「朝から泣きやがって」障害者施設の利用者の顔面に“膝落とし”、片目失明させた元職員に有罪判決
●もともと介護職に興味はなかった
検察官の被告人質問では、次のようなやり取りがあった。 検察官:もともと介護職に興味は? 被告人:ありませんでした。 検察官:職場に相談する人もいなく、興味もなく辞めようと思ったことは? 被告人:ないです。 検察官:それはどうして? 被告人:辞めたあと、他で就職できるか不安でした。嫌でも続けると自分に言い聞かせていました。
●社会復帰の場として選ばれる「介護職」
捜査段階でも被告人は「資格がない自分でも雇ってくれるかも」と就職当時の心境を語っている。 介護業界の人材不足は、日々ニュースで報じられている。社会復帰の場として介護職を選ぶケースもあり、その動機が安易に聞こえることも少なくない。 しかし、利用者やその家族の思いは切実だ。 人手不足が長年指摘されながら抜本的な解決が進まない中、真剣に介護に向き合っている人たちが報われる環境は実現できないのか──。 介護業界が事件現場となった裁判を傍聴するたび、そう考えさせられる。
弁護士ドットコムニュース編集部