【開催まで40日、残り必要金額600万円】ホームパーティーすら開いたことのない僕が、インドで15,000人のアニメフェスのために、人生の全てを賭けた話。続編
「やば、詰んだかも」
ここ数ヶ月、何度そう呟いて天井を見上げたかわかりません。
前回、勢いだけで「インドでアニメフェスやるぞ!」とぶち上げた記事を書きました。 あれから、事態は好転するどころか、ジェットコースターも裸足で逃げ出すほどの急展開を迎えています。
開催まであと40日。 もはや引き返せないデスロードの「今」を、どうか聞いてください。
そして、恥を忍んで言わせてください。 明日でクラウドファンディングが終わります。あと165万円、足りません。
どうか、私たちのこの「狂気」に、最後の一押しをください。
光は見えている。でも、足元は地獄
まず、ポジティブなニュースからお伝えさせてください。これがないと、本当にただの遭難日記になってしまうので。
本当にお陰様で、TOYOTA様、SUZUKI様といった、日本が誇るビッグ企業の皆様がスポンサーについてくださる予定となりました。 さらに、現地のアニオタたちが泣いて喜ぶであろう、サンプリングを提供してくださる日清食品様、伊藤園様、ヤクルト様といった飲食メーカー様の参画も決定。https://otatokyo.jp/
「おお、順調じゃん」
そう思ったあなた。 ここからです。ここからが、インドの洗礼です。
前回からの歩みをダイジェストでご覧ください。 「スパイスが効いている」なんてレベルじゃないですww。激辛すぎて悶絶し、白目を剥きながら走っている私たちの惨状をご覧あれ🙏
トラブルその1: アニオタの魂「食」を奪われる
もともと予定していた会場で、現地パートナーとのトラブルや強気な交渉があり、泣く泣く会場変更を決断しました。 そして、ようやく見つけた、雰囲気も良くて予算内のおしゃれな会場。
頭金の支払いをした直後、会場紹介してくれた会社が、サラッと言いました。
「あ、ちなみにここ、オーナーが『ピュア・ベジ』だから。肉とか魚、一切ダメね」
え?😳いま、なんと?😳😳(聴いた瞬間、本当に目が丸くなっていたと思います)
アニメフェスですよ? 日本のアニメを愛する彼らが、コンテンツの次に楽しみにしているのは「日本食」。 SUSHI、チャーシューの乗ったラーメン、唐揚げ。
これらが出せない? 集客の目玉をもぎ取られたようなものです。 さすがにそれはないでしょうとどれだけ交渉しても、答えは頑なに「NO」。
その結果、日本食レストランが次々と出店辞退となりました。
トラブルその2: まさかの「無料開放」強制
追い打ちは止まりません。 食のダメージでうなだれている数週間後、会場手配いただいた同じ施工会社と会場視察をしていた際に、追撃のコメントが。
「あ、言い忘れてたけど、ここ商業利用ダメだから。チケット販売できないよ」
「……え?」
待ってくれ。 会場費だけで200万ルピー(約350万円)かかってるんだ。 スポンサー費用だけで、この巨大な全体予算を賄えるわけがない。
しかもこの事実を知らされたのは、開催2ヶ月前。
有償チケットは流石に妥協できないと大慌てで、バンガロール中を走り回りました。 1万人以上収容できて、世界観を壊さず、予算内で、チケットが売れる場所。
ありません。 あるわけがありません。 インドは来年1月位から結婚式シーズン。めぼしい会場はすべて、ウェディングのために押さえられていました。
「無料イベントにして赤字を垂れ流すか」 「開催延期(事実上の中止)か」
究極の二択を迫られ、即断を求められます。
さらに、トドメの一撃。 「ちなみにここ、音楽ライブをするのも難しいと思う」
!!!!!!!
もうね、ここまで来ると笑えてきます。 一番最初に 「NARUTOのオフィシャルシンガー呼んでライブするよ」って言ったよね!?
