わからない....でも、温かい
どうも、いつも、斑鳩ルカのssを書いているものです。
今回は、ルカを語る上には外せない人物である、緋田美琴のssを書いてみました!
どう、でしょうか...笑
一応、甘くなりすぎないように、原作(ゲーム)準拠で書いたつもりです!
Pと美琴の間の、あの距離感って言えばいいですかね。あとは、美琴のストイックさを意識しました。
ルカとは似たようで異なりますね...結構テーマが難しかったです、はい。
もしかしたら....また、書くかもです!!
普段書いている、ルカのssも見ていただければ幸いです!
いつも、ブックマーク等、感謝です!
なんか、投稿するたんびにランキング入ってるの嬉しすぎです…(泣)
日常生活に支障が出ないレベルで頑張りまくります...!
次回は、んーー...今のところ、いつも通りPルカを書く予定です笑
次の作品で会いましょう、ではまた。
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【P視点】
時計の針は、午後十一時を回っていた。
事務所の廊下を歩くと、
レッスン室のドアの隙間から漏れる明かりが、
暗いフロアに一筋の線を引いている。
まさか―――
けれど、
彼女なら、十分あり得る。
重い防音ドアを開けると、
叩きつけるような重低音のビートが耳を打つ。
そこには、緋田美琴がいた。
ただ一人、鏡に向かって踊り続けて―――
いや、踊り狂っている、と表したほうが良いのかもしれない。
「美琴」
音楽を切り裂くように声をかける。
こちらを振り向かない、いつもみたいに聞こえていないのか...?
「美琴!!」
少し、大きな声で呼ぶ。
美琴の動きが、糸が切れたように止まった。
ゆっくりとこちらを振り返る彼女の視界は、
少しだけ焦点が合っていないように見える。
「プロデューサー...いたんだ」
荒い息とともに、汗が顎のラインを伝って床に弾けた。
「ああ、いま来たところだ。...まだやってたのか?」
「うん...あともう少しなの。今ところのターンが、納得いかない」
また音楽を再生しようとする彼女の指先が、空を切った。
その瞬間、美琴の細い体が大きく傾く。
「美琴!?!!」
反射的に駆け寄り、倒れる寸前でその体を腕の中に収めた。
「...っ」
腕に伝わる体温が、明らかに異常だ。
額に手をかざすと、火傷しそうなほどの熱が掌を伝ってきた。
「...大丈夫、まだ、できる」
「大丈夫じゃない!!熱があるんだぞ?!」
俺は躊躇わず、彼女の体を横に抱きかかえた。
二十四の女性とは思えないほど、
その体は驚くほどに、
そして危ういほどに軽い。
この軽さが、
彼女が削り続けてきた時間の重みそのもののように感じられて、
胸が痛んだ。
仮眠室へ向かい、シーツの冷たいベッドに彼女を静かに横たえる。
「すぐ....治るから。練習に戻らせて」
「ダメだ、今日は絶対に休んでくれ、頼む。」
「レッスン、まだ足りないの...」
「美琴」
抗おうとする彼女の言葉を、
俺は強い口調で遮った。
「今は休むことが、美琴の仕事だ」
唇を噛み、
悔しげに視線を彷徨わせたが、
やがて力尽きたように瞼を落とした。
「...わかった」
弱々しく、消え入りそうな声。
「少し眠ってくれ」
「うん...」
彼女の呼吸が少しずつ落ち着いていくのを見届け、俺は立ち上がった。
「必要なものを買ってくる、何かあったら連絡よこしてくれ」
「...ありがとう...ごめんね、プロデューサー...」
「大丈夫だよ、じゃぁ行ってくる」
かすかな囁きを背に受けながら、
俺は仮眠室を出た。
ドアを閉める音をできるだけ立てないよう、
細心の注意を払いながら。
十年間、
一人で走り続けてきた彼女が、
ようやく足を止めてくれた。
その安堵と、
彼女が背負う『理想』を改めて噛み締めながら、
俺は夜の街へと続く廊下を急いだ。
期待してた通りメチャクチャ良かったです! 無理せず更新してくれると嬉しいです!