「今のレベルでは勝負できない」侍J敗退で加速する“メジャー願望の凍結” 周東佑京が下した“生涯ホークス”は賢明な判断
侍ジャパンのWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での敗退は、NPBのレベルと人気を保つ要因にできるかもしれない。現実を知った選手・関係者も多く、“メジャー移籍”を封印する選手が出ることも予想される。国内で骨を埋める選手が増えれば、NPBのレベルは下がることなく、人気維持にも繋がると思われるからだ。 【写真】WBC選出に「なぜ?」の声が多かったが、今大会の首位打者と最高出塁率の2冠に輝いたのがこの人 侍ジャパンはWBC2連覇を逃しただけでなく、「ベスト8敗退」という過去6回で最低の結果に終わった。大谷翔平(ドジャース)、鈴木誠也(カブス)、吉田正尚(レッドソックス)らMLB組の活躍に比べ、NPB組の多くにとっては厳しい大会となった。 「2023年WBCの世界一で、『自分もMLB挑戦できるはず』と考えた選手も増えた。しかし各国が本腰を入れスター選手を揃え始めた今大会では、完敗に終わった。 MLB全体のレベルの高さを思い知らされ、メジャー願望を凍結させる選手も出始めていると聞く」(MLBアジア地区担当スカウト) 特に野手にとっては厳しい大会となった。台湾、韓国、豪州、チェコとの対戦となった1次ラウンド(東京)では、MLB一線級クラスの投手との対戦はなく、日本らしい攻撃ができた。しかし準々決勝・ベネズエラ戦(米国・マイアミ)では、7安打で5得点を挙げたものの12奪三振と要所で抑え込まれてしまった。 「7安打のうち大谷翔平(ドジャース)の本塁打を含む、4安打がMLB組。その他、本塁打を放った森下翔太、適時打を放った佐藤輝明(共に阪神)も『将来のメジャー挑戦が確実』とされる。攻撃力に関しては、侍ジャパン内でも格差があったように思えた」(在京球団編成担当) MLB組を除いて、日本打線はベネズエラ投手陣に「抑え込まれた」印象が残った。「今のレベルではMLBで勝負できない、と思った選手も多いのでは」(在京球団編成担当)と言う声も聞かれる。 「NPB、 MLBのそれぞれに向いているタイプがある。 MLBは野球界最高峰で、年俸を含めた条件面も桁違い。メジャー挑戦を目指す思いは理解できるが、現実を受け止めることも大事」(MLBアジア地区担当スカウト)