歌えない歌手、食えない肉、売れないチケット。 何この縛りプレイ。
トラブルその3: インド名物「後出しジャンケン見積もり」
会場と演目ですり減らされた私を待ち受けていたのは、施工業者からの過剰請求でした。
インドの商習慣には「後出しで高額請求する」というトラップがあります。 それを回避すべく、僕は当初から「予算は200万ルピーだ」と耳にタコができるほど伝え、レイアウトマップも見せて握手を交わしていました。
2ヶ月に渡る視察。 「ブラザー、任せてくれ」という熱い抱擁。
その1週間後に出てきた見積もりが、これです。
530万ルピー。
倍以上ってレベルじゃない。 「日本人は金を持ってるからボッタクれる」と思われたのでしょう。
急遽、友人の施工プロに泣きつき、見積もりを精査。 過剰請求分を徹底的に削ぎ落とし、施工会社と対面でゴリゴリにやり合いました。
結果、250万ルピー。 まだ予算オーバーですが、絶対必要項目は抑えつつ、半額以下まで下げさせていただきました。 交渉後の、彼らの「全然儲かんないなぁ、この案件」という切ない表情。一生忘れません。
トラブルその4: チーム崩壊の危機「悲鳴嶼行冥タイム」
施工会社との交渉が一段落した翌日。 現地のコアメンバー3人に呼び出されました。
「Sくんがいるなら、自分たちはもうプロジェクトから降りたい」
Sくんとは、1ヶ月前に加入したマーケ担当。 カオスを楽しめる逸材だと思っていたのですが、当初の契約内容も実行力に劣り進捗しておらず、とにかく素行が悪かった。 極め付けは、チーム全員がいるWhatsAppグループでの一言。
"You guys annoying me"(お前ら、うざいんだよ)
これが火種となり、チームの怒りが爆発。 3時間、ひたすら彼らの不満を聞き続けました。 その姿はまるで、『鬼滅の刃』の悲鳴嶼行冥。数珠を擦り合わせながら、ただただ耐え忍ぶ時間。
結果、問題児には「他メンバーとの接触禁止」「ミッション剥奪」を言い渡し、なんとか空中分解を防ぎました。
トラブルその5: チケットが売れない、そしてアンチの襲来
施工も人も、なんとかなった。 でも、肝心の「お客様」がいない。
最低でも11月中に5,000枚は売りたいと、破格の99ルピー(約140円)で出したチケット。 初速2週間で売れたのは、たったの400枚。
「15,000人集める!」 スポンサーにそう豪語した自分の声が、呪いのように頭を回ります。
友人、知人にDMを送りまくり、コミュニティで告知し、なりふり構わず頭を下げました。 それでも思いの外、数字は伸びない。
そこに追い討ちをかけるのが、現地のアンチたちです。 私みたいなノリ、テンションだけの日本人が大々的にやるのが気に入らないのか、既得権益を荒らされたくないのか。 SNSやコミュニティに、容赦ないネガティブコメントが書き込まれます。
切なかったです。やるせなかったです。私たちは収益目的じゃない。というかこのような大型フェスをいきなり素人集団が収益を上げるなんて、無理に等しい。 ただ、日本のアニメや漫画を愛してくれるインドの若者に、恩返しのささやかな「お祭り」をお届けしたいだけです。
このアンチコメントで、逆に注目を浴びているのかと嬉しい反面、地味にメンタル削られますw
それでも、やるしかない
そんなこんなで迎えた、開催40日前。 ここまで読んで、「こいつら本当に大丈夫か?」と不安になった方もいるでしょう。
でも、安心してください。 これらのトラブルを乗り越えて(というか強引になぎ倒して)、私たちはまだ立っています。
チケット課題は、結局ドナーパスという手法で、回避することがことができました。音楽LIVEは、数千人が一挙に集う訳ではないと説得し、人数制限をかけることで、納得いただきました。
運営委員会一同、泣いても笑ってもあと40日。 最高のフェスにするために、死力を尽くしています。そのお陰で、光も差し込みつつあります。
今日時点で、しつこくしつこく営業した結果、1,200枚ほどチケットは売れてます。15,000枚目指して、ここから以下のようなプロモーションを大々的に仕掛けていき、街をフェス色に染める予定です。
オフライン:
a.主要メトロ広告
b.ラジオ広告
c.トラック広告(インドのモデルに日本のアニメコスプレを着ていただいて市内を凱旋)
d.キャンパスアンバサダープログラム(バンガロールの主要12大学を巻き込んだチケット販売対抗戦)
e.ITパーク、レジデンスのデジタルサイネージ
オンライン:
a.アニメ、ローカルインフルエンサープロモーション
b.チケット販売プラットフォームプロモーション
c.メタ広告
アライアンス:
a.IT大手企業の従業員向けプロモーション
b.インド日本商工会会員企業プロモーション
etc
ここで、最後のお願いです。
クラウドファンディングが、明日で終了します。 目標まで、あと165万円ほど必要です。この金額が集まれば、上記の施策を全て具現化することが可能です。
ぶっちゃけ、怖いです。 お金が集まらなかったらどうしよう、集客失敗したらどうしよう。 毎晩、そんな不安に押しつぶされそうになります。
でも、逃げたくない。 一度吐いた唾は飲み込めない。 インドの若者たちと、最高のアニメフェスを創り上げて、皆で大笑いしてハイタッチしたい。その一心で、ここまで歩んできました。
元気玉のように、どうか、力を貸してください。
少額でも構いません。 お金が難しければ、この記事をシェアしていただくだけでも、大きな力になります。 皆さんのお気持ちひとつひとつが、この張り詰めた緊張感の中で、私たちの「心の支え」に本当になります。
改めて、このフェスを開催するにあたり、もちろん利他的な現地メンバーの美しい心もですが、いろいろな人間の卑しくてダサいところを見てきました。それを踏まえて、今、この瞬間、
「ただただ人として、かっこよく生きたい。」 そう切に願っています。
毎日、SUPER BEAVERの『人として』を聴きながら。 1月10日、笑ってゴールを迎えられますように祈ってます。どうか最後の瞬間まで、粘り強く、しつこくやり切りますので、温かく見守っていただけると幸いです🙏


コメント