【わからせ/依存】天才すぎる幼馴染に反省してもらおうとわからせたら病んで縋ってきた
【あらすじ】
天才の幼馴染は、天才ゆえに鼻持ちならない言動をすることもしばしば。
そんな幼馴染にお灸をすえるべく、しばらく距離をおくと……
※基本的に()内が聞き手の行動、[]内が話し手の行動を表しています。
台本の使用等に関しましては、プロフィール欄をご覧下さい。
ひとこと
本格的なわからせは初めて書きました。天才が相棒を失った時に魅せる表情からしか摂取出来ない栄養ってありますよね。
もっとわからせを書いてレベルアップしていきたいですね……
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はぁ……流石に2時間睡眠は無理があったかな……?
ねむ……ふわぁ〜……
(声をかける)
あ、おはよー……久しぶり。昨日、やっとこさプログラムが完成してね。
特定の人間の行動パターンを学習させると、それをアルゴリズムに落とし込んで……
[小馬鹿にしながら]ま、君みたいな凡人に話しても、内容の10分の1も理解できないだろうけど……
いやーともかく長かった。天才である僕をここまで手こずらせるとは、やはりコンピュータは奥が深い……!
しばらく学校を休んでた甲斐もあるというものさ。君もそう思うだろう?
(人を馬鹿にするのは良くないと伝える)
はっ、なんで僕みたいな天才が、一山いくらの凡人如きに合わせなきゃなんないの?
学校で学習する内容なんて、もうとっくに頭に入ってる。もちろん独学でね。
その程度の内容を習得するのに時間がかかるような無能と付き合うなんて、それこそ時間の無駄だよ。
そんなこと、僕とずっと一緒にいる君になら自明の理だと思うんだけど?
(勝手にすればいいと伝え、離れる)
……そんな怒った顔して、急にどうしたの? 僕はいつでも勝手にしてるけど……?
って、まだ話の途中だろ! どこ行くのさ!
(こっちも勝手にすると伝える)
ふ、ふーん……好きにすれば? 別に、君がいなくたって、僕の知的生産活動には何の影響も及ぼさないし?
それに、僕の研究が成功すれば、君のAIをスマホにインストールできるようになる。
今まで僕の幼馴染だからって、さんざん僕に世話を焼いて理解者ヅラしてたけど……君はもう必要なくなる。
……せいせいするさ。
[1週間後、自宅のマンション]
……ん、もうこんな時間か……最近はカフェインも効かなくなってきたからな……
原始的な方法に頼るか……よいしょっと。
[カーテンを開ける]
う”っ、まぶし……! ……やれやれ、恒星の力は偉大だね。目が覚める。
そうだ、こっちにも声かけとかないと。
おはよう。
「おはよう」
ふふっ、君も今起きたとこかい? 寝覚めが悪いってことがないのが機械の……というか、プログラムの利点だね。
「そろそろ学校に行ったらどうか」
……むぅ、精度が高すぎるというのも問題だなぁ。
当たり前というか、嬉しい限りではあるんだけど、「学校に行け」なんて、いかにも言いそうだよね。
「向こうも心配している」
心配、ねぇ……くくっ、あはは、あははははは!
……そんなわけ……そんなわけないだろ!!!
この1週間、僕は時々監視カメラをハッキングしては覗き見てた!
僕と一緒にいる時よりも、あいつはずっと、ずっと笑顔だった……!
僕は、あいつにとって邪魔者だったんだ……そうとも知らずに、僕はずっと……!
「そんなことはない」
っ! お前に何が分かるっ!! しょせん僕に作られたにすぎない存在で、そんな無責任なことを……!
……そうか、分かった。お前は代用品ですらない……僕にとって都合が良い事を話すAIに過ぎないんだ……
あいつに慰めてもらいたいからって、こんな風に歪めて学習させた……!
ははっ、僕は研究すら失敗して……こんなもの!
「早ま――」
[スマホを壊し、AIのデータを消去する]
……はぁ、はぁ……僕は、どこでボタンを掛け違えた……? いや、そんなの答えは明白だ。
最初から……最初っから僕は間違ってた。
もっと他人を愚弄せずに、歩み寄ろうとしていれば……
自分の殻に閉じこもることなく、周りを見ていたなら……
もっと早くに、あいつが僕にとって大切な存在だったことに気付いていれば……
見限られることも、邪魔だと思われることもなかったろうに……はっ、自業自得だね。
本当はずっとそばにいたかった人に見放され、研究も失敗……あーあ、中々終わってるね、僕ってば。
しかも、あんな酷いことまで言って……それなのに許されようとしてたなんて。
立つ鳥跡を濁さず……だっけか。でも、今までさんざん苦しめておいて、綺麗にってのもなぁ。
……ちょっと調べてみるか。
[検索する]
まさか、僕としたことが遺産を忘れるなんて……うん、これだけあれば、税金で引かれても一生暮らせるはず……
これで、心置きなく……なんだ?
(パスコードを入力し、入り口の扉を開く)
え……は? どうして君が……っていうか、どうやって扉を……ど、どういう、こと? なんで?
本物? それともついに幻覚でも見ちゃったのか……? いったい何が起こって……え?
(「頼む」とメッセージが来たと伝える)
メッセージ……? そんなの君に送った覚えは……いったい誰が……?
まさか、もしかして……!
[発信履歴をPCで調べる]
そういうことか……君のAIが、そうか、最後まで……
(なぜそんなことをしようとしているか尋ねる)
あ~……流石にバレるか……大丈夫、君に迷惑はかけないし、遺産も一生暮らせるぐらい君に譲渡……
でも、このままだと君が罪に問われちゃうのか……?
(理由を尋ねる)
理由、理由ね……この1週間、1人でずっと考えてたんだけど。
僕にとって君っていう存在は、思ったよりも大きかったんだ……
それこそ、君に見限られたってだけでこんなになっちゃうぐらいには。
でも、そんな大切な君が僕と一緒にいることで不幸になってることに気付いたんだ。
それで、償いをするって考えた時に、一番喜んでもらえるのはお金かなって……
(怒る)
あ、ご、ごめん……そっか、お金だけじゃだめだよね。
というか、僕に許される資格なんてないか。
……なら、せっかく生きてるわけだし、一生かけて罪を償う。
君のためになら、なんだってするから……これも違うの?
(見限ったわけではなく、ちょっと反省して欲しかっただけと伝える)
ほんとに? 本当に僕が嫌いになったとか、僕を見限ったってわけじゃないの……?
……そっか、良かった……! 本当に良かったよ……君に見捨てられたと思って、僕は……
あの時、君や他の人に酷いこと言ってごめんなさい……心から反省してます。
もう絶対に、二度とあんなことは言いません。
……今までにも散々酷いことを言ってきたしやってきたから、虫のいいことを言ってるのも分かるけど。
これから、きちんと直していくから……もう二度と、君を失望させたりしないから……
お願い……絶対に、絶対に僕を見捨てないで下さい……