P「怒ったはづきさんが見てみたい」 にちか「……は?」
どうもです。あおばです。お風呂に入ってたら突然浮かんできたシリーズ第2弾。はづきさんのサポートSSRも追加された記念ということで(遅い)。
私の従来作品いずれとも設定の繋がりはありません。例によって2割くらいAIのべりすとを使用。
姉妹の危機を良くも悪くも一番共感できるのは大崎姉妹でしょうねぇ。いずれちゃんと大崎姉妹の日常も書いてみたい気持ちはある。あるだけで実現するかは不明。
~シャニマスプレイメモリー~
結局はづきさんのSSRは無償ガシャ13回回してようやく出ました。何度トゥルーエンド周回したか。
……その後3回くらい追加で回したらさらにもう1個出てきました。やってんなぁ。
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「……何言ってるんですか?いいから仕事してください。」
ある日の昼下がり、プロデューサーがふと心に浮かんだ衝動を口にしてみれば、適当に流されるという始末だった。
「見たくないか?はづきさんが怒ったところ。」
事務員・七草はづきは基本的におっとりしている。プロデューサーが書類に誤字を記しても、間違ってはづきの業務負荷を増やすミスを犯しても、激務のあまりうっかり事務所のデスクで寝落ちしても……はづきは呆れることはあっても、怒ることはない。
283プロ所属アイドルもおおむね同じような印象だろう。だからこそ、自分以外にもきっと同じことを思った人がこの事務所にいるはずであると……根拠はないながらも、プロデューサーは確信していた。
「……別に、私はどうでもいいです。」
しかし彼の意に反して気だるげに反応するのは……彼の担当アイドルの一人にして七草はづきの実の妹、七草にちかである。彼女からしてみれば、はづきをどうこうしようという周囲の興味には無関心そのものだった。――彼女ははづきを最も間近で見てきたのだから。
「にちか、今日暇か?」
「あ……今日のレッスンは休みで……」
「……帰るのか?」
「帰りますよ。だいたいこの会話の流れで私がろくなことに巻き込まれる気がしませんって。」
「……頼む!」
「なっ、なんで土下座してるんですか!そんなにお姉ちゃんの怒ったところ見たいんですか!?」
「……見たくないのか?」
「何が珍しいんですか!」
「にちかからしてみりゃそうだろうけどさ……俺たちは見たことないんだよ、はづきさんが怒ったところ。」
「……帰りますね。」
「ストーップ!人が話してる最中でしょうが!!!」
「もしお姉ちゃんが私から見て赤の他人だったとしても、わざわざ人を怒らせるなんてことします普通!?」
全く噛み合わない2人の会話。すると――
「お疲れ様ー!プロデューサー!」
「おつかれー。」
新たに事務所リビングの戸を開けて入ってきた2人のアイドル……三峰結華と田中摩美々。プロデューサーはしめたとばかりに――対してにちかはひやりとした戦慄を抱いて――2人に声をかける。
「み、三峰さん……田中さん……」
「結華!摩美々!提案があるんだ。」
「提案ー?」
「はづきさんが怒ったとこ、見たくないか?」
「はづきちさんが怒ったところ……ですかぁ?」
三峰結華と田中摩美々、特に結華はノリがいい。――すなわち、悪く言ってしまえばこういう良からぬ提案にも面白いと思えば乗ってしまう、ということだ。
「あの人温厚で全然怒らないじゃん。なんか見てみたくないか?」
説得を始めるプロデューサー。そして当然その横からは……
「や、やらなくていいです!変人の提案ですから!!!」
にちかが止めに入る。図らずも結華と摩美々は変な2択を強いられることになった。
「え……どうする?まみみん。」
「えー……私は別に、どっちでもいいケドー。」
「どっちでもはよくないですよね!!?全然!」
にちかのツッコミが炸裂する。しかし結華は、
「……ま、三峰もちょっと興味あるかな?」
と、にちかの希望を裏切って肯定した。そして摩美々も……
「私もー。なんか面白そうだしー?」
「ええ……」
予期していたとはいえ、にちかは流石に困惑を隠せなかった。これが誰だったら首を横に振ってくれたのか、頭の中にある283名簿をひっくり返しながらにちかは考える。冬優子とか、円香とかが浮かんだ――が、それ以上に。
(あれ?否定してくれる人の方が少なそう……?)
「ありがとう!じゃあどうやって怒らせるかだな!」
「……これ、私がおかしいんですか……?」
「にっちゃん、283プロって変人の集まりだから……」
「全部まとめないでくださいよ!てかそれじゃ私も変人じゃないですか!!!」
***
「多分、にちかならはづきさんが何すれば怒るか一番知ってると思うんだ。」
結局、拒否も通らず巻き込まれてしまったにちか。
「はぁ……何すればって、胸触るのが一番手っ取り早いんじゃないですかねー。」
「女の人を怒らせるには胸だよねー。」
「案外早く結論出たじゃん。」
同調する3人だが、こめかみに汗を流す者1人。
「待って、それ俺の首まで飛ぶんじゃ……?」
「人を怒らせるんだったらそれくらいの責任まで取ってください!」
「ぬぅ……他に何か。」
「そんなうまい話があると思います?」
「あ、そうだー。」
ふと、摩美々が声を上げる。
「にちかを人質に取ったことにすればいいんじゃないー?」
「お、それなんか面白そうかも。」
すぐさま乗っかる結華。
「なんで私が犠牲にならなきゃいけないんですか……」
「大丈夫だって。にっちゃんには何もしないから。ただはづきちさんに電話とかメッセージとかして、にっちゃんを預かったっていう連絡を流すだけ。そうでしょ、まみみん?」
「そういうコトー。」
「なるほど……それでいいんじゃないか?」
「えぇ!?本当にこれでやるんですか!?」
ただ、この場においてにちかに決定権はないようなもの……3対1、実質3対0で可決になってしまい、計画が実行に移されるのだった……