ガザの攻撃が始まったとき、イスラエルがパレスチナの人たちを国際法完全無視で踏みにじっているのを見て、これはどうにかすべきことだ、と思った。
翻訳者にできることは翻訳だから、#ガザ翻訳 (前は#ガザ投稿翻訳) を始めた。でも私は他の翻訳者(特に有名翻訳者)も当然、こぞって同じような活動を始め、出版社もどんどん反イスラエルの声明を出すだろうと思っていた。だってペンは剣よりも強しでしょう? 歴史の文脈を読める人ばかりでしょう? 弱き者の、正義の味方なんじゃないんですか? 文学ってそういうものでしょう? 自分自身を含め、権力から遠い社会の片隅にいる人々の哀歓を掬い上げるものじゃないんですか? みんな結構そういう本を訳そうと持ち込みしてるじゃないですか?
ガザの翻訳では、呼びかけても応える人は少なかった。何人かは熱心だったけど、多くが沈黙していた。今もガザについて発言しない人が大部分だと思う(流れてこないから知らないけど)。結局シオニストを止められず、私たちはここまできてしまった。自分の身が危うくなった。
ガザのジェノサイドをやってきたのはシオニストイスラエルとアメリカです。今イランを奇襲攻撃し、油田を破壊し、私たちから原油を輸入する手段を奪ったのもイスラエルとアメリカです。そこに尻尾を振り続けているのが高市政権です。このままでは彼らに暮らしを破壊されます。
同業の翻訳者の皆さん、出版界の皆さん、今こそあなた方の力が必要です。本を出す夢、レジュメの書き方、持ち込みの方法、印税の安さ、ゲーム翻訳のコツ、AIに対抗していく方法、仕事探し、みんな大事な論点でしょう。でも政治がくるったら、社会が成り立たなくなったら、そうしたことに悩むことすら贅沢になります。
反戦の、護憲の、高市打倒の声を上げてください。ことばを紡いで暮らしてきたあなただからこそ、多くの人の心を動かすことばを発せられると信じています。出版社は声明を出してください。私たちの愛する出版文化も風前の灯火です。
どうかお願いします。みんなで助かるために。これからも大好きな本を訳して生きていくために。