メイドめぐると練習する話
60作目です。
前回のお話→novel/27288688
タイトルを変更しました。
あまりいい意味では無かったようです。
シャニソンで開催されている『雛鳥からの贈り物』の情報が含まれています。
ですが、この作品内では親愛度を解放しないと分からない部分は出てこないのでどなたでもお楽しみいただけます。
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めぐる「お帰りなさいませ!ご主人さま!」
P「え、えーと......?」
事務所に戻ると、そこにはなぜかメイド服を着ためぐるが立っていた。
この衣装はどこから持ってきたのだろうか。......というより、これは何かの遊びなのだろうか......。
めぐる「どうぞ、こちらにお座りください!」
これは......メイド喫茶?
通されたのはいつものソファだ。大人しく座っていると、めぐるが紅茶を持ってきた。
もてなしてくれているのだろうけど、まったく目的が見えない。一体何が目的なのだろうか。
めぐる「こちらお紅茶でございます!」
P「あ、ありがとう......」
それにしても、めぐるはどうして何も言わないのだろうか。
とびきりの笑顔だし、奉仕できて満足そうな顔はしているが、俺の方はいつまでたっても不思議そうな顔のままだ。
運ばれてきたティーカップを口に運び一口含む。......うん、事務所に置いてあるティーバッグの味だ。
P「うん、美味しいよ。......それで、今日はどうしたんだ?」
めぐる「えへへっ。メイドさんになりきってみたんだけど、わたし上手にできてたかな?」
メイドさん。それは恰好からしても分かる。
聞きたいこととは違う答えが返ってきたが、メイドの振る舞いとしてはめぐるらしさもあって十分な評価をあげられるだろう。
P「ああ、上手にできてたと思うぞ!」
めぐる「本当!?やったーっ!」
P「それで、今回はどうしてメイドになりきってたんだ?」
めぐる「そうそう!プロデューサーがこの前、283プロのみんなでゲームのお仕事があるって言ってたでしょ?」
その言葉である程度合点がいった。
283プロ全員がキャスティングされたゲーム『雛鳥からの贈り物』のことだ。
『雛鳥からの贈り物』────プレイヤーはレジスタンス組織の構成員。諜報機関を表向きはメイド養成学校として設立し、スパイを育成している。そしてプレイヤーはその教官となり、生徒たちを導いて作戦を執行する。というシナリオだ。
P「(今思えば中々難しいストーリーだな......)」
P「それでメイドの練習をしてたのか?」
めぐる「そう!メイドさんの役をやるって聞いてたから、練習しておこうと思って!」
おそらく、めぐるの想像しているメイドと実際にキャスティングされたメイドの役では、中々違うものが出しされそうな気はしているがあまり勢いを崩してもいけない。伝えるのは後日でもいいだろう。
この辺りで、俺の視線がメイド服に向いていることに気付いためぐるが、スカートの裾を摘まんでほんの少し持ち上げた。
めぐる「これは倉庫にあったやつ!あ、もちろんはづきさんに許可はもらってます!」
サイズが少し合っていないような気がしてたが、やはり衣装は倉庫にあったやつだな。
P「了解だ。終わったらちゃんと返すんだぞ?」
めぐる「はーいっ!」
P「......そういえば、他の誰かには披露したのか?」
せっかく衣装まで着たというのに、誰にも披露していないのはもったいない。
はづきさんに許可を取ったと言っていたけど、チェインで聞いたのだろうか。
めぐる「えーっと、はづきさんと......社長!」
P「............っ!!」
思わず口から紅茶を吹き出しそうになる。はづきさんはまだ分かるけど社長は......困惑していただろうな。
P「社長は......どうだった?」
めぐる「最初は驚いてたけど、喜んでくれてた!ちゃんと紅茶も飲んでくれたんだよー!」
めぐる「あと、『あいつにも見せてやるといい』って言ってたよ!」
一部分だけ声を低くして演技めかしく言うが、おそらく社長の真似だろう。
全然似てない物真似に笑いが溢れる。
P「ははっ、そうか。俺も見られてよかったよ。......ごちそうさま、紅茶美味しかったよ」
めぐる「はいっ、お粗末様でした!」
それから食器を片づけデスクワークに戻るが、なぜかめぐるが横に立ったまま動かない。
さすがに隣に立たれると気になってしまう。......もしかして、まだメイドはまだ継続しているのだろうか。
P「えーと......めぐる?」
めぐる「なんでしょーか?」
P「もしかして、何か指示を待ってるのか?」
めぐる「はいっ、何でもお申し付けくださいっ!」
予想的中したが、だからと言って何を指示すればいいかは思いつかない。
メイドと言えば......。
P「そうだな......掃除とか?」
めぐる「はいっ、めぐるメイドにお任せくださいっ!」
どこからともなく取り出したはたきで掃除を始めるめぐる。
パタパタと掃除をするめぐるからは、メラメラと身体中からやる気が溢れ出していた。
P「この前掃除したばかりだし、そんなに頑張らなくていいからなー......!」
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その後キャスティングされた役のメグルについて、改めて詳しい設定集が届いた。
P「────という役なんだ」
めぐる「えーっ!わたし、全然違うメイドさんやっちゃってたんだ......!」
P「はは、そう落ち込まなくても良いぞ。この前のメイドはまた別のことに活かそう。俺も活かせるような仕事を取ってくるよ」
めぐる「うん......でも、このお仕事もすっごく楽しそう!わたし、頑張るよーっ!」