【センバツ】大垣日大・竹岡大貴 魂の188球完投 DH導入時代「4番・投手」が生んだ1勝
◇第98回全国選抜高校野球大会第4日・1回戦 大垣日大2―1近江(2026年3月22日 甲子園) 【写真あり】人気女優がまさか…「今年も甲子園の熱気を感じてきました」現地報告にファン驚がく「神出鬼没」 岐阜と滋賀による「関ケ原の戦い」は、令和でも昔さながらの気合と根性が勝敗を分けた。軍配が上がった大垣日大は竹岡大貴(3年)が異例の188球を投げ抜く1失点完投勝利を飾った。1週間500球以内の球数制限が導入された20年以降では最多の球数。「楽しかったので疲れも感じなかった」。聖地のマウンドが疲労を吹き飛ばしてくれた。 9回終了時点で168球。先制の2点を得た10回も続投した。1死満塁から押し出し四球を与えて1点差。「周りの声が聞こえて腕が軽くなった」。絶体絶命の土壇場を空振り三振と遊ゴロで締め、うれし涙を流した。 心優しくて心配性。中3時「僕なんて公立の方がいいかな…」と直前まで進路を決断できなかった。母・奈月さん(45)からは試合前に「緊張してもいい。楽しんできてね」と連絡が入り、チームメートにも前日から「いつも通りで大丈夫」と励まされた。延長10回、不安げな表情を見抜いた捕手の座間龍斗(3年)は「悔いを残すな!」と鼓舞。全員が温かく見守る4番兼エースが演じた熱投だった。 甲子園通算40勝の阪口慶三前監督の後を継いだ高橋正明監督に初勝利を贈った。「それがずっと目標でした」。DH導入の新時代に「4番・投手」がドラマを呼んだ。 (河合 洋介) ≪球数制限導入後の最多投球数≫ ○…大垣日大の竹岡が10回188球を完投。投手のケガ防止のため「1週間500球以内」の球数制限が導入された20年以降では春夏通じて1試合での最多投球数となった。制限前を含めれば、選抜では17年2回戦=健大高崎VS福井工大福井(延長15回引き分け再試合)で、摺石達哉(福井工大福井)が先発で193球、伊藤敦紀(健大高崎)が先発、抑えで195球を投げて以来。夏の大会では12年1回戦=盛岡大付VS立正淞南で、出口心海(盛岡大付)が188球を投げたのが最新。