広島・平川蓮 打線を活気づける存在に 示したスケールの大きさ/春の一番星を探して
チームで「横一線」のレギュラー争いが繰り広げられる中、ドラフト1位の平川蓮がまばゆい光を放っている。 【選手データ】平川蓮 プロフィール・通算成績・試合速報 打撃では、近年日本球界で珍しいスイッチヒッターとしてスケールの大きさを示し、守備や走塁でも非凡さを感じさせる。新井貴浩監督がレギュラーを明言したファビアン、実績十分の秋山翔吾、そして昨季台頭した中村奨成らがひしめく外野争いで、その存在感を高めている。 今年チーム初の対外試合となった2月15日の巨人との練習試合(那覇)で、いきなりマルチ安打のデビューを飾った。同18日のロッテとの練習試合(沖縄)では、当たりが出ていなかった左打席で右翼席へ豪快なアーチを描いた。 オープン戦に入っても勢いは止まらず、初めて中軸の五番に入った同28日の楽天とのオープン戦(倉敷)では、右打席で高め真っすぐをとらえて右中間席に放り込んだ。新井監督も「右打者があそこに入れるっていうのはなかなか難しい」と目を丸くした。 同日まで練習試合初戦から対外試合7試合連続安打。近年は打線の得点力不足が課題とされるだけに、シーズンに入っても打線を活性化させる役割が期待される。 打撃だけではない。 春季キャンプ中のシート打撃では、外野守備で中堅後方の難しい打球を最短距離で落下点に入り捕球。現役時代にゴールデン・グラブ賞を受賞した赤松真人コーチは「センスがある。自分の感覚を持っている」と認める。 2月28日楽天戦までの7試合で2盗塁と、俊足もアピール。評価はうなぎのぼりだ。 この春、広島の一番星として瞬いたドライチが、そのまま開幕の夜空の主役になる可能性は十分にある。 写真=井沢雄一郎
週刊ベースボール