フランス国営テレビ、ロシア外相のインタビュー放映で炎上 プロパガンダ許したとの批判も
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【3月28日 AFP】フランス国営テレビ「フランス2」は27日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相へのインタビューをプライムタイムに放送したことで、激しい批判を浴びた。
フランス2は26日夜のニュース番組で、事前に収録されたインタビューの要約版を10分間放送。1時間の完全版はオンラインで公開した。
ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始してから4年以上が経過する中、ラブロフ氏はフランス2のインタビューで、ロシアは「国際法」を守っていると主張。
中東紛争の発端となった米イスラエルによる対イラン攻撃は国際法に違反していると指摘する一方、ウクライナでのロシアの国際法違反については否定し、ロシア軍は「非軍事目標のみ」を標的にしたことは一度もないと強調した。
ウクライナのバディム・オメルチェンコ駐フランス大使はX(旧ツイッター)で、フランスの国営テレビがなぜ「戦争犯罪人」に発言の場を与えているのか、人々は疑問に思っているに違いないと述べた。
研究者のエティエンヌ・マルクス氏は、「敵対国の閣僚に一方的に自らの主張を述べることを許す、恥ずべきインタビュー」と評した。
ロシア専門家のディミトリ・ミニク氏はXで、「壊滅的だ」「フランスのテレビ業界が情報戦を過小評価しているなら、ロシアが西側諸国に対する戦争で情報戦を主要武器としていることを理解すべきだ」と指摘した。
AFPはフランス2を運営するフランス・テレビジョンにコメントを求めたが、回答は得られていない。
フランスのジャンノエル・バロ外相はG7外相会合の傍らで、ラブロフ氏が「平然とプロパガンダを展開できた」ことを遺憾に思うと述べた。
バロ氏は、「ロシアは国際法を守っていない。イランでも、ウクライナでも、その他の場所でもだ」と反論。
「ロシアは民間人であろうと容赦しない」と付け加え、2022年にウクライナの首都キーウ郊外ブチャで非戦闘員が殺害されたことや、同年に包囲された南部マリウポリ市が徹底的に破壊されたことなどを例に挙げた。
ラブロフ氏とのインタビュー中、司会者のレア・サラメ氏は、フランス2の記者がウクライナで民間人死者について詳細に報じていると反論していた。(c)AFP