Pと幼馴染と愉快なアイドルたち アンティーカ編
五十五作目。
A子…プロデューサーと幼馴染。アイドル事務所のマネージャー。いろいろとデカい。中学生時代にプロデューサーと何かあったみたい。
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咲耶「…同盟?」
摩美々「そうー。灯織が持ちかけてきたんだけどー。」
三峰「…そ、そこまでする必要あるのかなー?Pたんにもプライベートってもんが…。」
摩美々「えー?じゃあ三峰は抜きでー。」
三峰「ちょちょっ!?やるやる!やりますよー!」
摩美々「…三峰がそういうなら同盟もありかー。」
咲耶「そうだね。結華がそう言うなら。」
三峰「あれー!?三峰が猛プッシュしたみたいになってる!?」
恋鐘「…みんな…。」
咲耶「…? どうしたんだい、恋鐘?」
恋鐘「…これ、なんの話〜!?」
摩美々「…ちゃんと聞いてる顔してたじゃんー…。」
恋鐘「なんでプロデューサーの幼馴染にちょっかいかけると?」
摩美々「それは…。」
咲耶「…うむ…恋鐘はあまり興味ない話かもしれないね。」
恋鐘「…?」
霧子「…みんな…幼馴染さんのこと…知りたいの。知って…仲良く…なりたいんじゃないかな…?」
恋鐘「仲良く…。」
咲耶「…ふふ、そうだね。"仲良く"…ね。」
恋鐘「それなら良か!どうめい?ってやつ、やるばい!!」
摩美々「…りょうかーい。灯織に連絡しとくー。」
恋鐘「じゃあ、うち他のユニットの娘にも教えてくるばい!」
三峰「ちょっと待ったー!!こがたん!」
恋鐘「ふえ!?」
三峰「他の娘には言わなくて良いんじゃないかな!?ね、まみみん!」
摩美々「…そうねー、これはウチらとイルミネとの…秘密組織みたいなものだからぁ…。」
恋鐘「秘密…組織…!わ、分かったばい!秘密…!」
三峰「ふぅ…。でも、情報収集ねぇ…。どうしよっか?」
霧子「…とりあえず…会ってみるのが、早いんじゃないかな?」
咲耶「…そうだね。私たちが一方的に彼女のことを知っているというのは、フェアじゃないしね。」
摩美々「えー…。咲耶は正々堂々としすぎじゃないー?私たちにとっては敵なんだからぁ…蹴落とすくらいじゃないと、足元すくわれるんじゃないー?」
三峰「…。」
咲耶「ふふ、私なりの美学さ。気持ち良く勝ちたいからね。」
摩美々「ふーん…。ま、いいケドー。」
三峰「じゃあ各自、Pたんと幼馴染さんが一緒に行動してるのを見た時は、情報共有よろしくね。」
恋鐘「フンス!」
摩美々「あんまり張り切りすぎないでねー、とくに恋鐘ー。」
恋鐘「フンス…。」
◇
ピンポーン
ガチャ
A子「おーっす。」
P「…なに。」
A子「買い物ついて来てよ。ヒマでしょ?」
P「…今何時?」
A子「朝8時だけど。」
P「…ニチアサ観なきゃだから。じゃ。」
A子「おぉい!!待て待て待て!!」ガッ
P「…なによ。」
A子「アンタ…テレビ持ってないじゃん。」
P「…。」
A子「…おい。」
P「…。」グッ
A子「おい!閉めようとすんな!!」
P「はぁーーーー。分かったよ、準備してくるから。」
A子「ため息長っ。早くしてよー?」
バタン
ハァーーーーーーーーーー
A子「おーい!扉越しでもため息聴こえてんぞーー!!」
◇
P「…で、本当に荷物持ちかい。」
A子「最初に言ったじゃん。」
P「『ついて来て』としか。」
A子「あーー!ほら、あれ新しくできたスイーツ店!行こーぜ!」
P「はいはい…。」
カランカラン イラッシャイマセー
三峰「…!」
摩美々「…うそ。」
咲耶「? どうしたんだい?」
摩美々「あっちの席。」
咲耶「ん…? あ。」
摩美々「…少し様子見しよっか。」
咲耶「…そうだね。…しかし、休日にプロデューサーの私服姿を見れるとはね。」
摩美々「…幼馴染の人、ちょっと咲耶に似てない〜?美人だし、それに…」
三峰「…デカい。」
咲耶「ん…座っているのに身長が分かるのかい?」
摩美々「あー…いや、身長じゃなくてぇ…ね。」
咲耶「…?」
A子「えーっと、これとこれ、あとこれもお願いします。」
店員「かしこまりました。以上でよろしいでしょうか?」
P「飲み物は何が良い?」
A子「ブラックコーヒー、ホットで。」
P「すみません、あとホットコーヒーふたつ。ミルクと砂糖はいらないです。以上で。」
店員「かしこまりました。少々お待ちください。」
P「…すごい頼むじゃん。食べきれるのか?」
A子「は?アンタも食べんのよ?」
P「…まじ?」
A子「食べれるでしょ?アンタこれ好きだったじゃない。」
P「…言ったことあったっけ?」
A子「…無かったっけ?でも確か中学生のときにさ…」
