———プロデューサー実家
プロデューサー「ただいまー」
P母「あら、おかえり。珍しいわね、仕事第一のあんたが急に帰りたいなんて」
プロデューサー「ははっ、たまには実家に帰ろうと思ってさ」
プロデューサー(本当は全然有給を消化してないのがバレて社長に無理やり休みを取らされたんだけど……)
P母「そうよ、いつも仕事で忙しいって言うけどお盆と正月も帰ってこないで、いつまでも私も元気ってわけじゃないんだからね」
プロデューサー「ははっ、ごめんごめん。なるべく帰るようにするよ。それにまだまだ母さんは元気だろ?」
P母「もう全然よ。最近だとちょっとの運動も辛くて、この前も腰やっちゃって痛くて痛くて」
プロデューサー「えぇ!? そうだったのか。なんで教えてくれなかったんだよ」
P母「大袈裟ね、そんな大した怪我じゃないのよ。しばらく安静にしてれば良くなるって話だから」
プロデューサー「でも、家事とか大変だろう?」
P母「大丈夫よ。みんなが手伝ってくれたから」
プロデューサー「みんな? 父さんじゃなくて? 近所の人が手伝ってくれたのか?」
P母「もう、あんたはまたしらばっくれちゃって」
プロデューサー「いや、しらばっくれるも何も意味がわからないんだけど……」
P母「そう言うのいいから、兎に角上がんなさい。いつまでも玄関にいてもしょうがないでしょ」
プロデューサー「あ、あぁ……」
ガチャ
灯織「あ、おかえりさい、プロデューサーさん。お待ちしてました」
プロデューサー「いや、なんで灯織がいるんだよ!?」
P母「灯織ちゃん、鍋の様子どう?」
灯織「はい、問題ありません。もう少しで出来ると思います」
プロデューサー「平然と会話しないでくれ!? え、え、えぇ!? なんで灯織が当然のようにいるんだ!?」
灯織「なんでと言われても……プロデューサーさんのお義母さんが腰をやったって聞いてお手伝いしようと思いまして」
プロデューサー「なんで息子の俺が知らなくて灯織が知ってるんだよ!?」
P母「あんたが忙しい忙しいって言って連絡もよこさないからでしょう。その点、灯織ちゃんたちはいい子よ。腰やった日もすぐに連絡くれて」
プロデューサー「アイドルと当たり前のように連絡とってるのもおかしいからな!?」
P母「昨日も凛世ちゃん達が手伝いに来てくれたけどお母さん大助かりよ」
灯織「いえ、プロデューサーさんにはいつもお世話になってますので当然のことです」
プロデューサー「この状況が当然であってたまるか! それに今灯織以外にも凛世の名前が聞こえたんだけど」
灯織「はい、私以外にも皆さん来てると思いますよ」
プロデューサー「なんでだよ!? そもそもなんで実家知ってるんだよ」
P母「何驚いてるのよ、2人ともあんたの彼女でしょう?」
プロデューサー「急な新事実ぶち込まないでくれ!?」
灯織「お、お義母さん!?そんな、彼女なんて……直接言われると恥ずかしいです……」
プロデューサー「この状況より恥ずかしいことなんてないからな!?」
P母「もう、灯織ちゃんったら照れちゃって」
プロデューサー「なんで母さんはそんな冷静なんだよ。息子が2人の女性……しかも学生と付き合ってたらもっと驚くだろ!?」
P母「2人じゃなくてあんたの事務所の30人でしょ。小学生は流石に母さんも最初は驚いたけど多様性よね」
プロデューサー「30人!? え、アイドル全員……だと28人だよな……」
灯織「はづきさんと社長も入ってますよ」
プロデューサー「しゃちょーーーう!?あの人なにやってくれてんの!?」
P母「何をそんな慌ててるのよ。まぁ、皆が納得してるならお母さんなにも言わないわ」
プロデューサー「当事者が一番納得してないんだよ!?」
灯織「プロデューサーさん、良かったらお茶をどうぞ」
プロデューサー「………なんで灯織はそんな平然としてるんだ」
灯織「私も最初は緊張しましたけど、何度も来ると慣れるもんですね」
プロデューサー「え、何度も来てるの?」
灯織「何度と言っても週に4回くらいですよ。それに普段は真乃やめぐると一緒ですし」
プロデューサー「なんで実家にイルミネ集合してるんだよ」アタマヲカカエル
P母「3人とも本当に可愛くていい子よね。お泊まりしてくれる日私も嬉しくなっちゃうわよ」
プロデューサー「待て待て!?え、いつものお泊まり会ってここでやってたの!?」
ガチャ
ルカ「……おい、人が寝てるのにぎゃーぎゃーうるせぇよ」
