儚く散った花の色は誰も知らず
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死の向こうに希望があると笑って終わったアーチャーの人生に確かな終わりを渡したいランサーの話。
世界が何度変わろうと巡ろうと必ず終わりを告げるために手を引いて笑う。
フィーリングで読んでいただければ幸い・・・。
(世界は一応FGOの人理修復が完全に終わった後です)
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―――痛みはない。
苦しくはない。
恐ろしくも、悲しくもなく。
喧噪も、雑踏も、罵倒も、賞賛も。
すべて、すべて、遠く、眩しく、陽炎のように揺らめき、彼方へと消える。
縛られた麻の感触は懐かしく。
首に掛けられた縄の痛みは子守唄に。
遠く、遠く、響いて。
『その魂を、死後譲り渡すのであれば』
まるでおとぎ話のような夢物語を見ている。
一歩。一歩。踏みしめる毎に、近づく理想。
もはや何も聞こえず、感じず、ただひたすらに、歓喜で満たす。
足元に空いた冥い穴でさえ、祝福の門に見えたほどに。
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