助産院で3人の子供達を産んだ。
家族に囲まれてのお産。
3人とも同じ助産院だったので
リラックスして心ゆくまでお産を堪能した。
昨日のこと。
長女と成人式の振袖を見に出かけた先で
店員さんと娘との会話の中で
いつの間にかお産の話になった。
発端は、娘が専攻する看護科というワードから。
「どうしてまた看護科に?」という店員さんからの問いに
娘は
「実は助産師を目指しているんです」と答えた。
そしてその理由を聞かれると
「助産院で妹と弟のお産を見て
命が生まれる瞬間ってすごいなあと感動したから」
と答えていた。
我が家の子供たちは3人とも自然妊娠の自然出産。
病院ではなく助産院で、家族に囲まれて生まれた。
長女のお産は初めてだったから
右も左も分からず助産師さんの言われるままに
いきんだり力を抜いたりしていた。
けれど二人目以降は、からだの波が来るのを知ったから
その波に揺られ、お腹の赤ん坊と会話しながら
二人三脚で出産にいたった。
(実際には家族と助産師さんの応援があったから安心感もすごかった)
まさかあの日のお産が、
娘の進路を決めるとは思ってもいなかった。
そういえば長女は
ことあるごとに「赤塚さんのところに行きたい」と言っていたなあ。
自分を含め、妹も弟もそこで生まれたからこそ、故郷のように感じていたのかもしれない。
そんな感動も束の間、
私の度肝を抜いたのは、
「助産院ってなんですか?」という店員さんの言葉だった。
助産院が忘れられようとしている???
その事実に愕然とした。
出産は病院でするもの。
出産は痛くて怖いもの。
という方程式が、
若い人の間では出来上がっている???
「そんな出産スタイルがあるんですか?」
「出産は病院でするものじゃないんですか?」
「お産って痛いものじゃないんですか?」
という店員さんの素朴かつ矢継ぎ早な疑問に
今の出産現場のありようを知った。
私が生まれたのは、助産院。
お産婆さんに取り上げてもらった。
小さい頃、自分が生まれた助産院に
母に連れられて行った記憶もある。
母からは、「安産であっという間に生まれた」。
ということを繰り返し聞いていた。
だから私も当たり前に助産院で子供を産み
ありがたいことに当たり前に安産だった。
安産になるためには、カラダ作りが大切なこと
食べるものがカラダを作ることなども
日常の会話の中で、聞いて育った。
「どんな環境で生きるか」
「どんな情報に触れているか」
で選択や行動は変わる。
おそらく歳のころは30代前半。
店員さんは
「あんなふうに病院で痛い思いするくらいなら
怖くて出産なんかしたくないとずっと思ってました」
と教えてくれた。
私は言った。
「赤ちゃんを産むお手伝いをする助産院という場所があるの。
お産は、ただ痛いだけじゃなくて、
骨盤が開いて赤ちゃんが降りてくる時に
痛みと痛みの間に、すごく気持ちいい波もあって
その波に乗っていくと無事に赤ちゃんが産まれるんです」
そんな話をしたら、
「初めて聞きました!お産って痛いだけじゃないんですね」
昨今、無痛分娩が主流になりつつあり
麻酔を打って、
自分の身体を麻痺させたら波なんか乗れるはずがない。
どうやっていきむタイミングが分かるのだろう?
と素朴な疑問を感じる。
どんな環境にいて
どんな情報に触れるかって大事なことだよね。
これからの世代にどうすれば届くかな?
一人でも多くに人に女性のからだの神秘を伝えたい。
まずは小さな一歩を踏み出します。
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