今年度で閉校 三沢小学校最後の一日 152年の歴史に幕 「今日この日のこともけして忘れない」島根県奥出雲町
今年度、島根県では小学校の閉校が相次ぎました。
3月23日、152年の歴史に幕を閉じた島根県奥出雲町の小学校、最後の日に密着です。
島根県では8つの小学校が今年度をもって閉校。中でも、広島との県境にある奥出雲町仁多地区では地区にある5つの小学校すべてが閉校。週末各学校で閉校式が執り行われました。奥出雲町立三沢小学校。最後の在校生は15人です。
2学年が同じ教室で学ぶ“複式学級”を取り入れ。体育や音楽の授業は全校で取り組みます。そして、学校行事には大勢の地域住民が駆け付け、最後の1年を一緒に盛り上げました。
内田結依菜さん(5年生)
「私のお兄ちゃんもお姉ちゃんも三沢小学校で卒業しているので私も卒業したかった」
明治7年に開校した三沢小学校。多い時には300人以上の児童が通学。これまでに3000人を超える子どもたちが勉学に励みました。しかし、昭和30年代をピークに児童数は徐々に減少。3月22日、152年の歴史に幕を閉じることに…。
奥出雲町 糸原保 町長
「どうかこの校舎でこの校庭で先生や友達と過ごしたこと、そして今日この日のこともけして忘れないで、例えば50年後この日のことや三沢小学校のことを伝えていただきたい」
閉校式には先日卒業した6年生4人と在校生11人。卒業生や地域住民など約200人が出席し最後の瞬間を見守りました。
出席者
「ひいおじいさん、おじいさん父、僕ら、息子、孫と(通った)閉校するんだと思ってきょう校旗を返還されたところをみたら悲しくなったり涙ぐむような気持ちになりました」
「子どもが卒業してる。もっとにぎやかだった。こんなことになるとは夢にも思わなかった」
「しょうがないとは思います。こんな時代だし悲しいことは悲しい。こどもらがどうやって通うか遠い所になるしバスになるから…」
4月からは隣町に新設される仁多小学校へ通うことになる子どもたち。ここで卒業することができなかった1年生から5年生にも三沢小学校で学んだことを証明するオリジナルの修了書が難波校長から1人ずつに手渡されました。
30年前まで給食がなかったという三沢小学校。当時、子どもたちはお弁当を持ってきていましたが、週に一度保護者が当番制で熱々のみそ汁を振舞ってくれていたのです。閉校式でみんなに味わってもらおうと特に人気だった3種類のみそ汁を再現。中でも上の世代が懐かしそうに味わっていたのが「クジラ汁」です。
卒業生
「おいしいです久しぶりでゴムのような」
「もうこれだったけんね」
閉校記念イベントは8時間以上に及び…。惜しみながらも三沢小学校最後の1日をにぎやかに過ごしました。
落合陽菜さん(1年生)
「仁多小学校に行くのはうれしいけど三沢小学校とお別れは寂しかったです」
落合湊士さん(3年生)
「友達を作ったり話をしてみんなと元気よく遊びたいです」
山崎悠さん(5年生)
「寂しい気持ちもあるけど仁多小でも頑張ろうかなと思いました」
田中大志さん(4年生)
「昼休みとか体育(が楽しみ)」
Q:なんで?
田中大志さん(4年生)
「人数が増えてみんなで遊べるから」
来年度から通う仁多小学校の全校児童は248人。たくさんの同級生ができます。子どもたちは不安と期待を胸に新学期を迎えることになりそうです。