シャニPの姉襲来!!
頭を空っぽにして読むと良い感じです。
恐らくこちらのお話が年内最後になると思います。
今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
12/25追記
シャニPの姉についての細かい設定まとめをfanboxにあげました。
→https://baka-to-otaku.fanbox.cc/posts/11119329
シャニPに女兄妹が居るとの情報を得たので!!!!!!(あくまでシャニアニPの話です)
公式設定です!!!!!!最高!!!!!!!!!!!できれば姉も妹も居て欲しい!!!!!!!(あくまでシャニアニPの話です)
恐らく公式に彼女らが出てくることは無さそうなので、解釈違いがあったらすみません。(あくまでシャニアニPの話です)
姉妹の詳細は完全二次創作なのでfanboxかtwitterかどこかで細かい設定を公開できればと思います。(あくまでシャニアニPの話です)
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昨夜のことだった。
スマホに来た一通の連絡。チェインの主は実の姉からだった。
『明日から何日か泊まらせてもらうから』
P「な、何を急に......」
スマホを見つめながら呟く。この姉は昔からこうだ。
急な連絡と、こちらが断ることなんて考えてもいないような内容。
しかしながら断ることはできない。姉というものはそういうもので、弟というのもそういうものだ。
おそらくいつまでもこの関係は変わらないだろう。
少しの頭痛を覚えながら、眠りに着いた。
────────
P「ね、姉さん......!どうして事務所に......」
P姉「あら、どうしてとは愚問ね。あなたの家の鍵が開いてなかったから鍵を借りに来たのよ」
いや......鍵というより、いつ来るかなんて言ってなかったじゃないか。
P姉「それに、あなたの職場を一度見ておきたくって、ね?」
おそらくこちらが本命だろう。弟の職場に顔を出す姉なんて常識外れも良い所だが、追い出せるほどの力はない。
社長は留守にしているし、はづきさん辺りに助けを乞うしかないな......。
P「とりあえずそこで待っていてくれ。今すぐ人を呼んでくるから......」
ドアの方に向かうと、ちょうどはづきさんが入ってきた。
P「はづきさん、ちょうどよかった!」
はづき「......?」
P姉「あら事務員さん、おかげさまで弟と会えました。ありがとうございます♪」
はづき「いえいえ~。どうぞ、ごゆっくりしていって下さいね~」
すでに会った後だったか......。
それによく考えたら、部外者である姉が事務所に入れている時点で誰かしらに通されているはずだ。
この姉は常識外れではあるが、不法侵入するほど常識が無いわけではない。
はづき「プロデューサーさん、私は少し出てきますからお留守番お願いしますね~」
唯一と言っていい頼みの綱も外出してしまった。
優雅に座って紅茶を飲む姉を一瞥し、デスクに戻る。
P姉「ところで、今日はアイドルの子たちは来ないの?私ちょっと会えるかなとか楽しみにしてたのだけれど」
P「平日昼だし、うちはほとんど学生だからこんなもんだよ。そう都合よく────」
その瞬間、脳裏に嫌な予感が走る。
────誰か、来る。
雛菜「おつかれさまです~」
円香「お疲れ様です。......?」
ドアを開けて入ってきたのは円香と雛菜だった。
い、いやいや......今日は平日の昼間だぞ?
P「二人とも、学校は......?」
円香「今日から冬休みです。連絡はしていたはずですが」
そうか、冬休み......!
すっかり忘れていた。
しかし、今日この瞬間はすごくタイミングが悪い。
雛菜はまだしも、円香の方が問題だ。
正しい言葉選びをしないと変にひねくれた誤解をされてしまう。
円香「ところで、そちらの方は......」
P「ああ、俺の────」
そう、紹介をしようとしたところで後ろから口を塞がれた。
P姉「ふふっ、さーて、お姉さんは一体誰でしょう?」
────────
円香「(誰.....?)」
今度の番組の資料を提出しに来たら、知らない人間が事務所にいた。
しかも、やけにプロデューサーと距離が近い。
確かに顔見知りの人もいるが、この人がここまで接触を許しているような仲は自分の知る限りではいない。
そこから推測すると────。
円香「仕事の関係ではない......?」
P姉「おぉ、鋭いね。いい線いってるよ~?」
雛菜「あは~、円香先輩探偵みたい~♡」
円香「雛菜、うるさい」
雛菜「へ~~!?」
P姉「あはっ、キミたち仲いいね~」
キミたち......。もしかして、彼女は私たちのことを知らない......?
