5年前、落研のメンバーとたまたま「笑福亭右喬」さんという落語家の単独公演に行きました。
その人の落語があまりにも衝撃的で、折りに触れ「あれは何だったんだろう・・・」と思い出します。
あの時一緒に行った後輩の今宮(仮名)と思い出しました。
なぜ観に行ったのか謎
唐沢:あれいつ行ったんやっけ
今宮:僕が2回生とかの時ちゃいます?そもそも何で観に行ったんやろって感じです。
唐沢:落研の先輩がバイト先の居酒屋で数枚チケットもらって、「暇やし、チケット安いから」って理由で行ったんよな。その先輩含めて右喬さんのこと全く知らんかったのに。よう行ったわ
今宮:奇跡が重なってって感じすね
唐沢:前座の人が「いやー皆さん、わざわざ右喬さんの単独に来られるなんて、すごい物好きの方々で・・・」みたいなことをフワッと言ってて、「どういうこと?」って感じやった。観てどういうことかすぐわかったけど。
「十徳」が最後むちゃくちゃになってた
唐沢: 右喬さん「十徳」やってたよな
(「十徳」:前から見たら「羽織」のように見え、後ろからみたら「衣」のようみに見える「十徳」という服の話。名前の由来が、羽織の「ご(五)とく」・衣の「ご(五)とく」で足すと「十徳」だからと聞いたアホが、口上をマネしようとして失敗する。前座がよくやる。)
今宮:「十徳」でめちゃくちゃミスしてましたよね。「似(ニ)たる」「似(ニ)たる」で「四たる」と言うところを、「似ている」「似ている」って言っちゃってました。
唐沢:あと、「よ(四)うな」「よ(四)うな」で「ハ(や)うな」って間違えて「数が足りひん!」とさわぐくだりのとこ、かわいく困るんじゃなくて「ぜんっぜん足りひん!!!」ってガチで焦ってた。それが本気すぎて面白かった
今宮:演技ではない感じでした。
唐沢:後半怒涛のミスの連続で、なんか無茶苦茶な終わり方して、一旦はけて、もう一度舞台に出てきた時に一言目が「死にたい・・・」やった。このとき会場は大爆笑やったんよな
今宮:しっかり落ち込んでましたよね。
唐沢:失敗してヘラヘラするんでも、おいしいと思うでもなく、本気で反省してた。
お客さんに支えられた「佐々木裁き」
今宮:あとトリで「佐々木裁き」やってた記憶あります。
(佐々木裁き:町奉行の佐々木信濃守が、裁判ごっこをやっている子供を見かけ、その中で四郎吉の言うことが理にかなっていると感心し、わざわざ奉行所に呼び、知恵くらべやる話。トリでやれるネタ)
唐沢:右喬さんが枕で、「三味線を弾いている下座の先輩に『あなたが佐々木裁きをできるわけがない』って言われた」って語ってた気がする。落語家の先輩じゃなくて、三味線の先輩に言われたんやなあって思った
今宮:ほんで、その三味線の先輩に「あんたにお奉行ができるわけない」って言われたんでしたっけ
唐沢:でも、奉行はなぜかキリっと演技できてた。それが逆に面白かった。
今宮:その下座の先輩に「あんた佐々木裁きやるんやったらこの落語家の先輩にちゃんと教えてもらいなさい」って言われて教わった先輩が中トリやってましたよね
唐沢:桂枝女太さんね。猿後家やってた。その猿後家がめちゃくちゃ長かった。
今宮:長かったっすよね・・・てか右喬さん、佐々木裁きの途中で口上忘れて、お客さんに教えてもらってましたよね
唐沢:「西町奉行所」のとこやろ。どこの奉行所か忘れてたよな。そういえば他にも右喬さんが枕で「『みかん屋』やったとき、値段をあまりにも高く言い間違えて、お客さんから『カタギの値段じゃない』ってつっこまれた」って言ってた記憶がある。お客さんに支えられてる。
今宮:自分でミスのエピソード話せるのはすごいですよね
唐沢:単独終わってからWikipedia調べたら、「謎かけだけは異常に上手い」みたいな情報でてきたよな
今宮:あれ謎でした。ほんまにめちゃくちゃ上手いらしいっすね。
思い出すにつけ、死ぬほど笑った記憶が蘇るとともに「ほんま何やったんやあれ・・・」と思います。
もう一度右喬さんの単独公演にいきたいです。
コメント