生活保護、打ち切りも2日後再開→再び廃止 大阪・門真、4年で1600万円不正受給 市が告訴へ

 その後の調査で、男性は22年8月~26年7月、会社員としての収入計約1540万円を市に申告せず、生活保護費計約1600万円を不正に受け取っていたことが分かった。

 関係者によると、男性は仕事を辞め、現在は家族とともに鹿児島県内に居住しているという。市は男性に返還を求める方針だが、被害が多額で内容も悪質として告訴することを決めた。

「働いてないという先入観あった…」背景に人員不足

 「チェック態勢に限界があった」。大阪府門真市の生活保護の担当者は、2度も不正受給を許した今回の事態をこう釈明する。全国の生活保護受給世帯が過去最多となる中、不正を見抜けなかった背景には、保護行政の一線で働くケースワーカーの恒常的な不足という事情も垣間見える。

 門真市では年2回、受給者に対し、収入の過少申告などの不正がないか調査しているが、今回の不正を許した。担当者は「医師から病気で『稼働不可』と診断されており、働いていないという先入観があった」と強調する。一方で、受給者と定期的に面談し、生活や就労の状況をチェックするケースワーカーの業務量が多いことも要因に挙げた。

 厚生労働省が8月に発表した全国の生活保護受給世帯(5月時点)は、162万2525世帯と過去最多を更新した。門真市の7月現在の受給状況は4534世帯6298人で、市民千人のうち約50人が受給している計算。大阪府によると、門真市の受給割合は今年3月時点で、府内では大阪市に次いで多かった。

 門真市のケースワーカーは約40人で、1人で約110世帯を担当。社会福祉法が標準と定める1人80世帯を大幅に上回っているのが現状だ。厚労省の担当者は門真市の現状について「不正受給が起こらないよう、状況に応じてケースワーカーを増やすなどし、業務量を減らすことが必要だ」と話した。

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