フォロワー数=影響力?8000アカウントのデータで検証して分かった意外な結果
胡散臭いSNSコンサルがネットには蔓延っています
「Xでフォロワー増やすにはどうしたらいいの?」
ネットで検索すると「共感されるツイートを」「毎日投稿を」「プロフィールを整えて」みたいなフワッとしたアドバイスが大量に出てきます
でもそういうアドバイスには致命的に抜けている視点があります
そもそも「どのジャンルで発信するか」で結果が100倍違うという事実です
前回の記事で8,000アカウント分のビッグデータを使って「Blue認証の効果」「投稿頻度」「曜日」「アカウントの年齢」などXの攻略法を数字で暴いたところ、かなり反響がありました
そこで今回は第二弾として、星野ロミが運営しているSocialXupに登録されている約8,000アカウント分のビッグデータを使って「ジャンルによる残酷な格差」を徹底的に分析します
1投稿あたり何人フォロワーが増えるか?ジャンルで100倍の差
いきなり一番残酷なデータから見せます
各ジャンルのフォロワー中央値を投稿数中央値で割った、1投稿あたりのフォロワー獲得数です
このデータを見ることでフォローがされやすいジャンルがわかります
ここで「中央値って何?」と思った方に簡単に説明すると、全アカウントを小さい順に並べたときのちょうど真ん中の値のことです
平均だとイーロン・マスク(2.4億フォロワー)みたいな1人の超大物がいるだけで数字が何百倍にも膨らむので、「普通の人がどれくらいか」を見るには中央値の方が正確です
この記事ではこの中央値を使ってデータを出していきます
効率が高いジャンル
効率が低いジャンル
ファッション・美容は1投稿で8.76人のフォロワーを獲得できるのに対し、ペット・動物は0.08人
つまりペットの写真を13投稿してようやくフォロワー1人です
ペット・動物は7,407投稿してフォロワー606人
可愛い犬猫の写真を7,000回以上投稿しても、フォロワーは600人にしかなりません
一方ファッション・美容は1,764投稿でフォロワー15,000人
自分のペットを投稿しても誰も興味ないというデータが出ていますね
投稿の「量」は同じでも、ジャンルによって結果が100倍違います
もし今フォロワーが伸びなくて悩んでいるなら、投稿内容を改善する前に自分のジャンルの「天井」を疑ってみてください
「平均フォロワーが多いジャンル」の罠
「じゃあフォロワーが多いジャンルを選べばいいの?」
それも間違いです
各ジャンルの平均フォロワー数と中央値を比較したところ、信じられない乖離が見つかりました
AI・テックジャンルの平均フォロワー数は162.8万人で全ジャンル中トップクラスです
しかし中央値はたった0.6万人、つまり大半のAI・テックアカウントはフォロワー6,000人以下
平均との差、実に270倍
イーロン・マスク(2.4億フォロワー)1人が平均を270倍に膨らませているだけです
スポーツはC・ロナウド(1.1億)、音楽は米津玄師・嵐、こういった一握りのモンスターアカウントが「平均」という数字を完全に破壊しています
しかもこれ、上位1%の外れ値を除外してもスポーツは259倍、音楽は110倍の乖離が残ります
つまり一部の超大物のせいじゃなくて、ジャンル自体が構造的に二極化しているということです
逆にみんな同じくらいの規模のジャンルもあります
鉄道はわずか2倍、突出した大物がいません
インフルエンサー的なアカウントがほぼ存在しないジャンルです
ここから言えることは1つ
「平均フォロワー数が多いジャンル=自分も伸びやすい」は完全な幻想です
「AI・テックは平均160万フォロワーだから参入しよう」とか考えてる人がいたら、今すぐやめた方がいい
あなたが160万フォロワーになれる確率は限りなくゼロで、現実は6,000人がいいところです
本当に「影響力がある」ジャンルはどこか?
