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蜂蜜酒のような/Novel by Khaos

蜂蜜酒のような

2,076 character(s)4 mins

素敵企画(illust/68792175)に参加させて頂きます!

未熟者が企画物に初参戦です💦
先に謝っておきますm(_ _)m
一人でクオリティ下げてます💦💦
お目汚し、ごめんなさい………
どうしても書きたかったの。

なお、薄っぺらなガラスのハートの持ち主なので、生ぬるい目で、さらっと読み流してくださいませ………

二人がカルデアに召喚されて暫くした頃の話。何処かの特異点と特異点の間くらいの、ちょっと余裕出たかなぁ、なユルい謎時空。

尻切れトンボなので、この後の展開は読んでくださった皆さまのご想像にお任せします。好きなようにご想像くださいませ(*ゝω・*)

素敵な企画を立てて下さった主催者、藤野様に感謝です。ワクワク、ドキドキ、オロオロしながら楽しく書かせていただきました。正直、こんな長文(大したことはない)初めて書きました。ありがとうございましたm(_ _)m

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 幾度の召喚で必ず見る色がある。そいつの名は知らないが、オレと互角にやりあえるほどの実力がある奴だ。なのに、顔を合わせば嫌味の応酬。はっきり言っていけすかねぇ野郎だ。いや、いけすかねぇんだが、嫌いじゃあない。妙に気になるからとじっくり観察してみた。すると、面白いことに、ヤツの嫌味は特定の人物に限られていると気づいた。例えばメソポタミアの女神イシュタル。ヤツは彼女に甲斐甲斐しくも世話をやき、必ず一言余分に返す。心なしか言葉のわりに表情は優しい。照れているようにも見える。反転したオルタのアイツには表情も固く、必要最低限の会話で済ましているし、マスターやチビどもには膝を折り、さっきとは違う優しさで、丁寧に指導している。どちらかというと保護者目線だ。叔父貴やベオウルフには嫌味どころか、宝具を見せてもらったりしてウキウキしていやがる。武器マニアか。
へぇ、なんだよ、ヤツの嫌味は好意への照れ隠しか………ん?オレにも照れ隠し??なぁんでよ?つか、オレもなんで特別扱い側なのが嬉しいんだ?

 心の奥底でほわりと炎が灯ったように、じわじわと暖かい感情が広がってくる。オレだけの者にしてぇ………むくむくと沸き上がる欲望に、どうやらオレはヤツの事を気に入ってる、いやむしろ独占したいほど惚れてるのだと確信する。じっとヤツを眺めたままそんなことを考えていると、ピタリ、ヤツと目があった。ヤツは狼狽えたように瞳を左右に揺らし、すいっと視線を反らすと、チラリとこちらをもう一度見てから逃げるように踵を返した。反射的に立ち上がり、しかし静かにヤツの後を追う。騒がす、焦らず、慎重に、そして素早く。

 人気のない倉庫近くまで来ると、ヤツは立ち止まってこちらをむいた。
「なんの用だ、クー・フーリン。私は暇ではないのだが」
「なぜオレから逃げる?」
「逃げてなどいない。………そう、ここの…倉庫の片付けをだな………」
「そこは昨日、何人かで片したよな。」
「………………」
黙り込み顔を背けるヤツに、いつぞやと同じ質問をしてみた。
「てめぇ、名前は?何処の英霊だ?」
「名乗るほどの者でも………」
「アーチャー、ここにアーチャークラスが何人いると?」
「………ぐっ………………」
ぐっと詰め寄り壁際に追い込む。ジリジリと後退りしたヤツがトスッと壁に当たったところで、オレは両手を壁につき逃げ道を塞いだ。
「なぁ、名前…教えてくれよ」
耳許で囁けば、音を拾った耳がみるみる赤く染まる。いいねぇ、この反応。
「オレはお前をなんと呼べばいい?」
「………好きに………好きに呼べばいいだろう」
消えそうな声でそういう弓兵の頬はほんのり赤く、怯えたように震える瞳はうっすら水の幕がはり扇情的に見える。
「アーチャー………」
追い討ちをかけるように、吐息で呼べば派手に肩を跳ねさせ俯く。
「オレには教えてくんねぇの?」
片手で顎を持ち、顔をあげさせ目をそらさずに首を傾げてみせる。
「………………エ…ミヤ、………エミヤだ」
はくはくと口を開閉させ、暫くいい澱んでいたが、黙って見つめていると、やがて観念したのか、消えそうな掠れた声でそう名乗った。
オレが初めて聞いたヤツの名前。
やっと知ることの出来た好敵手の名前だ。ぞわりと何かが背筋を駆け上がり、全身を痺れるような歓喜が走り抜ける。
「やっとお前の名前を手に入れた!」
嬉しさでオレは、両手をヤツ、エミヤの頬に添え噛みつくように口づけた。
「ら、らんさ………」
「名を呼べ。クー・フーリンだ」
「………くぅ………」
啄むようなバードキスの合間に名を呼ばせる。出来た隙間に舌を捩じ込み、歯列をなぞり奥に逃げるベルベットを捕まえる。互いの唾液は甘い魔力となり身体へと染み渡っていく。まるで蜂蜜酒のように甘い。極上の甘露に身体を震わせ、もっともっとと貪欲に求め吸い付く。
「………んっ………ふっ…………らん……さ…………くぅ………」
角度をかえ何度も唇に食らい付く。酸欠気味で脳がふわふわとして気持ちがいい。いっそこのまま、一緒に窒息するのもいいな………などと幼稚な考えが頭をよぎる。
思春期のガキかオレは………

重ねた唇をゆっくりと離す。溢れた唾液が名残惜しそうに糸を引いた。溺れ駆けたエミヤはハフハフと肩で息をしながら壁に凭れ、チロリと上目遣いでオレを見た。瞳は潤み、唇はテラテラと光る。そそるねぇ。
「………部屋へ………ここは人目につく。私の…私の部屋にこい」
「へぇ、なぁに、炉端へ呼んでくれるのかぃ」
「なっ…ろばっ……………先に…行っている………」
僅かに下を向き、揺れる瞳で小さくそれだけいうと足早に自室へと向かう背を見つめる。いつものポーカーフェイスはどこ行ったんだか。オレの顔を見られないほど盛大に照れて赤くなったエミヤが可愛いとさえ思ってしまうのだから、オレもいかれてんね。

 さて、炉端に呼ばれたからにゃ行くしかねぇな。惚れたら抱くのが信条だ。極上の蜂蜜酒を味わいながら、楽しい初夜を過ごすとしますかねぇ。

Comments

  • ツキ影
    June 4, 2018
  • 宮炉
    June 3, 2018
  • そー
    June 2, 2018
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