ハリポタ作家J.K.ローリングさん、トランス選手のロス五輪女子種目への参加禁止を歓迎

J.K.ローリングさんのXから
J.K.ローリングさんのXから

英人気小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者として知られるJ.K.ローリングさんは26日、自身のX(旧ツイッター)への投稿で、2028年ロサンゼルス五輪から女子種目への参加資格を「生物学的な女性に限る」とした国際オリンピック委員会(IOC)の発表を歓迎した。IOCは、性別確認のための遺伝子検査を実施し、出生時の性別が男性で女性を自認するトランスジェンダー選手については、女子種目への参加を認めないとしている。

パリ五輪での論議に言及

ローリングさんの投稿は「IOCによる今日の裁定は、女性や少女にとって公平なスポーツへの歓迎すべき回帰を意味するが、私は2024年のパリ大会でのスキャンダルを決して忘れないだろう」という書き出しで始まる。

ここで触れているのは、パリ五輪のボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ヘリフ選手(アルジェリア)らの性別を巡る議論だ。ヘリフ選手は、国際ボクシング協会(IBA)が23年の世界選手権で実施した性別適格検査で「不合格」とされたが、IOCは「パスポート上は女性」としてパリ五輪への出場を認めた。性別に疑義がある選手から女子選手がパンチを浴びることが公平性や安全性の観点から物議を醸した。

ローリングさんは、ヘリフ選手の写真を添えたXへの投稿で、「あの時、自らを極めて高潔で進歩的だと考えている人々が、男性が女性を殴ることを公然と応援した」とつづっている。

DSD選手の出場も制限

IOCは今回の発表で、科学的な知見に基づき、男性として生まれたことが身体的な優位性をもたらすと指摘。身体の性の発達が典型的でない「性分化疾患(DSD)」の選手の参加も制限する。対象となるのはロス五輪以降のユース五輪などを含むIOC主催大会。検査は生涯に1度だけで、男性の特徴の発達に関わるY染色体上の「SRY遺伝子」の有無を調べるという。

IOCは従来、トランス選手の出場資格に関するルール作りを各国際競技連盟に委ねていた。しかし、25年6月に就任したコベントリー会長は、IOCがより主導的な役割を果たすべきだとして「女子種目保護」の作業部会を新設。対応を協議してきた。

トランス選手の出場参加資格を巡っては、ロス五輪の開催国となる米国のトランプ大統領が昨年2月、女子競技への参加を禁じる大統領令に署名したことで、IOCの対応が注目されていた。

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