2026年3月23日 2月定例県議会最終本会議
議案に対する質疑
(大要)


【斉藤議員】
 日本共産党の斉藤信でございます。2026年度岩手県一般会計補正予算(第1号)について質問いたします。
 人事管理制度事務費として466万3千円が計上されています。これは、私が予算特別委員会の総括質疑で取り上げた千葉企画理事に関する「県政の私物化」とパワハラ疑惑を外部の専門家に調査を委託しようとするものであります。今議会中に機敏に対応されたことに敬意を表します。
 そこで質問します。

・調査を決断した理由、県として確認した実態、調査の内容について

【斉藤議員】
 第一に、知事に質問いたします。千葉企画理事に関する調査を外部の専門家に委託して調査することを決断した理由と、県として確認した「県政の私物化」とパワハラ等の事実、疑惑について示してください。

【達増知事】
 斉藤信議員のご質問にお答え申し上げます。
 外部調査の決断理由とパワハラ等疑惑の確認内容について、ということでありますが、3月5日の予算特別委員会総括質疑における斎藤信委員からのご指摘を踏まえ、弁護士に相談したところ、「弁護士の客観的な調査が望ましい」との助言を受けたことから、守られるべき職員の権利が侵害されないよう、実態調査を行うために必要な経費を補正予算案として提案したものであります。
 また、県としての事実確認については、今後実施する外部の弁護士による調査の中で明らかにしていきたいと考えております。

【斉藤議員】
 第二に、どういう調査を委託するのか、調査項目を示してください。公益通報とこの間に議会で取り上げた問題について、全面的に調査すべきと考えますがいかがでしょうか。外部の専門家は複数ということですが、他県等の事例を見ると3人は必要と考えます。いつまでに調査を終えるのか、メドも示して下さい。

【総務部長】
 調査の内容についてでありますが、当該幹部職員によるハラスメントに加え不適正な支出や恣意的な人事なども指摘されていることから、第三者調査におけるアンケートの対象項目については、特に制限を設けることなく、幅広く情報提供を呼びかけてまいります。
 調査に従事いただく弁護士については、現在選定に向けた準備作業を進めており、他の自治体において3名体制とする事例が多いことも踏まえ、適切に選定を進めてまいります。
 調査時期については、来月早々から夏ごろまでを見込んでおりますが、調査の進捗に応じて報告や公表を行ってまいります。

・企画理事室の改修について

【斉藤議員】
 第三に、900万円も使った企画理事室の改修は、いつ、だれの指示で行われたのでしょうか。事実上の秘書組織となっている行政経営推進課の分室は、人員が3名の異例な増員となりました。いつ、だれの指示でつくられたのでしょうか。

【総務部長】
 次に、執務室の改修についてでありますが、現在の企画理事の執務室について関係部署に確認したところ、令和6年11月に当時の総務部長から、総務室を通じて管財課に対し、幹部職員執務室の新設が指示されております。
 また、行政経営推進課の分室に配置されている担当課長1名および行財政企画担当3名のポストについては、同課から人事課への組織要求を踏まえ、同じく令和6年11月に組織定数の内々示が行われております。

・異常な出張の実態について

【斉藤議員】
 第四に、企画理事の県内出張は、盛岡市内の出張を除けば、今年度19回中18回が宿泊付きの出張です。異常なことであります。日程を見ても日帰りで済むものであります。県内出張が多い市町村課長の場合、昨年4月、33市町村を訪問しています。12回です。1日で2~4市町村と広域振興局を訪問していますが、すべて日帰りでした。この異常さをどう認識しているでしょうか。
 第五に、6回の県外出張も、その視察目的、日程に問題があります。千葉企画理事に質問します。昨年8月19日から21日にかけて大阪府茨木市、兵庫県、岐阜県を企画理事、行政経営推進課総括課長と主事の3人で視察しています。
 8月19日の視察は午後4時から5時の日程でしたが、朝9時5分発で花巻空港を出発しています。伊丹空港には1時間半で到着します。茨木市まで40分あれば着きますが、その後何をしていたのでしょうか。あなたは、大好きなお酒の席で「甲子園に行って高校野球の準々決勝を見ていた。県岐阜商業と横浜高校の試合は延長戦になり、午後4時の視察にはいかず、部下の主事に『写真を撮ってこい』と指示した」と話したそうですが、本当でしょうか。
 私は、視察先の茨木市で対応した担当者に確認しました。「名刺は1枚しかなかった」ということでした。物見雄山で視察に行き、視察をすっぽかしたのではないでしょうか。カラ出張ということになるのではないでしょうか。

