巨人〝新顔ローテ〟の陰で存在感 2軍の井上温大が「エグいらしい」
【球界ここだけの話】2月に巨人の沖縄・那覇キャンプを取材していた時期のことだ。選手やスタッフから、900キロ離れた宮崎にいる左腕の名前をよく耳にした。 【写真】イチローが「化け物」と評価した巨人の選手 「温大がエグい球を投げているらしい」 2024年に8勝を挙げてリーグ優勝に貢献した井上温大投手(24)。4勝8敗に終わった昨季は9月に左肘を痛め、今春のキャンプは宮崎・都城での3軍故障班からスタートした。リハビリを終えた左腕のボールは、より一層、力強さを増したという評判が流れていた。 阿部巨人は開幕投手のドラフト1位・竹丸(鷺宮製作所)、同3位・山城(亜大)ら新顔5人が名を連ねるフレッシュな開幕ローテーションで話題になっているが、その陰で井上が着々と結果でアピールし、存在感を強めている。 14日のファーム・リーグ開幕戦、オイシックス戦で5回1失点。21日の同DeNA戦では6回2安打1失点(自責0)、9奪三振と快投した。 杉内投手チーフコーチは3月半ばに「温大も順調だから。体も大きくなっているし、球速も上がっているという話は聞いている。もう少し耐久性の部分でファームでしっかり投げて、100球ぐらいは投げられるようになって1軍に上げようかな」と明かしていた。21日のDeNA戦では96球を投げており、すでに〝条件〟は満たしたといっていい。 シーズンオフには久保康生巡回投手コーチの指導により、テークバックで左手首が内側に入るクセを修正。井上は「対角線のボールが抜けづらくなってきた」と手応えを語っていた。一方、チーム内には「投げる球はもともと一級品。あとはメンタル」という指摘もある。 球団新人では64年ぶりに1年目で開幕投手を務めることになった竹丸とは同学年。右肩のコンディション不良で離脱した山崎、不調で開幕を2軍で迎える昨季の開幕投手・戸郷を欠いた先発ローテーションを、井上が救う日が来る予感がしている。(谷川直之)