【阪神】藤川監督「見切り発車で進んでいいはずがない」長期視点でドラ1立石正広の開幕2軍示唆
金の卵は壊さない。阪神ドラフト1位の立石正広内野手(22=創価大)の開幕2軍スタートが濃厚となった。開幕2日前の25日、チームは甲子園室内で全体練習。24日のファーム・リーグ、オリックス戦で初めてフル出場するなど、臨戦態勢を整えてきた立石に対して藤川球児監督(45)が当面、2軍でのプレーを継続させる方針を明かした。「打席数がもう少し必要でしょうね。まだ10何打席でしょ。50~60打席立ってやっていくというシステムが普通かな」。 【イラスト】阪神の予想布陣とローテ 3球団競合の末に獲得したアマNO・1スラッガーは、1月の新人合同自主トレで右脚の肉離れを発症。長いリハビリ生活を経て、3月17日の2軍オリックス戦(SGL)で実戦デビュー。その後は公式戦初アーチが満塁本塁打、三塁と左翼守備に就くなど、逆転開幕1軍入りへの機運が高まっていた。だが指揮官は「(1軍は)トップレベルの仕上がったピッチャーたちが出てきますから。そのレベルと対峙(たいじ)して、1試合を出ながらペナントレースを戦っていくという意味では相当なハードなところになる」と、さまざまなリスクをはらむ緊急の1軍招集はしない考えだ。 見据えるのは長期的な視点での育成サポート。「彼の野球選手としてのキャリアをしっかり考えていくのが、タイガースの務め。行き当たりばったりでやっていい場面ではない」。今好調でも、故障上がりで急がせるのは禁物。この先何年もタイガースを背負っていく逸材と期待するからこそ、万全を期して育てる。 立石はこの日、ファーム・リーグのオリックス戦(京セラドーム大阪)に「5番左翼」で出場し、4打数1安打をマークした。ここまで2軍で計16打席立っており、50~60打席の到達には1試合4打席想定で残り10試合前後が必要。順調ならば、計算上は4月中に1軍昇格の可能性がある。 2月の沖縄キャンプではリハビリ組扱いながら、主力中心の宜野座に6日間特別参加させた。3月8日の巨人戦でもリハビリ組ながら異例のベンチ入り。球団の英才教育は今後も続く。藤川監督は「何カ月もかけてみんな仕上げてきている部分が、見切り発車で進んでいいはずがない。そういったやり方で進めていきます」と念を押した。手厚く慎重に育て、一気に羽ばたかせる。【只松憲】