プロデューサー「ルカーーーーーーーー!?」
ルカ「……寝起きなんだから騒ぐんじゃねぇ」
P母「あらルカちゃん、起きたの? どう、ちゃんと休めた。ごめんなさいね、あの子の部屋しかベッド空いてなくて」
ルカ「いいえ、しっかり休めました。いつもありがとうございます」
プロデューサー「おかしい……何かもおかしいって……」
灯織「ルカさんも来てたんですね。最近よく会いますね」
プロデューサー「頼むからそれは事務所やレッスンでの話であってくれ」
ルカ「……いつもって言っても今週4回目くらいだろ」
プロデューサー「脅威のエンカウント率!? 来るたびに会ってるじゃん!?」
ルカ「だから、あんまり騒ぐな。寝起きで耳が痛くなる」
灯織「今日のプロデューサーさん。テンション高いですよね」
P母「この子ったらいつもこうなのかしら?」
プロデューサー「ちょっと待て、頭痛くなってきた。2人とも一回整理させてくれ」
ルカ「……んだよ」
灯織「なんでしょうか?」
プロデューサー「えぇっと先ずな……、そもそもずっと思ってたけどなんで2人はいるんだ?」
灯織「何でといわれても……」
ルカ「……別に。レッスン終わりにたまたま来ただけだろ」
プロデューサー「レッスン終わりに来れる距離じゃないんだよなぁ……」
※シャニPの実家、事務所から片道2時間
ルカ「……そんな遠くねぇって」
プロデューサー「遠いよ!? 簡単に寄れる距離じゃないからな!?」
P母「みんな遠いのに来てくれるから本当にいい子達よね」
プロデューサー「いい子なのは知ってるけどさ」
灯織「いい子なんてそんな」
ルカ「……照れてんのかよ」
灯織「ルカさんだって顔赤いですよ」
ルカ「べ、別に照れてねぇって」
プロデューサー「ここが実家じゃなければ感動するやりとりなんだけどなぁ……」
P母「仲良いわよね、2人とも」
プロデューサー「……それと、これだけはハッキリ言っておくけど……俺は誰とも付き合ってないからな」
P母「あら、そうなの? だって……」
灯織「夏フェスとか映画とか色々とデートに連れて行ってくれましたよね」
プロデューサー「確かに行ったけど、あれは別にデートってわけじゃなくてだな……」
ルカ「……毎日人の家に押しかけて、笑顔が見たいとか、ドアを開けて進もうとか、幸せになろうとか言っただろうが……人の家の前で大声で言いやがって」
P母「まぁ、大胆!」
プロデューサー「あれこそ、そう言う意味じゃなかっただろ!?」
灯織「あ、そういえば。そろそろご飯ができるんですけど、その……ルカさんも食べて行きますか?」
プロデューサー「そういえばで流していい話じゃないからな」
ルカ「……もう作ってるなら食べる」
灯織「わかりました、今すぐ用意しますね。他に何か欲しいのありますか?」
ルカ「欲しいの? …………ドーナツ」
灯織「ドーナツですね!わかりました!確か、ここだとあそこにドーナツ屋が近いはず」
プロデューサー「もう俺より地元に詳しいじゃん……」
灯織「それじゃ、行ってきます。すぐに戻ってきますので」
プロデューサー「待て、灯織。まだ話が……行っちゃった」
P母「元気な子達よね。昨日来た恋鐘ちゃんもだけど、若い子が来ると元気がもらえるわね」
プロデューサー「いやどんどん新事実が明かされて行く……どうなってんだよ」
ガチャ
美琴「お疲れ様、プロデューサー」
プロデューサー「美琴も当然のように入ってこないでくれ!?」
ルカ「……美琴」
美琴「ルカも来てたんだ」
ルカ「……うん」
プロデューサー「頼むから2人とも帰ってくれ。そうか、俺が帰ればいいのか!」
美琴「変わった事務所だよね。前まであり得なかったでしょ、実家に行くなんて」
プロデューサー「今でもあり得ないからな!?」
ルカ「変わってるというよりぬるい……でも」
ガシッ
ルカ「……美琴と一緒に犯れるんだなって……アイツを」
美琴「うん、そうだね」
プロデューサー「待て待て、凄い不穏なワードは聞こえたぞ!?ちょ、待て2人とも放せって!?」
P母「まぁ、若い子達は大胆ね。それじゃ邪魔者は退散しようかしら」
プロデューサー「ちょっと母さん、このタイミングでいなくならないで…ってちょっと2人とも引っ張るな、引っ張るな!?どこに連れて行く気……って灯織!? タイミングが悪すぎる……ちょ、待って!?流石に3人は無理だから…………アアアアアア!?」
———パーフェクトコミュニケーション———