「ルールの抜け穴を使って何が悪い」
さらに、駐車をめぐるトラブルもよく起きているという。別の住民が明かす。
「マンション前の車寄せに、ベンツやレクサスなどの高級車が長時間駐車されていることがよくあります。注意する日本人住民もいますが、やはり『うるせー、この野郎!』と逆ギレされてしまっている。
また、イースト棟とウエスト棟、それぞれに2機ずつEV車の充電スポットがあるんですが、ここに長時間停めている人もいる。平置きで便利だから、タワー内の地下駐に停めるのがめんどくさい人が使っているんでしょう。
ある住民が『充電以外で使わないように』と貼り紙をしたこともありますが、これに怒った中国人住民は警察を呼びました。防犯カメラの映像をもとに貼り紙をした住民を割り出し、『器物損壊だ』と訴えたのです」
スパのサウナ内にスマホを持ち込む、マンション内の床に唾を吐くといった細かなマナー違反も散見されるという。前述したように注意しても逆ギレされることが多いため、いまでは、ほとんどの日本人住民が見て見ぬふりをするようになったそうだ。
10年以上日本で暮らす中国人投資家の男性は、「規範意識の違い」についてこう語る。
「人口の多い中国では、ルールを守って順番を待っていては、いつまで経っても恩恵を受けられないという考えが根付いています。そのため、『ルールに抜け穴があるのなら、それを利用して何が悪いのか』と考える人が少なくない。買い物カートにしろ、駐車スペースにしろ、罰則がないのだから使って良いという人が一部にいるのでしょう」
【後編を読む】中央区晴海「高級タワマン」で中国人住民との深刻トラブルが相次ぐ理由…「行き過ぎた監視」に及ぶ住民も
「週刊現代」2026年3月30日号より