冬優子「胸パット……」 P「必要ないだろ」
私は大きいおっぱいが好きですが,冬優子のおっぱいはそのままでいい。つまりはそういうことです。
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冬優子「……どういう意味よ?」
P「意味もなにも言葉どおりだ。冬優子に胸パットなんて必要ない。それとも、胸パットが必要な特別な理由があるのか?」
冬優子「……ないけど」
P「本当だな? 俺に言いにくいなら後ではづきさんに言えよ」
冬優子「むしろ、はづきさんの方が言いにくいわよ!」
P「……それはそれで、男として複雑だな」
冬優子「男ってメンドクサイわね」
P「男からすれば、女の方が面倒だ。お互い様だろ」
冬優子「……あんた、男女の友情は成立しない派?」
P「そもそも友情なんてものを信じていない派だ。そんなもの体のいい損得勘定にすぎん」
冬優子「うわぁ……」
P「……そこまで蔑んだ目で見られるほどのことを言ったか?」
冬優子「あんた、本当に友達いるの?」
P「前にも言ったが、地元に帰れば飲みに行く友達はいるし、事務所の同僚とは良好な関係を構築してるつもりだ。ついでに言っておくと、次の週末はイルミネPと飲みに行く約束をしている」
冬優子「あの人、お酒飲むのね」
P「好きなくせに弱いという悲劇だ。まあ、酒癖が悪いわけではないから手綱をこちらが握ればそう悪いことにもならん」
冬優子「……あんたは、お酒飲むとどうなるの?」
P「内緒だ」
冬優子「はあ!?」
P「冬優子が飲める年齢になったら連れてってやるから、自分で判断しろ」
冬優子「……それって、二人っきり?」
P「ああ。後であさひと愛依にせがまれるくらい、とっておきの店に連れてってやる」
冬優子「……そ。せいぜい期待させてもらうわ」
P「ああ。せいぜい期待しとけ」
冬優子「で、どうしてふゆに胸パットが必要ないのよ?」
P「……さっき言っただろ?」
冬優子「理由についてはなにひとつ言ってないわよね?」
P「そうだったか?」
冬優子「ごまかし方が下手くそすぎでしょ」
P「そうだな。自分でもそう思う」
冬優子「だったら言うのやめなさいよ!」
P「この話題をこれ以上続けたくないという俺の気持ちを汲んでくれ」
冬優子「今後のふゆのプロデュースにも関わってくるんだから、ちゃんと理由聞かせなさいよ」
P「……なら、先に聞かせろ。どうして冬優子は胸パットを使おうと思ったんだ?」
冬優子「……この事務所、スタイルのいい娘が多いでしょ」
P「アイドル事務所だからな。ある意味当然だろ」
冬優子「で、この事務所の中ではふゆって年長者じゃない」
P「そうだな」
冬優子「なら、かわいいだけのふゆでいいのかなって」
P「は?」
冬優子「もちろん、ふゆはかわいいわよ。でも、かわいい以外の魅力が必要かなって」
P「で、胸パット?」
冬優子「そうよ! セクシーなふゆも見せた方がいいって思ったのよ!」
P「………………」 ジトメ
冬優子「なによその目は!?」
P「いや、自分の担当アイドルのバカさ加減に呆れていたところだ」
冬優子「わかってるわよふゆだって! 我ながららしくないこと思ったなって!」
P「らしくないとは言わないが、仮にブレインストーミングだとしても即却下されるようなアイデアだぞ」
冬優子「だから、ふゆだって本気で言ったわけじゃなくってちょっと思っただけで、それをあんたが変なこと言うからよけい気になっただけなの!」
P「大体、ニセモノで虚勢を張ってどうするんだ。それは冬優子が一番わかってることだろ」
冬優子「っ……」
P「いいか、言葉にするのもアホらしいから、二度と言わないが……」
冬優子「……なによ?」
P「今の冬優子は十分以上に魅力的なアイドルで、事務所のみんなもファンの皆様ももちろん俺も誰一人として、冬優子のことをかわいいだけのアイドルだなんて思っていない」
冬優子「……」
P「もちろん、冬優子より若かったりスタイルのいいアイドルなんて、うちの事務所に限らずごまんといる。歌がうまかったりダンスがうまいアイドルもいくらでもいる。それは事実だ」
冬優子「……」
P「それでも、ファンの皆様は冬優子のファンでいてくださってる。なにより、俺は冬優子をスカウトした。その意味をもう少し考えろ」
