都会の地中から突きだした巨大管 発生12日後に、市がけが人を公表
大阪市北区のJR大阪駅近くで地中に埋めていた鋼管が地上13メートルまでせり上がった事故で、横山英幸市長は23日、2人がけがしたほか、走行中の車の窓ガラスが割れるなどの被害があったと明らかにした。市は事故が発生した今月11日に被害を把握していたが、公表してこなかった。横山市長は「当時通行された方で、何か思い当たることがあれば相談して欲しい」と呼びかけた。
鋼管は直径3.5メートル、長さ27メートル、重さ56トン。下水道工事で「立て坑」として使うため地中に埋めていたが、11日早朝に隆起しているのが確認された。市によると、午前6時50分ごろ、突きだした鋼管の上部からアスファルト片が落下し、地面に落ちた弾みで破片がはねて、走行中の車2台に当たったという。
70代男性が運転していた車に破片がぶつかり、側面ガラスが割れた。加えて男性が急ブレーキをかけた際、同乗していた30代男性とともに頸椎(けいつい)ねんざなど3週間のけがを負った。もう1台はバンパーに傷がついたが、けが人はいなかった。
市は事故当日に2件の事案を把握していたが、市担当者は「工事業者が被害状況の把握を進めており、正確な事実確認を待っていた。公表が遅くなってしまい申し訳ない」と謝罪した。横山市長は23日に初めて報告を受けたといい、「情報が錯綜(さくそう)しないためにも一定の時間は必要だった」と述べた。
市と業者は、他にも被害を受けた人がいないか把握するため相談窓口を設けた。市の窓口は北部方面管理事務所管理課(06・6462・1434)で、受付時間は平日午前9時~午後5時半。