死亡の高2女子生徒は「まじめで優秀」 辺野古の転覆事故で教頭説明
沖縄県名護市辺野古沖で16日午前に船2隻が転覆し、船長の男性(71)と、乗客の同志社国際高校(京都府)2年の女子生徒(17)が死亡した。同志社国際高の二股一郎教頭(62)が16日午後、生徒の搬送先の病院で取材に応じ、「生徒の命が失われたことは非常に残念」と話した。
同校や二股教頭によると、この日は2年生270人が修学旅行で沖縄を訪問。14~17日の日程の3日目で、七つのコースに分かれて各地を見学することになっており、一つが「辺野古をボートに乗って海から見る」コースだった。いずれのコースも夏休みの間に教員らが下見をしていたという。
同校では、平和学習の一環として沖縄を40年以上訪れており、辺野古の見学も約20年前から続いていた。
二股教頭は、「現地での抗議行動を見るためでなく、ニュースで様々に取り上げられている辺野古がどのようなところなのか、自分たちの目で見ることが一番の目的」と説明。2年生は沖縄の歴史を1年かけて学ぶといい、修学旅行は「平和学習の集大成」という位置づけだった。
二股教頭によると、学校は16日朝の段階で、警報が出ていないかなどを確認し、「問題がない」と判断した。最終的な出航判断は船長に委ねていたという。午前10時57分、「辺野古の船が転覆した」と学年主任の教諭から連絡を受け、事故を知った。
死亡した武石知華さんについて、二股教頭は「とてもまじめで優秀な生徒だった。平和にも関心があり、留学もしていた」と話した。中学時代から知っている生徒だといい、「とてもつらい」とうなだれた。