フォロワー数ではなく、エンゲージメント率やリーチの広さなど複数の指標を組み合わせた影響力スコアでジャンルを並べ替えるとどうなるか
各アカウントをA〜Eの5段階でランク付けして、Aランク率(トップ層の割合)で比較しました
影響力が高いジャンル TOP5
YouTube・配信が圧倒的1位です
Aランク率28.4%、つまり約3人に1人がトップ層
しかもEランク(底辺層)はわずか4.9%で、やれば一定の影響力を持てるジャンルです
VTuberも注目です
Aランク率25.6%で4人に1人がAランク、さらにEランク率はたった1.9%
底辺層がほぼいない、全ジャンルで最も安定して影響力を持てるジャンルと言えます
前回の記事ではVTuberは「フォロワー成長が鈍化している」と書きましたが、すでにいるVTuberの影響力自体は非常に高い
新規参入のハードルは上がったけど、中にいる人は強い——そういう市場です
一方で影響力が低いジャンルはこうなっています
懸賞・プレゼント企画は95.9%がEランク、Aランクは0件
フォロワーを集めるためにプレゼント企画をやっている人が多いですが、データ上は影響力ほぼゼロです
集まったフォロワーは懸賞目当てで、用が済めば外されるか放置されるだけ
フォロワー集め目的のプレゼント企画は今すぐやめてください、データ上得るものは何もありません
日常・雑談は999件と最大のジャンルですが、Aランク率2.2%・Eランク率20.6%
つまりXで最も多い「何となくつぶやいてるアカウント」は、ほぼ影響力を持てていません
もし自分のジャンルが下位に入っていたら、ジャンルの軸を少しずらすだけでも結果は変わります
例えばペット単体では厳しくても、「ペット×ファッション」「ペット×コスプレ」のように上位ジャンルと掛け合わせることで効率が改善する可能性はあります
多投稿すれば伸びる?——ジャンルによって答えが真逆
前回の記事で「投稿は1日3回が最低ライン、最高効率は1日7〜14回」と書きました
ただしこれは全体の傾向であって、ジャンルによっては多投稿しても全く意味がないケースがあります
各ジャンルを投稿数の中央値で「多投稿組」と「少投稿組」に分けて、フォロワー数を比較しました
投稿すればするほど報われるジャンル
プログラミングは153倍
多く投稿している人は平均17.5万フォロワー、少ない人は1,000人
投稿量がそのままフォロワーに直結する、最も「努力が報われる」ジャンルです
情報系・ビジネス系は「たくさん発信する人=信頼できる人」と認識される傾向があります
このジャンルにいるなら、とにかく投稿量を増やしてください
一方、投稿しても意味がないジャンル
映画・ドラマは多投稿組の方がフォロワーが少ない
これは映画監督や俳優のような「肩書き」で伸びるジャンルだからです
投稿量ではなく「何者であるか」が全て
お笑い・エンタメもほぼ差なし
芸人の知名度がフォロワー数を決めていて、Xでの投稿頻度はほとんど関係ありません
星野ロミ的に面白かったのはイラスト・創作です
たくさん投稿している人の方がフォロワーは2.4倍多いんですが、影響力スコアはほぼ同じでした
つまりイラストは投稿数を増やしてもフォロワーが増えるだけで、影響力は上がらない
逆に言えば、少ない投稿でもバズる1枚を出せれば多投稿組と同じ影響力を持てるということです
自分のジャンルが「量で勝てる」タイプか「質で勝負する」タイプかを見極めてから戦略を立ててください
間違った方向に努力しても報われません
今から始めるなら結局どのジャンルが正解?
全データを「フォロワー獲得効率(40%)」「7日間の成長率(30%)」「影響力=A+Bランク率(30%)」の加重スコアで総合ランキング化しました
ファッション・美容が総合1位
1投稿あたり8.76人のフォロワー獲得、A+B率50.5%と効率も影響力も最高バランスです
コーデ紹介からコスメレビュー、整形情報まで幅広いジャンルですが、共通してビジュアルで伝わる+実用的な情報が求められる分野なので、フォローされやすく外されにくいのだと思います
2位のアダルト、3位のコスプレはビジュアル系で成長率が高いですが、凍結・制限のプラットフォームリスクがあります
リスクを取れる人には良いですが、安全に伸ばしたいなら1位のファッション・美容が最適です
意外なのはYouTube・配信が4位なこと
A+B率59.3%は全ジャンル最高で影響力は圧倒的ですが、直近の成長率が0.16%と伸び悩んでいます
すでに飽和しつつある市場かもしれません
逆に最悪のジャンル
懸賞・プレゼント企画は唯一のマイナススコア
成長率-1.68%、A+B率0%、全指標が最悪です
今ジャンル選びで迷っている人は、この総合ランキングの上位5つから選んでください
下位のジャンルで戦っている人は、ジャンルの切り口を変えるか、上位ジャンルの要素を取り入れることを検討した方がいいです
まとめ:ジャンル選びで勝負は8割決まる
8,000アカウントのデータをジャンル別に分析して分かったことをまとめます
- 1投稿の効率はジャンルで100倍違う。ペット0.08人 vs ファッション8.76人
- フォロワー数が多い=影響力がある、は嘘。平均フォロワー数に騙されるな。中央値を見ろ
- 影響力を持ちやすいのはYouTube・配信、VTuber、アイドル・芸能
- プログラミング・政治は投稿量が報われる。映画・お笑いは肩書きが全てで投稿量は無関係
- 今から始めるならファッション・美容が最強。効率・成長・影響力の三拍子
- 懸賞・プレゼント企画は全指標で最悪。フォロワー集め目的のプレゼントは無意味
今回の結論は「どこで戦うか」で勝負は8割決まるということです
同じ努力量でも、ジャンルを間違えると永遠に報われません
逆に正しいジャンルを選べば、少ない投稿でも結果は出ます
8,000アカウント分のデータ、この記事で出せたのはほんの一部です
ジャンル別のBlue認証率ランキング、フォロワー獲得効率の全ジャンルデータ、フォロワーが減り続けているジャンル、二極化が激しいジャンルの詳細など、記事に載せきれなかった分析結果はXのサブスク限定で順次出していくのでよろしければどうぞ
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