冬優子「……わかった」
P「――本当はわかってるだろ? つまらないうそをつくからこうなる」
冬優子「なっ!?」
P「気づいてないとでも思ってたのか? うそをつくのなら、もっとだまされてもいいと思えるようなうそをつけ」
冬優子「……なんでわかるのよ?」
P「冬優子はうそをつくとき、左手を隠すくせがある」
冬優子「うそつくんじゃないわよ!」
P「なぜ、うそだと思うんだ?」
冬優子「あんかがうそついてるかどうかなんて、ふゆがわからないわけないでしょ!」
P「それと同じだ。俺だって、冬優子がうそをついてるかどうかをわからないわけないだろ」
冬優子「……そ」
P「で、俺が終わらせたかったはなしを続けた責任だ。本当のことを言え」
冬優子「……」
P「なんで、胸パットが必要などと思った?」
冬優子「……あんたが……」
P「俺が?」
冬優子「あんたが! おっぱい星人だからじゃない!!」
P「………………は?」
冬優子「…………」 カオマッカ
P「いや、待て。確かに、俺はおっぱい星人だ。おっぱいは大きい方が好きだ。それは認めよう」
冬優子「……知ってるわよ」
P「だが、それと冬優子が胸パットを使うことになんの因果関係がある?」
冬優子「………………はあ!?」
P「なにをそんなに怒ってるんだ?」
冬優子「あんた、それ、本気で言ってるの?」
P「本気もなにも、事実だろ?」
冬優子「っ! あんたが! ちょっとでも、ふゆに魅力を感じたらいいなって思ったのよ!」
P「いや、俺ほど冬優子の魅力に惹かれているやつなんてそうそういないと思うぞ」
冬優子「違う!!」
P「なにが違うんだ?」
冬優子「あんたが、ふゆに手を出さないからよ!」
P「………………………………は?」
冬優子「あんたが! 巨乳好きだから! ふゆのおっぱいが大きくなったら! あんたがふゆに手を出すって! 思ったのよ!」
P「いや、ずっと言ってるだろ? 俺が冬優子に手を出すわけないって」
冬優子「だからよ! いい加減! 手を出しなさいよ!」
P「ヤケになってないか?」
冬優子「誰のせいよ!!」
P「大体、おっぱいが大きくなったからって、俺が冬優子に手を出すわけないだろ」
冬優子「なんでよ?」
P「タイプじゃないから」
冬優子「あんた、そればっかじゃない!」
P「事実だからな」
冬優子「本気で言ってるのがよけいムカつくのよ!」
P「この話、前にもしたと思うが続けるのか?」
冬優子「もういいわよ!」
P「そりゃよかった。いい加減、この不毛な会話を終わらせたかったんでな」
冬優子「……悪かったわよ」
P「冬優子と話すことじゃなくて、話す内容の問題だ。あまりに生産性がなさすぎる」
冬優子「そこまで言う!?」
P「大体、冬優子が巨乳とか世界線が狂ってるからな」
冬優子「は?」
P「考えてもみろ。おっぱいが大きい冬優子だぞ? ありえないだろ」
冬優子「……」
P「まあ、願望として胸を盛りたくなる気持ちはわかるし理解もできるが、それでもやっぱり、冬優子はその慎ましいサイズだからいいんだ。そこを間違えてはいけない」
冬優子「…………」
P「どうした。さっきから黙ったままで?」
冬優子「………………」
P「冬優子?」
冬優子「……………………ウガァ!!」
P「急に奇声上げてどうした?」
冬優子「どうした? じゃないわよ! ふゆが黙ってれば好き勝手言って!」
P「まあ、確かに品のない話だからな。申し訳ない。だが、もともとこの手の話を振ってきたのは冬優子だぞ」
冬優子「そうだけど、そうじゃない!」
P「なら、一体なにに冬優子は怒ってるんだ?」
冬優子「ちょっとだけ! 大きくなったの!!」
P「……は?」
冬優子「さすがにブラを変えるほどじゃないけど、ちょっとキツくなったし、体重もスタイルもほぼ変化しなくて、胸だけ大きくなったのよ!」
P「……見た目でわかるほど?」
冬優子「あさひと愛依とはづきさんは気づいたわよ」
P「……胸パット?」
冬優子「はったおすわよ!」
P「すまん」
冬優子「だから、覚悟しなさい!」
P「……なにをだ?」
冬優子「あんた好みの、胸になってやるんだから! そうなっても、絶対に手なんか出させてやらないんだからね!」
P「……ああ」
やっぱり、冬優子に胸パットは必要ない。
「タイプじゃない」(バッサリ)好き