Aクラスは本当に現実的か? 得点力急上昇の中日、開幕前に見えた大きな“期待”とほのかな“不安”
プロ野球のペナントレースは3月27日に開幕。中日は敵地・マツダスタジアムで広島と対戦予定だ。3年連続最下位から脱出し、いよいよAクラスへの機運が高まる今シーズン。どんな戦いを見せてくれるだろうか。 【動画】メジャー通算164発はだてじゃない!サノーの豪快アーチシーン オープン戦は9勝6敗3分けと勝ち越し。6位でフィニッシュしている。 特筆すべきは12球団トップの77得点。本拠地・バンテリンドームナゴヤの改修で、外野フェンスが最大6m前に迫り出しており、本塁打も同トップの16本。新たに設置された「ホームランウィング」に飛び込む本塁打が多数飛び出し、改修効果は抜群のようだ。 こういう成績ゆえ打撃好調の選手も多く、特に細川成也はOPS1.167(長打率.714)をマーク。13打点&30塁打は1位、3本塁打は2位タイである。他にも新外国人のミゲル・サノーが4本塁打でトップ。覚醒が期待される鵜飼航丞も3本塁打を放っている。 そして、「ホームランウィングの申し子」になりそうなのが、背番号0の辻本倫太郎だ。2月末の侍ジャパン戦で球団最初の「ウィング弾」を放つと、3月22日のロッテ戦でも再び「ウィング弾」。過去2年で1軍本塁打ゼロの小兵が打撃でアピールしている。辻本の本職は二遊間で、特に遊撃はレギュラーが定まっていないポジション。シーズンでも存在感を示せるか。 開幕は上林誠知&ジェイソン・ボスラーの2枚を欠く形になるが、上述の鵜飼や福永裕基、オルランド・カリステが穴を埋めている。野手陣の層は確実に厚くなっている。 投手陣に目を向けると、松山晋也&清水達也の離脱がどこまで影響するか。前者は4月中の復帰を見込むが、後者はまだしばらくかかりそう。昨季の8回と9回を任されていたリリーバーがいないのは心細いが、いる人間でやっていくしかない。 クローザーの筆頭候補は新加入のアルベルト・アブレウだ。一昨年に西武でプレーした右腕は、155キロ前後のツーシームが最大の持ち味。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のドミニカ共和国代表に選出され、好投を続けた。抑えのポジションも西武時代に経験済み。開幕直後のバタバタは幾分か和らぎそうだ。 そのアブレウに繋げる中継ぎ陣は、オープン戦で好成績を残してきた。左腕の近藤廉がチーム最多の6登板で防御率0.00。藤嶋健人と橋本侑樹は5試合に投げて自責点ゼロ、共に奪三振率が10を超えている。勝野昌慶も失点はいくつかしたものの、被打率.118と相手を制圧。シーズンに入っても、ここで名前を挙げた投手たちの奮起が求められる。 先発はWBC組の高橋宏斗と金丸夢斗が開幕ローテ入り。ここに柳裕也、大野雄大のベテラン勢と、中西聖輝&櫻井頼之介のルーキーコンビを加えた6枚で回していく。昨季規定投球回到達の松葉貴大、40歳シーズンの涌井秀章、来日2年目のカイル・マラーはファームで調整する。松木平優太、三浦瑞樹、吉田聖弥にもローテ争いに加わってもらいたい。 各スポーツ紙の順位予想ではAクラスの呼び声も高い。それだけ戦力が整いつつあるのが今季の中日だ。楽しみな1年が始まろうとしている。 [文:尾張はじめ]
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