を制すれば良かった、という意見はあるし、そうなんだろうけど、子連れで、日程的にも選択の余地がない、という場合もあるわけで。そういう観客に優しくなく、必死に見るものを奪い合うゼロサム的な空間それ自体が期待させる「未来」はあんまりポジティブには思えないよ。
村上春樹の、特に初期作品が描く、「お洒落」で「サブカル」に満ちていて、気軽にセックスして、人と人は心が通じていないあの世界観や文体などが、「肯定的なもの」として描かれていたり読まれたりしているんだろうか。ぼくは、そうは読まないな。
宮崎駿と黒澤明の対談『何が映画か』、期待して読んだら、ひどいところと面白いところが多い本だった。「映画とは何か」とか、文明論や思想みたいな話はせず、衣装や美術などの細部の話が延々続き、これはこれで面白く、これほどのこだわりがいい映画につながるのかと嘆息する一方
男性学的メモ。鍵アカウントで、男児と女児の遊びの差で、男児が建設的で生産的な遊びをしない傾向があるという話を読んで。確かにそうであると思う一方で、僕は、そうではないのではないか、それは現代の社会で考えているからではないかと思うことがある。
シンプルに、見た目がよくて自信ありげに見える、自己愛的でサイコパスで演技性や操作性の強い人間を高く評価してしまう人間のバグが、視覚メディア中心に人を判断し行われる選挙では増幅されやすいというだけのことかもしらん
あんまり声高に言うことではないかもですが、ぼくが結婚したとき、ぼくは非正規(非常勤講師)で、年収100万円代、妻は正社員でぼくより遥かに年収があり、しかも年上でした。「弱者男性」が出るのは女性の上昇婚志向のせいだ!と怒っている方は、ぼくの妻をもっと賞賛するといいかと(笑)
フェミニズム映画における「理想の男性」像は、助力は惜しまないが、性的・恋愛的な関係にはならない男だ、という議論が、『マッドマックス』に関連して語られるけど、それを男の側から描いたのが『男はつらいよ』の寅さんなのではないかと思うなどした。いつも失恋して可哀想な悲喜劇なのだけど……
何故、『オッペンハイマー』は日本公開されないんだろうね。誰による判断、圧力、忖度などでそうなっているのか、誰か明らかにしてほしいが。……こんなに有名な売れる監督の売れた作品を配給したら儲かるはず、という資本主義の原理すら停止させる力が、どうやって機能しているのか。
韓国での「n番目の部屋」という残虐な性犯罪を責める資格はあるのか、日本のAVはどうなんだ、合法で商品として流通しているからなお悪いのではないかという批判を見て、「拷問AV」と呼ばれているものを少し調べて見てみた。見なければよかったと後悔した。こちらがトラウマ負うレベル。
セックスなら金を払ったりナンパで手に入る、妻だって金や権力があれば統計的には手に入りやすい、しかし、愛や親密性は、それでは手に入らず、本当に欲しいのがそれである場合、「弱者男性」は苦しむことになる……
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昼過ぎに、疲れ切って「帰りたい」と言い出した子供を連れてリングの下を半周したとき、地面に横になったり座り込んでいる人たちを延々と目にし続けたので、「一部の人がパビリオンの権利を勝ち得ても、そうでなかった人たちはこういう状態になってしまうのって、どうなんだろうな」と
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この会場のこの現状の延長線上に、ポジティブでワクワクする未来、日本、国家や行政や企業を、子供たちが感じられるだろうか? 現に来ている観客たちの「いのち」にすら優しくないこの場がそれを想起させるだろうか?
