P「俺が握手会をするんですか?」
頭をからっぽにして読むと良い感じです。
古くから続くn番煎じなのは分かっていますが、どうしても自分で書いてみたかった......!
次のお話→novel/25590390
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はづき「はい~。端的に言ってしまうと、プロデューサーさんとアイドルのみなさんの握手会ですね~」
P「なるほど...」
事務作業中、隣に座ったはづきさんから突然話を切り出された。
握手会......立ち会うことはもちろんあったが、確かにファン側の目線に立ったことは無かったな。
はづき「プロデューサーさんもいつもと違う目線に立ってみると、何か見つかるかもってアイドルのみなさんからの提案なんですよ~」
P「確かに、わかりました。やらせて下さい」
はづき「ありがとうございます~。プロデューサーさんならやってくれると思ってました~」
P「ははっ、みんなのためになるなら断る理由なんてありませんよ」
────────
どうしてこうなったんだ?
そこには会議室のデスクを目の前に立たされる俺。それをカーテンを挟んで立つ283プロのアイドルの列。
いや、というよりもこれは──。
P「はづきさん、これじゃまるで俺がアイドル側に立ってるみたいじゃないですか」
はづき「そうですよ~。あれ、言ってませんでしたっけ~」
P「聞いてないです...!」
はづき「でもこれも、アイドルの皆さんたってのお願いなので~」
P「そ、そうなんですよね。わかりました」
アイドルたっての願いと言う部分にはかなり疑問が残るが、この人数が集まっているのを見るにやらなければならないのだろう。
はづき「プロデューサーさん、準備は大丈夫ですか~?」
覚悟を決めるしかない。よし、俺は今からアイドル、俺は今からアイドル───。
P「はい、大丈夫です。よろしくお願いします」
はづきさん「それじゃあ始めますね~。はい、今からプロデューサーさんの握手会開催です~」
こうして、なぜか俺の握手会が開催された。
────────
カーテンの向こうではづきさんが何か説明する声が聞こえる。
おそらくこの握手会について何か説明をしているのだろう。
はづき「プロデューサーさん~、こちらも準備できたので始めますね~」
P「は、はい!」
そうして最初に入ってきたのは──。
P「一番手は真乃か」
真乃「はいっ、よろしくお願いします。プロデューサーさん」
P「まさか真乃がこういうのに乗り気だったなんて、ちょっと意外だよ」
真乃「ふふっ、はづきさんからプロデューサーさんが握手会をするって聞いて、楽しみにしてたんですっ」
P「ははっ。そんなに楽しみにしてくれてたんだな」
真乃「あ、あの......そろそろ握手を...」
ここで手を握る。真乃の手を握って感想を言うのも変な感じだが、小さくて女の子らしい手だ。
きゅっと手を握ると、同じく握り返してくれた。
P「ああ、すまん。といっても、俺と握手なんて...無理しなくてもいいんだぞ?」
真乃「ほわ...あの、全然大丈夫ですっ!」
P「本当か?」
真乃「はいっ、この後のチェキ会も予約してますし...」
P「チェキ会!?」
はづきさんから聞いてないぞ......!というか真乃はこう言ってくれてるけど、俺とチェキなんてそれこそ誰が得するんだ...。
いや、これもアイドル側が経験するためなのか...?
真乃「ふふふっ、冗談です」
真乃が口に手を当てて小さく笑う。冗談でよかった...さすがにチェキなんて、俺が耐えられない...!
P「まさか本当にやるのかと思ったよ...」
真乃「本当はみんなで希望してたんですけど、そこまでの時間は取れなかったみたいで...」
P「......」
今度もおそらく冗談だろう。うん、きっとそうだ。
はづき「真乃さん、そろそろお時間ですよ~」
真乃の口から出たまさかの言葉にびびっていると、カーテンを開けてはづきさんが入ってきた。
真乃「あ、もう時間...」
P「真乃、今日はありがとな」
真乃「はいっ、またよろしくお願いしますね。プロデューサーさん」
真乃を見送った...それにしても、「また」ってどういうことなんだ?