【八重樫副知事】
 まず、県内出張についてでありますが、職員の出張に要する経費の執行に当たっては、必要性や経済性を十分に踏まえ、適正に行われるべきものと認識しております。
 ご指摘の事案については、出張の目的や日程の妥当性など、個別の事情を含め、事実関係の確認を行う必要があると考えております。
 次に、県外視察についてでありますが、出張行程の詳細については承知しておりませんが、今回ご指摘いただいた点が事実かどうかも含め、今回上程した補正予算案による今後の調査の中で、事実関係を明らかにさせていただきたいと考えております。

・パワハラ、アルハラの実態について

【斉藤議員】
 第六に、千葉企画理事によるパワハラ、アルコールハラスメントも深刻です。「企画理事は些細なことで激高して叱責をする人物とされている」との告発がありました。
 私が深刻だと思うのは、宿泊付きの視察では、「酒席の場を設けるのがマスト(絶対に必要なこと)と庁内では認識されている」ことです。この実態を把握しているでしょうか。

【八重樫副知事】
 次に、アルコールハラスメントについてでありますが、県内・県外調査の後に、同行職員や広域振興局の職員と夕食をとりながら懇親することがあると聞いております。
 一方、職位の高い企画理事の発言は、受け止め方によっては「強制」と捉えられることも想像できることから、私から十分に意識した発言に留意するよう本人に伝えております。

・人事権の乱用について

【斉藤議員】
 第七に、人事権の乱用です。私は、総括質問でも指摘していましたが、気に入った部下には二階級特進や1年で昇進させるなどの人事が行われるなど「お手盛りの人事」が行われてきたと告発があります。これは県自身が調査をすれば明らかになることであります。調査すべきではないでしょうか。
 パワハラの対象の一つが人事課だと言われています。つい最近まで、人事課の職員が毎日、企画理事室に呼ばれていたとのことであります。把握しているでしょうか。

【総務部長】
 次に、人事についてでありますが、地方公務員法では、職員の人事評価を実施し、その結果を活用することを規定しているものの、その活用の程度までは明記されていないことから、各自治体における適正な運用が重要となります。
 複数の職員に聴取したところ、いまだ不明確な部分もありますが、企画理事の執務室に出入りする中で、「個別具体の人事に関する事細かな言及があった」ほか、やり取りの中で「威圧的な言動もあった」との情報を得ております。
 職員の昇任については、人事評価その他の能力の実証に基づいて行われるべきものであり、第三者調査の中で事実関係を確認することを検討してまいります。

・千葉企画理事の処遇について

【斉藤議員】
 最後に、新たな深刻な事実も示しましたが、千葉企画理事の処遇について質問します。公正な調査を実施するためにも、県職員が安心して実態を報告できるようにするためにも、現状のままではなく対処すべきではないでしょうか。
 外部の専門家による調査は、パワハラに矮小化せず、カラ出張を含めた視察用務の実態について、人事権の乱用について、900万円かけた企画理事室の整備問題など、全面的に調査すべきだと考えますがいかがでしょうか。

【八重樫副知事】
 次に、処遇についてでありますが、本事案については、実態把握に向けて、弁護士からは調査を実施するに当たり「調査対象者の影響が職員に及ばないように配慮することが適切である」との助言をいただいております。
 調査は、新年度直ちに開始できるよう準備を進めているところであり、調査の実施に当たっては、職員への影響も考慮しながら、適切に対処してまいります。

<再質問>

・企画理事室の改修について

【斉藤議員】
 再質問いたします。
 企画理事室の改修整備については、令和6年度11月当時の総務部長=現・千葉企画理事の指示に基づいて行ったと。これは確認されました。そしてその秘書組織も、これは総務部長時代に3名という、異例な人員増でそれがつくられたと。
 もう自分が企画理事になることを前提にして、こういう企画理事室、秘書組織、こういう体制がつくられたということになるんじゃないでしょうか。そのことを私は確認をしたい。