P「…中学生のとき…正直あの頃のこと、あんま覚えてないんだよな…。」
A子「あー、そうなんだ。中3のときにさ、結構な喧嘩したのも覚えてない?」
P「それは覚えてるけど…何が原因だったっけ?」
A子「…ふーん。」
P「…なんだよ、なんか俺やっちゃったのか?」
A子「…別にー。でも…ふーーん。」
P「なんだよ、教えてくれよ。本当に覚えてないんだ。」
A子「教えても良いけどさー、ふーーん。」
P「…やっぱいいわ。お前がそこまで出し惜しむってことは…そういうことだろ?ちゃんと自分で思い出すよ。」
A子「ふふっ、がんばー。」
店員「お待たせいたしましたー、こちら…」
摩美々「なんか、一瞬険悪ムードなかった〜?」
咲耶「うん…少し表情が険しくなっていたね。なんだろう。」
摩美々「実はそんなに仲良く無い…とか〜?」
三峰「…それは無いでしょ…だってアレ…。」
A子「ほら!こっちも食べてみて!あーん!」
P「…んん。うまっ。」
A子「あははっ、ほっぺにクリームついてるぞー!」
三峰「ベタだな〜…。ベッタベタにベタなカップルだよ、あれじゃあ。」
咲耶「なるほど…!ほっぺにクリームか…!」
摩美々「何を閃いてんの…。」
三峰「もう見てらんないよ!!まみみん!さくやん!」
摩美々「おっ、三峰出動かー?」
三峰「二人とも!GO!!」
摩美々・咲耶「…。」
咲耶「…結華は行かないのかい?」
三峰「三峰はほら…あの…近くに行ったら、ガッとやっちゃいそうだし。」
摩美々「なにを?」
三峰「い、いいから!それに三人で行くより、二人で行った方が威圧感を与えずに会話ができるから!」
摩美々「んー、まぁ三峰のゴタゴタした言い訳聞いてても始まんないし、いこっかー。」
咲耶「そうだね。」
三峰「一言余計じゃない?」
A子「あー、美味しかったー!」
P「うん、来て良かったな。」
A子「でしょー?…って、あれ?なんか…」
P「ん?」
摩美々「あれー。プロデューサーじゃないですかー。」
咲耶「き、奇遇だね、プロデューサー。」
P「摩美々!咲耶!」
A子「ぅえっ!?この綺麗な娘たち知り合い!?」
摩美々「こんにちはー。」
咲耶「はじめまして。」
P「あぁ、ウチの事務所の。摩美々と咲耶だよ。」
A子「あー、やっぱり!どっかで見たことあると思ったら!」
摩美々「…こちらの方はー?」
P「え、あぁ。幼馴染の…。」
A子「どーも、こいつの幼馴染のA子ですー。〇〇ってとこでアイドルのマネージャーやってます。」
咲耶「…同じ業界の人なんですね。それに〇〇っていうとかなりの大手…」
A子「まぁ私は末端だけどね。今後ともよろしくね。」
咲耶「こちらこそ、よろしくお願いします。」
摩美々「しまーす。」
P「…さて、そろそろ行こうか。摩美々たちの時間を喰うわけにもいかないしな。」
A子「うん。じゃあ、またね!摩美々ちゃんに咲耶ちゃん!」
摩美々(まずい…もっと何か情報を…咲耶…!)
咲耶「(うん、分かっているよ。)…あぁ、最後にひとつだけ良いかな?」
P「ん、どうした?」
咲耶「…えっと…二人の…学生時代の思い出なんかを聞かせてはくれないかな?」
P「…ど、どうしたんだ、いきなり?」
摩美々「あー、なんかありそうじゃないですかぁ。そんなに親しいワケだしぃ。その信頼関係をどうやって築いたのか、っていうのはぁ、プロデューサーとアイドルの関係性を深めるのに有効だと思いませんかぁ?」
P「そう…なのか?摩美々がそう言うなら…まぁ…」
A子「んー。あんまり話したくないかな。今は。」
摩美々・咲耶「…!」
P「…だ、そうだ。ごめんな。」
咲耶「…不躾な質問だったようだ。申し訳ない。」
A子「あー、怒るつもりじゃなくて…ごめんね!また、話せる時がくるかも!今はそのタイミングじゃないっていうか…!」
摩美々「…失礼しましたぁ。私たちはドロンさせていただきまぁす。ではー。」
咲耶「あ…また、どこかで…!」
A子「うん!またねー!」
P「…行こうか。」
A子「ん…うん。」
◇
摩美々「あれは絶対何かあるねぇ。」
三峰「傍から見ても相当ピリついてたよ…。」
咲耶「過去になにかが…あったんだろうね。」
摩美々「それが分かればぁ、上手く使って仲を裂けるんじゃないー?」
三峰「…かもね。」
咲耶「…それは…どうなんだろうか。」
摩美々「咲耶ぁ、敵に情けは無用ー。」
咲耶「うぅん…。」
三峰「まぁ、とりあえず情報を共有しとこっか。これで調査する的が絞られるでしょ。」
摩美々「つまり…プロデューサーとA子の過去を探る…。」
三峰「そしてそれを使って…ふぇっふぇっふぇっ…!」
摩美々「ふふふー…!」
咲耶「…うぅん…私はどうすれば…。」
To be continued …
続編楽しみ