────────
P「このペースで続けていくとさすがに日が暮れるぞ......!はづきさんに相談してみるか。すみません、はづきさーん」
カーテンの外に居るはづきさんに声を掛けると、すぐにカーテンを開けて中に入ってきた。
はづき「どうかされましたか~?」
P「あの、このままだと終わるまでにかなり時間がかかりそうなんですけど大丈夫ですかね...」
はづき「大丈夫ですよ~、時間が足りなかったらまた今度行うので~」
P「な、なるほど...」
これ、本当に第二回もあるんだな...。真乃の言ってたのはそういうことだったのか...。
はづき「では、次の方呼んで来ますね~」
────────
ルカ「......」
P「えっルカ!?」
カーテンをくぐって入ってきたのは、ルカだった。283プロでも円香や社長に次いで来るはずがないと思っていた人物。
ルカ「んだよ」
P「い、いや。───もしかして...間違えて入ったのか」
ルカ「はぁ?」
お前は何を言っているんだと言わんばかりの反応が帰ってくる。
P「いや、そんなわけないよな...」
はづきさんがそばに立っているカーテンのかかった部屋の前に間違えて入ってくる訳無いもんな...。
ルカ「ん」
本当に握手会をしたのかと思えてきたところで、ルカが手を出してきた。
ま、まさか本当に握手をしに来たのか...。
P「ありがとう、ルカ」
差し出された手を握り返す。ひんやりとした手だ。
ただ、さっきの真乃とは違い指先を軽く握るくらいのところで手を引っ込められてしまった。
P「ルカ...来てくれて嬉しいよ」
ルカ「────...目線」
P「え」
ルカ「表情。声量。──全部足りねぇ...」
P「お、おお...!」
逆に指摘が来た。いや、人に教えることも自分の成長に繋がるっていうしな...!
ここは俺も取り入れてみるか...!
ルカ「...もう一回」
P「──よ、よし!......ありがとう、来てくれて嬉しいよ」
先ほどは突然のルカの来訪に驚いていたから十分な力が出せなかったが、今度はさっきよりも手ごたえがあった気がするぞ!
ルカ「ふっ......10点」
P「そ、それは何点満点なんだ...!?」
気合を入れて臨んだが、結果としては鼻で笑われることになった。
ただ、点数が付いたということは確実にさっきよりも良くなっているということだと思いたい...!
────────
はづき「お疲れ様です~」
早く次のアイドルが来ないかと意気込んでいると、はづきさんが現れた。
P「はづきさん、どうかされましたか?」
はづき「すみません~...本当はもうちょっと握手会を続ける予定だったんですけど、予定よりも時間かかっちゃったので次で最後の方になります~」
P「そうですか...わかりました」
ということは、第二回もあるんだな...。いや、今回のことを踏まえて次はもっとうまくやれるはず...!
はづき「それでは、次の方を呼んで来ますね~」
────────
凛世「失礼...致します......」
P「最後は凛世か」
凛世「はい...プロデューサーさまの...握手会とお聞きして...飛んで参りました......」
P「はは、わざわざ来てくれてありがとうな」
にこにこと笑う凛世につられて笑いながら手を出すと、そっと手を添えるように両手で握ってくれた。
小さい手だけど、すごくあたたかい。
凛世「ふふ...プロデューサーさまの御手...とても...あたたかく...」
P「凛世の手もすごく暖かいよ。ずっと握っていてたいくらいだ」
途端、凛世の手の温度がさらに上がったように感じた。いや、もはや熱い...!
熱でもあるんじゃないか...?
P「凛世...大丈夫か?手がすごく熱いけど...」
凛世「は、はい......。凛世は...その...ずっと...このままでも...」
P「ははっ、でもこれは握手会のていだからな。残念だけど、手を離すよ」
凛世「はい...」
手を離すと、見るからにしょんぼりしている凛世。でも、ずっと繋いだままだと握手会じゃなくなってしまうからな......。
P「ごめんな、でも握手くらいだったらいくらでも受けるからさ。いつでも言ってくれ」
凛世「......!はい......」
P「じゃあ、今日はありがとうな。握手会は第二弾もあるらしいから、また来てくれ」
凛世「はい......!...来る時までに...CDを...積んでまいります......」
P「いや、CDは積まなくていいからな...!!」
────────
はづき「お疲れ様でした~」
P「はづきさんもお疲れ様です」
はづき「今回握手会に参加してくださったアイドルのみなさんも何か掴むものがあったようで、すごく楽しそうでしたよ~」
P「本当ですか...!それはよかったです!」
はづき「ふふ、今日はこれで終わりですけど~、待ってるアイドルの皆さんがまだまだ居ますので、プロデューサーさんも頑張ってくださいね~」
P「はい!」
はづき「チェキ撮影会とか、本当にやっちゃおうかな~.....」
これが夏葉だったら、握手会は「特別頑丈なテーブルでのアームレスリング」になり、二人の力でテーブルが砕け散るのでしょうか?(元ネタ→修羅の門)