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冬優子「あんた、なんでふゆに手を出さないの?」 P「タイプじゃないから」/Novel by 紅木弘

冬優子「あんた、なんでふゆに手を出さないの?」 P「タイプじゃないから」

3,680 character(s)7 mins

Pを振り回す冬優子も好きだが,Pに振り回される冬優子はもっと好き。つまりはそういうことです。

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カタカタカタカタ

冬優子「……ウガァ!!」

P「急に奇声上げてどうした?」

冬優子「どうした? じゃないわよ! あんた、今なんて言った!?」

P「急に奇声上げてどうした?」

冬優子「くだらないボケしてんじゃないわよ! あんた、ふゆのことタイプじゃないって言ったわよね?」

P「言ったな」

冬優子「ふゆの何が不満なのよ!?」

P「アイドルとしての冬優子に不満は一つもないが?」

冬優子「そ、そう……ありがと」

P「どういたしまして」

カタカタカタカタ

冬優子「って、そうじゃなくて!」

P「なんだ?」

冬優子「その、俺なんか悪いことしたっけって顔すごいむかつく!」

P「俺、なんか悪いことしたっけ?」

冬優子「口にするな!」

P「仕事中に相手してもらえるだけ感謝してほしいんだが」

冬優子「ふゆと仕事どっちが大切なのよ!?」

P「仕事」

冬優子「担当アイドルとの会話もプロデューサーの仕事!!」

P「社長かはづきさんが勤務時間と認めてくれるなら話してやる」

冬優子「ちょっと待ってなさい! 社長に直談判してくるから」

P「どうぞ。ご自由に」

バタン!