Mrs. GREEN APPLE「コロンブス」のMVは、明確に『猿の惑星』のオマージュなのだから、これは皮肉でやっているのではないかとぼくは思ってしまうがなあ。『猿の惑星』原作者ピエール・ブールは、WW2で日本軍の捕虜になり、その経験をベースに『猿の惑星』書いたんだから、猿=日本人の寓意だしね
なんて企業側に都合の良い「推し」の定義…… 金掛けず図書館でひたすら全集読むとか、金がかからず人生に有意義な「推し」もとい、趣味のあり方って、あると思うんですけどね……
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kemofure
@kemohure
押し活は博報堂の定義によると、グッズ購入などの推しへの直接的献金、二次創作を製作し配布するなどの推し活する人を増やす為の宣伝活動、この二つを合せてひっくるめて推し活と定義しているので、どちらでもないもの(一人孤独に写経するなど)は企業からは推し活ではないとみなされると思います。 x.com/ktos_tw/status…
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まぁ、風俗嬢やAV女優についての調査や当事者の書いた本を読んでも、そうですよね。しかし、そうでないと考える向きがこれほど社会にあるのはなぜか。そこには、幻想や、売り手も加担する「宣伝」、罪悪感を否認するための都合のいい言い訳を求める心理が関係しているんでしょうか
戦争が始まったら、今のような「有害な男らしさ」「マッチョイズム」「男は弱さを認めろ」的な議論はどこかに吹っ飛んでしまって、男は国や女を守るために命を賭けて戦うのが素晴らしいのだ、的な空気が作られて、死の脅威から本能的にそういう男性性を魅力的に感じる人が増えていく気がしてならない
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暑さや争奪の過酷さとか、「いのち」に優しいとはとても思えない。税金を使った公共的な場なので、ディズニーやUSJとは違うよね(NY万博とか、重なりが歴史的にあることは承知です)
本当にガチでいい家柄ーー財閥やら政治家やら文化人や学者だらけの一族ーーの作家が槍玉に上がらず、相対的には真ん中か少し下ぐらいの恵まれ度ではないかという作家ばかりが叩かれるの、すごい現実の社会の反映っぽい感じがする。
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ぷちバズってるんで宣伝させていただくと、年内か来年に単著の『攻殻機動隊論』を出す予定です。よろしければお読みください……
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不同意性交やハラスメントや性暴力で負ったダメージやトラウマについての本を読んで、その深刻さや長さを知るにつけ、ふと「性産業に従事している人たちもそのような深刻なダメージを負っていると思われるが、どうしてこれは問題化されないんだろうな」と思ったりもしました。
それは思った。作中では、なぜ富裕層の妹がいる彼があの生活をしているのか、一切語ろうとしなかった(意図的に語り落としていた)けれど、何かこういう事情があってもおかしくはない。
シビル・ウォー感が出てきて、これはこれでマズい気もするが、西と東の文化も価値観も全然違うので、露呈すべきものがようやく露呈された感じもする。 x.com/NwxKsJPHOzJ0vP
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晶文社さんのスクラップブックで『フェミニズムでは救われない男たちのための男性学」という連載を始めました。初回は趣旨説明と、「弱者男性」についてです。
第1回 「弱者男性」──男性には「特権」があるのか、それとも「つらい」のか s-scrap.com/9832
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宮崎駿が、使われている衣装の時代が違う、と切り込んだら、黒澤があっさり「あれは鎌倉ですね」と瞬時に切り返して、宮崎が「分かってて嘘ついているんですね」と返す辺りは、達人の勝負を見ているような緊張感があったが
ぼくは昔から、大長編ドラえもんが好きで、コミックスも持っていたし、連載も『コロコロ』で読んでいたし、劇場にも行ってたけど、子供向けとは思えない暗鬱な展開が多くて、いつか向かい合って書きたいと思っている。『雲の王国』ではドラえもんが自殺・自爆テロするし
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松虫あられ
@Matsumushi0412
最近ドラえもん映画を旧・新と両方観ているのだけど、見比べるとどうしても旧のほうが社会的なメッセージ性は強く(反戦や差別、環境問題など)新のほうだと一応感じられはするものの登場人物の描写が濃くなり旧にあったメッセージ性は薄まってしまったように見える。
子どもだったので旧の時の社会と x.com/ulaken/status/…
オタク文化の右傾化・体制化の契機は、2008年の麻生内閣ではないかな。オタク文化=日本が誇る文化だと首相が宣言し、包摂しようとした痕跡が発言にある。内政向けのクールジャパン戦略というか……。
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経験してわかったけど、出産と育児はあまりに過酷で、下手すれば死人が出るので、稼いでいる女性にしてみたら、家事やらケアやらを担う男性でないと、リスク高すぎるしメリットないしで、伴侶に選んで家庭作ろうってことにならないんじゃないかな。
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単なる商業的イベントでも、攻略を競い合う競技でもなく、国家や地域の税金を使って、未来社会のヴィジョンや理念を伝えて社会発展につなげたり、日本や関西をPRするための場であるわけでしょう。少なくともぼくはそう思って子供を連れて行ったわけだけど
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しかし「天職」「悦び」についても、個人的にはよくわからなくなることもある。極めて過酷なSMのAVに出ることを喜びにしている女優が、幼少期から深刻な虐待を受けていたりして、「自由意志とは何だろう」と思ったりもする。
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既に繰り返し書いたように、この猛暑と、混雑で疲弊し切った人々を見たことで、逆説的に未来のヴィジョンがはっきり見えたし、それを想定して作られている藤本壮介氏のリングが象徴する未来の社会のデザインの価値がハッキリ感じられたよ。