3月末に閉校する輪島市町野小と東陽中の閉校イベントが21日、町野小で開かれた。卒業生や在校生ら約150人は小学校150年、中学校79年の歴史に思いをはせ、町野の明るい復興を信じて色とりどりの風船を飛ばした。
両校は能登半島地震で避難所となり、住民を受け入れ続けた。奥能登豪雨では浸水被害を受け、東陽中校舎は今も使えない。
豪雨発生から1年半の節目となったこの日、町野を離れた卒業生も駆けつけ、住民らと両校歌を斉唱。在校生による劇やダンスが発表されたほか、両校で卒業できなかった児童生徒のため、大きな紙でできた「卒業証書」が掲げられた。
記念写真の撮影では卒業生の写真家東雅彦さん(49)=都内在住=がシャッターを押した。豪雨の土砂災害で叔父の中山公さん=当時(82)=と叔母の中山はるみさん=当時(82)=を亡くした東さんは「1年半は長かった。今は2人の笑顔ばかりを思い出す」と静かに話した。
町野地区は震災、豪雨によって人口が2割以上減り約1500人に。2023年4月に62人だった児童生徒は現在29人となった。両校は統合され、4月に町野小校舎を使って小中一貫の義務教育学校「東陽小中」となる。
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