豊洲の有名仲卸、割安なカニを「ズワイガニ」表示 農水省が是正指示
「ズワイガニ」と表示して、割安な別種のカニを販売したとして、農林水産省は27日、東京都江東区豊洲6丁目の大手仲卸業者「山治」に食品表示法に基づき、表示の是正や再発防止などを指示した。 農水省によると、同社は2025年7月1日~10月2日、オオズワイガニをズワイガニのメスを表す「セコガニ」と不適正な表示をして、小売業者に少なくとも計549キロを販売。11月にはベニズワイガニを「ズワイガニ」として、50ケース(1ケース約3キロ)を小売業者に売ったという。 オオズワイガニは主に北海道で駆除目的で取られ、ベニズワイガニは漁獲が多いことなどから、いずれもズワイガニよりも安価で流通している。 同社は農水省に対し、「受注や買い付けの担当者らに正しい商品名を表示する意識が希薄だった」と説明しているという。 山治は1958年に創業した老舗。今年1月の豊洲市場の初競りでは、すし店などと共同で、北海道産のムラサキウニ400グラム3500万円の最高値で競り落とすなど、著名な仲卸として知られている。(山田暢史)
朝日新聞社