──いや、これは単純にノクチルの知名度が無い可能性もあるし、ただのファンだったらここに通されてる訳がない。
となると社長、はづきさん、アイドルの誰か......いや、この人の知人である可能性が高い。
円香「すみません、質問いいでしょうか」
P姉「もちのロン!お姉さん可愛い子ちゃんの質問にはなんでも答えちゃうよ!」
円香「あなたは......そこの彼の知人ですか?」
女性の口がOの字に変わる。
ほぼ抱き着いているといってもいいくらいの距離感だし、これでプロデューサーと知人で無かったらこの人は変な人だ。
P姉「そこまでは大正解だね~。ええと......」
円香「ああ、すみません。樋口円香です」
P姉「おっけー。円香ちゃん、あなたは人のことを良く観察してるわね。じゃあそんな円香ちゃんにヒント!」
もう答えを教えて欲しい所だが、簡単には教えてくれそうにもない。
この謎の時間に付き合うしか無いのか......。
P姉「私とこの子は、同じ屋根の下で過ごしてた時期があります!」
────────
ま、円香の視線が痛い......!
姉のとんでもない発言に、円香の顔がすごいしかめっ面になった。
P「(円香!誤解!絶対誤解してるから!)」
口を塞がれているため、なんとか視線で訴えかけてみるが答えてくれそうにもない。
雛菜「じゃあ、お姉さんはプロデューサーの彼女さんなんですか~?」
雛菜がぶっこんで来た。
だが、逆に好都合だ......!ここで姉もはいそうですとは言えないだろうし、誤解が多少和らぐはず!
P姉「んん~......まあ、近しい存在と言っても過言では無いかな?」
かなり苦しい展開になってきた。
ヘタを打てば、しばらくは聞いたことも無い語彙で罵倒されることは避けられないだろう。
今も円香の射殺すような視線が俺の眉間に向けられている気がする。
雛菜、頑張ってくれ......!
雛菜「なんだ~、じゃあ彼女さんじゃないってことですね~?」
P姉「......まあ、厳密に言えばそうだね?」
雛菜「あは~、よかったね~円香先輩~?」
P姉「え?もしかして、円香ちゃんってそうなの?」
円香「何が『そう』なのか良くわかりませんが、この人に彼女が居ようがいまいが微塵も興味ありませんので」
P姉「ありゃ残念。振られちゃった。」
高校生に何を聞いてるのか。
そりゃそうだという感想しか出てこない。
P姉「じゃあじゃあ、そこのお嬢さん。確か......雛菜ちゃんだったかな?」
雛菜「へ~?お姉さん、雛菜のこと知ってるんですか~?」
円香「さっきの聞いてたんでしょ」
P姉「そそ。で、雛菜ちゃんはどう?プロデューサーくんのこと」
雛菜「そうですね~。雛菜はプロデューサーのこと好きですよ~?優しいし~、雛菜のことわかってくれてるので~」
P姉「えっ、ほ、ホント!?雛菜ちゃん、悪いこと言わないからやめておきな!?」
予想外の反応が返ってきたときにでるリアクションがやめておきなって酷いな......。
それにこの場合の雛菜の好きは恋愛感情とかではないし......こじれそうだから訂正はしないけど、俺と円香なら分かっているはずだ。
そうだよな、円k────ま、円香?どうしてそんな「何言ってるんだ」みたいな顔で雛菜を見てるんだ。
小さな表情の変化だから姉は気づいていないだろうが、これはかなり動揺してるな。一体どうしたんだ......。
円香「それで、そろそろ教えてくれませんか?あなたが誰なのか」
P姉「あははっ、そうだね。若人をこれ以上弄んでも仕方ないし......。私はね、この子の姉でした!」
円香「────驚きました。姉弟の話なんて聞いたことも無かったので」
円香が本当に驚いた時の顔をしている。そういえばあんまり家族の話とかはしたことは無かったっけ。
P姉「まー、性格的にあんまりプライベートの話とかしなさそうだね?あ、もう喋っていいよ」
やっと解放された。
その気になればいつでも喋ることはできたが姉という存在の手前、勝手な行動はやめておいて良かったな。
雛菜「確かにプロデューサーと似てるかも~!垂れ目なところとか~~!」
P姉「ははっ、そうでしょうそうでしょう」
円香「────ふっ、笑い方もそっくり」
P「そ、そうか......?」
P姉「うんうん、いい子たちだねぇ......あ!そろそろ行かなくちゃ!───ね、雛菜ちゃん、円香ちゃん。よかったら連絡先交換しない?」
雛菜「いいですよ~」
すぐに携帯を取り出す雛菜に対して、円香は少し渋っている様子だ。
P「そうだよな......急に知らない人と連絡先交換するっていうのは中々────」
P姉「円香ちゃん、後でこっそりあの子の弱点とか教えてあげるから......どう!?」
円香「それなら」
あ、あっさりと懐柔されてしまいそうだ......。
まるで台風のように場をかき乱していきながら、姉は事務所を出ていく。
いや、かき乱されたのはもしかして俺だけか────?
アメリカのドラマとか見てると、わりと職場に家族呼びまくったり勝手に来まくってるけど、あれリアルでもそうなんかな