カタカタカタカタ

ガチャ

冬優子「社長いないじゃない!」

P「今日は営業に出ているからな」

冬優子「教えなさいよ!」

P「教えたところで俺の言うことなんて信じないって出てくだろ?」

冬優子「それでも教えるのが担当アイドルに対しての優しさでしょ!」

P「今日の冬優子はいつにも増して面倒くさいな」

冬優子「なっ」

イスクルッ

P「それで、冬優子は何に怒ってるんだ?」

冬優子「……色々言いたいことあるけど、ようやくふゆの話を聞く気になったのね」

P「これ以上騒がれたら仕事にならんからな」

冬優子「……まあいいわ。ふゆは優しいから許してあげる」

P「あ、今日は定時に帰りたいから手短に頼むな」

冬優子「なんであんたはそうふゆの神経を逆なでするのよ!」

P「今日は冬優子の好きなアニメの新作発表だろ? リアタイで見ないのか?」

冬優子「……憶えてたんだ」

P「担当アイドルとの話題共有もプロデューサーの仕事の内だからな」

冬優子「そう……」

P「で、話はもうおしまい?」

冬優子「っそうだ! あんた、なんでふゆに手を出さないの?」

P「タイプじゃないから」

冬優子「そこ! そこにふゆは怒ってるの!」

P「冬優子がタイプじゃないことにか?」

冬優子「そうよ!」

P「逆に聞くが、冬優子は俺に手を出してほしいのか?」

冬優子「はぁー!? あんたなんか、ふゆの方からお断りよ!」

P「なら何も問題ないじゃないか。俺が冬優子に怒られる理由が見当たらないのだが?」

冬優子「大ありよ!」

P「だから何で?」

冬優子「いい? ふゆはアイドルなの」

P「ああ」

冬優子「で、あんたはふゆのプロデューサー」

P「そうだな」

冬優子「プロデューサーってことは、あんたはふゆの一番最初のファンなわけ」

P「だからスカウトしたわけだしな」

冬優子「そのあんたが! ふゆのこと! タイプじゃないって! どういうことよ!」

P「ああ、なるほど。そういうことか」

冬優子「ようやく理解したわね。この朴念仁」

P「冬優子、おまえは大きな勘違いをしている」

冬優子「かんちがいー?」

P「いいか、男っていうものは別に女性を性的欲求だけで見ているわけではない」

冬優子「は?」

P「ものすごい単純に言えば、恋人にしたい女性とヤリたい女性は別ってことだ」

冬優子「……最低」

P「女性も多かれ少なかれ似たようなものだと思うがね」

冬優子「で、ふゆはあんたにとってヤリたい女じゃないってこと?」

P「その通りだが、仮にもアイドルがヤリたいとか言うな」

冬優子「うるさいわね。こんな話している時点で今更でしょ」

P「……ごもっとも」

冬優子「じゃあ、あんたはどんなのがタイプなのよ?」

P「それを聞いてどうするんだ?」

冬優子「いいから答えなさい」

P「おっぱいが大きい娘」

冬優子「フンッ!」

P「スカートで蹴るなはしたない」

冬優子「悪かったわね、貧乳で!」

P「別に悪いとは言ってないだろ。俺のタイプじゃないって言っただけで」

冬優子「それが問題なのよ!」

P「すまないが、冬優子が何に怒っているのかまるで理解ができん」

冬優子「わかりなさいよ!」

P「手を出されたくない相手からタイプじゃないと言われることがそんなに問題か?」

冬優子「あんたとふゆの関係からすれば大問題じゃない!」

P「アイドルとプロデューサーは性的欲求を満たす関係じゃないといけないのか?」

冬優子「そんなわけないでしょ!」

P「ますますわからん」

冬優子「……あんた、わざとじゃないでしょうね?」

P「なにがだ?」

冬優子「わかった。質問を変える。もし、ふゆの胸が大きかったら、あんたはふゆに手を出すわけ?」

P「いや」

冬優子「なんで!?」

P「タイプじゃないから」

冬優子「胸が大きい娘がタイプって言ったじゃない!」

P「バカだな冬優子は。おっぱいの大きさだけが条件なわけないだろ」

冬優子「だーもう!」

P「今日の冬優子は元気だな」

冬優子「あんたのせいでしょうが!」

P「そうなのか?」

冬優子「……もういい。283プロの中であんたのタイプに一番近いのはだれ?」

P「職場の女性の中からヤリたい人を選ぶってなかなかエグい質問じゃないか?」

冬優子「ここにはあんたとふゆしかいないからいいでしょ。ふゆが言わなきゃいいことだし」

P「これ、言わないと終わらないやつ?」

冬優子「当然」

P「じゃあ、愛依」

冬優子「よりによって愛依!?」

P「それは愛依に対して失礼じゃないか?」

冬優子「あんたはふゆに対して失礼でしょ!」

P「聞かれたから答えただけで、実際に手を出すつもりはないぞ」

冬優子「当たり前でしょ! アイドルとプロデューサーとか大スキャンダルじゃない!」

P「まったくもってその通りだ。冬優子は職業倫理がしっかりしているから助かる」

冬優子「そんなことより! あんた、愛依がタイプなの?」

P「ヤリたい女性という点ではかなり理想に近いな」

冬優子「じゃああんた、愛依がアイドル辞めて告白してきたら付き合うの?」

P「さっき言っただろ? 恋人にしたいタイプと性的欲求を感じるタイプは別だって」

冬優子「じゃあ、付き合わないわけ?」

P「そうだな」

冬優子「……ふーん」

P「もういいか?」

冬優子「待った。最後に一つだけ」

P「なんでもどうぞ」

冬優子「あんたにとって、ふゆはどういうタイプなの?」

P「ん?」

冬優子「だから、ふゆはあんたにとってどういうタイプだったからスカウトしたわけ?」

P「アイドルにしたい女の子だった」

冬優子「へ?」

P「俺にとって冬優子はアイドルにしたい女の子だった。だからスカウトしたし今もこうしてプロデュースしてる」

冬優子「……な、なにそれ。意味わかんないんだけど」

P「社長からアイドルをスカウトしろって言われて、街を歩いてたときに冬優子を見つけて、アイドルにするなら絶対に冬優子がいいって思った」

冬優子「……なんで、ふゆだったの?」

P「わからん。だが、冬優子以外考えられなかった」

冬優子「……それって、一目惚れってこと?」

P「一目惚れ……なるほど。考え方によっては、あれは一目惚れだったわけか……」

冬優子「そっかそっか。あんたはふゆに一目惚れしたわけね」

P「冬優子?」

冬優子「しょうがないわよね。ふゆはかわいいから。あんたが一目惚れするのも無理ないわよ」

P「冬優子さん?」

冬優子「でもごめんね。ふゆアイドルだから。あんたの気持ちには応えられないの」

P「だめだ。トリップしてやがる」

冬優子「でも、どうしてもって頭下げるなら考えなくもないわよ」

P「って、もう定時か。仕事は……ああもう面倒くさい。明日に回すか」

冬優子「ほら、言いなさいよ。ふゆが欲しいですって」

P「今日中に終わらせたかったが……仕方ないか」

冬優子「ふゆが好きですって」

P「冬優子」

冬優子「ほら、早く言いなさいよ」


「好きだぞ」


冬優子「へ?」

P「やっと戻ってきたか。帰るぞ冬優子。今なら家まで乗せてってやる」

冬優子「ちょっと、あんた今、なんて言った?」

P「今なら家まで乗せてってやる」

冬優子「そうじゃなくてその前!」

P「帰るぞ冬優子」

冬優子「そのもっと前!」

P「忘れた」

冬優子「ウソつくな!」

P「何でもいいからさっさと準備しろ。ったく……」

だから、タイプじゃないんだよ。

Comments

  • 船内

    スピード感が堪らねぇ……!!

    August 27, 2024
  • hanyuu

    私達は一体何を見せるれているんだ…?

    August 30, 2023
  • ユリウス

    恋人にしたい女性とやりたい女性は別...真理だ

    March 18, 2023
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