【柴ネジの将来について】こんなこと私が考えることではないのですが、柴ネジの愛好者として、そして、柴さんとも個人的に親しくさせてもらった人のひとりとして書こうと思います。
昨今色々なネジが世の中に出てきていますが、いまだ「柴ネジから乗り換えた」という話はほとんど聞きません。それだけ、プロアマ問わず受け入れられた完成度の高い製品であることは間違いありません。
このまま絶版にするのは簡単ですが、サックス業界全体として、この「図面」をどう守り、継承していくのかということも考えていく必要があると思います。
柴ネジの製作を担っていた小江戸製作所さんが最近少数ながら独自にネジ販売を始めていることは一部の方は気づいていると思いますが、それが本当に柴さんの設計図面によるものなのかは明らかではないため、これが「柴ネジ」の同等品として信用できるものなのかは不明な状況です。
もし小江戸製作所さんが製造者として柴さんの図面を継承するのであれば、それは正式にアナウンスした方がよいでしょうし、あるいは、どこかの販売業者が小江戸製作所さんと契約を結び正式な販売ルートを確立するのでも良いでしょう。
おそらく今後、柴ネジの「模倣品」はいくらでも出てきます(すでに中国あたりで出回っているという話も聞いたことがあります)。外見だけでは見分けの付かないものがメルカリなどで売買されることも容易に想定できます。
小江戸製作所さんはALSOからもサックスパーツを出していますが、そういう形でも良いので「信頼できるネジ」がどのルートで購入できるのか、ということを明確にしておくだけでも、今後のためになると思います。
もちろん、今もっとも優先すべきは柴さんの心の重荷を少しでも軽くすることでしょう。私は柴さんの個人的な事情について立ち入ることはできませんが、今残っているネジ事業を清算したら、とにかく生きていてください。今のつらい状況も、いつかは過去の想い出になる日がきっときます。一度は楽器にかかわる世界から離れても、ひとりの「音楽好き、楽器好きの柴さん」としてふらっとコンサートにやってくる日を待っています。