唐津市は27日、はり・きゅう、マッサージ施術費の助成を巡り不正請求していたとして、コスモス治療院(和多田先石)と、こもれび鍼(しん)灸(きゅう)院(養母田)の2カ所の施術所指定を取り消し、事業の対象外にした。不正受給額の返還を求める。
唐津市は27日、はり・きゅう、マッサージ施術費の助成を巡り不正請求していたとして、コスモス治療院(和多田先石)と、こもれび鍼(しん)灸(きゅう)院(養母田)の2カ所の施術所指定を取り消し、事業の対象外にした。不正受給額の返還を求める。
助成事業は低所得の市民を対象に、2千円以上の施術に対して1回千円(昨年度まで900円)を補助する。原則として年間60枚まで受診券が交付され、受診券を施術所に渡すと、割引を受けられる。
市高齢者支援課によると、コスモス治療院は昨年5~9月に、84回(6人)分の8万4千円を不正受給していた。今年5月に40代男性が開設したが、前身は70代の父親の施術所で、同様の不正受給で昨年3月末に指定を取り消されていた。場所も施術者も同一で、市は当初から警戒していた。市の調査に男性は「自分は関与していない。不正な請求が紛れ込んでいた」と話している。
こもれび鍼灸院は2016~24年度の9年間、528回(32人)分の47万5200円を不正受給していた。利用状況が不自然だった。開設者の40代女性は陳述書で「事務処理の間違いだった」と主張しているが、市は作為があったと判断。ほかにも疑わしい請求があるとみている。
2カ所とも高齢者が受診券をまとめて施術所に預ける行為が不正の温床になっていた。同課は「制度を難しくすることで不正は防げると思うが、利用者や指定事業者の負担増になる。注意喚起し、利用状況をつぶさにチェックしていく」としている。(宮﨑勝)