延岡の多様化学校、5人が卒業 「自分に向き合えるようになった」
【宮崎】2年前の春、不登校の中学生向けに県内で初めて開校した延岡市の「学びの多様化学校 熊野江教室」で16日、2回目の卒業式があった。5人がまなびやを後に、新たな一歩を踏み出した。
卒業生は一人ひとり壇上へ進み、酒匂(さこう)慎一郎校長から卒業証書を受け取った。卒業生代表は「かつて私は、周りの人ができることができず、自分を責め続けていた。この学校で安心して過ごすうちに、自分に向き合えるようになっていった」と振り返った。
その後、酒匂校長が趣味のギターを抱えて登場。RADWIMPSの「正解」を弾きながら歌った。在校生や教職員もハンドベルと合唱で合奏した。ちなみに前年はSMAPの「世界に一つだけの花」だった。
同校によると、今回の卒業生は全員、県内の県立高へ進学を希望している。新年度の入学予定者は5人で、生徒は計13人となる。隣接する市立南浦中の分教室の位置づけだが、同中が2026年度末で閉校するため「新たな校名は、子どもたちと一緒に考えていく」(酒匂校長)という。
同校は不登校状態の中学生に多様な学びの機会を届けるため、24年4月に開校した。授業時間を通常の年間1015時間から770時間に凝縮し、子どもたちの負担を軽減。子どもたちと話し合いながら、地域と協力し、体験型などのカリキュラムを組んでいる。
宮崎市の学びの多様化学校「市立ひなた中学校昼間部」でも16日に第1回の卒業式があった。卒業生は17人。新年度には定員の15人程度の新入生を迎える予定という。