退職間近の署長が最後の〝大仕事〟 タクシー運転手とタッグ、行方不明の女の子発見
行方不明の女の子を保護したとして、神奈川県警栄署は17日、横浜市神奈川区の平和交通新子安営業所で、同社のタクシー運転手、羽賀修さん(57)に感謝状を贈った。羽賀さんと一緒に女の子を保護したのは、羽賀さんに感謝状を手渡した同署の塩田信之署長(60)だった。 羽賀さんは3月16日午前1時35分ごろ、横浜市戸塚区の県道を走行中、行方不明になっていた女の子を見つけ、栄署まで送り届けた。その際、羽賀さんのタクシーに乗車していたのが、塩田署長だったという。 塩田署長は女の子が行方不明になったとの連絡を受け、タクシーを手配し、署に向かうところだった。 羽賀さんに立場を明かしたうえで、車内でも携帯電話で状況の報告を受けたり指示を出したりしていた。 羽賀さんが雨の中を歩く女の子を見つけ、「いま女の子とすれ違いましたけど、あの子じゃないですか」と塩田署長に伝えた。 Uターンしてタクシーを止め、下車した塩田署長が駆け寄り、無事に保護したという。 羽賀さんは「女の子が一人で歩いていたので、署長に声をかけた。無事に見つかってよかった」。塩田署長は「無事に保護できて何より。善良な運転手さんが何かあったときにわれわれの助けになってくれることを実感できた」と感謝した。 塩田署長は19日付で署長を退任し、今月で42年にわたる警察生活に終止符を打つ。署長として、あるいは警察官として最後になるかもしれない〝大仕事〟を終え、ほっとした様子だった。(橋本謙太郎)