病院の麻酔薬を自分で使用したとして、川崎市立川崎病院(川崎区)は27日、同病院に勤務する渥美一哉医師(28)を懲戒免職処分にした。聞き取りに、「数年前から不眠に悩まされ、睡眠を確保したい衝動に駆られた」と話しているという。
同病院によると、渥美医師は2025年12月1日、麻酔科医として患者の手術にあたった際、手術室を離れて麻酔薬「プロポフォール」を自己注射した。不在に気付いた看護師らが、別の部屋のソファで横たわっている渥美医師を発見した。
その後、不眠症と診断された渥美医師は、約3週間の自宅療養を経て今年1月から復職した。同月7日の手術では、麻酔薬の一部を持ち去るため、生理食塩水で薄めた麻酔薬を70代の女性患者に投与。同月8日にも麻酔薬を持ち出そうとしたが、看護師に見つかり不正が発覚した。
渥美医師は会計年度任用職員として、25年10月から同病院に勤務していた。瀬川裕事務局長は「患者に健康上の影響はなかったが、大変申し訳なかった」と謝罪した。【葛西大博】
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