【総務部長】
 現在の企画理事の執務室、それから行政経営推進課の分室につきまして、令和6年11月にそれぞれ指示等があったものと承知しております。

・県外出張の実態について

【斉藤議員】
 二つ目に、企画理事の県外出張の話でありますけれど、企画理事に質問したけれど企画理事は答弁しなかった。カラ出張をやったんじゃないかと。私は根拠を示して聞いたんですよ。後の調査の話じゃない。あなたがカラ出張をやっていたら、今の職にとどまることもできないような大問題じゃないですか。自ら答えていただきたい。あなたと行政経営推進課総括課長が2人で甲子園で野球観戦したんじゃないですか。関係者3人もいるんですよ。すぐ確認できることですよこれは。はっきり答えていただきたい。バックネット裏で観戦したと聞いております。これはもう計画的な犯行ですよ。
 合わせて、昨年11月20日~21日の八戸出張は県外企業視察でした。この参加者はどうなっているでしょうか。午後1時半から2時半、午後3時から4時半の日程で2つの県外企業を視察していますが、企画理事にとって本当に必要な視察だったのでしょうか。当日は八戸市に宿泊して、21日9時半から10時にノーアポ=アポを取らずに、YSアリーナを訪問・見学しています。これは必要な調査ではないですよ。前の日に帰れた。1泊して、アポも取らない。YSアリーナの見学をしただけじゃないですか。
 広域振興局長との意見交換を4回行っています。日帰りでできるものであります。それを1泊2日でやっています。5月8日~9日の場合、1時半から2時半に盛岡合庁で盛岡広域振興局長と意見交換。9日には午前9時半から10時半に久慈の合庁で県北広域振興局長と意見交換をしていますが、なぜ前泊が必要だったんでしょうか。これには、ふるさと振興部長、ふるさと振興企画室担当者、人事課担当課長、行政経営推進課担当課長等4名が同行しています。大名行列で、前泊する必要のない視察で宴会をやったんじゃないでしょうか。
 企画理事に関する出張旅費は、本人分、同行者分、これは総務部以外を含めて示していただきたい。不必要な視察をやったとしたら、これは県政に重大な経済的損失を与えることになりますよ。

【八重樫副知事】
 出張についてでありますが、8月19日の出張行程の詳細については承知しておりませんが、今回ご指摘いただいた点が事実かどうかも含め、今回上程した補正予算案による今後の調査の中で明らかにさせていただきたいと考えております。
 次に、八戸出張についてでありますが、現時点で出張行程の詳細については承知しておりませんが、職員2名で出張したものであります。今回ご指摘いただいた点が事実かどうかも含め、今後の調査の中で明らかにさせていただきたいと考えております。
 次に、広域振興局長との意見交換についてでありますが、中長期における広域振興局体制のあり方や、令和8年度の組織職員体制を広域振興局長等と議論するために実施したものであり、議員ご指摘の点につきましても、今後の調査の中で明らかにさせていただきたいと考えております。
【総務部長】
 次に、出張旅費についてでありますが、当該企画理事は、いずれの部局にも属さないいわゆる無人称でありますが、総務部関係の本人分の令和7年度の出張旅費の実績は61万3000円余となっております。
 同行者の実績についても議員にご指摘ご指摘いただきまして、現在、漏れのないよう調査を行っておりますので、今後随時報告させていただきます。
【千葉企画理事】
 ただいま事実関係などの調査を実施するための補正予算が上程され、その質疑が行われているものと認識をしてございます。
 今後、いつ、どこで、何があったのか、あるいはなかったのか、調査が行われるものと思いますが、私としてもその調査の中で、私の記憶・記録に基づき誠実に事実関係などをお話すべきものと考えておりますので、この場での答弁は差し控えさせていただきたいと存じます。

・アルハラ、パワハラについて

【斉藤議員】
 アルコールハラスメントについて、「宿泊付きの視察・出張では宴会がセットされていた」との告発があります。実態はどうだったんでしょうか。どう調査されてるでしょうか。
 企画理事による職員の面前での叱責・暴言の実態は把握されているでしょうか。

【総務部長】
 次に、宴会についてでありますが、飲食の場における言動についても議員のご指摘を含め情報提供が寄せられているところであり、今後実施する第三者調査の中で事実関係を明らかにしてまいります。
 次に、暴言等についてでありますが、一般論として同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に業務の適正な範囲を超えて、精神的身体的苦痛を与える行為または職場環境を悪化させる行為はパワハラとなります。
 現在、議員のご指摘も含め情報提供が寄せられているところであり、今後実施する第三者調査の中で事実関係を明らかにしてまいります。

・全面的な調査を

【斉藤議員】
 最後に知事に質問しますけれども、私が指摘した諸問題を含めて全面的な調査が必要だし、直ちに対応する課題もあるのではないか。いかがでしょうか。

【達増知事】
 全面的な調査についてでありますが、斉藤議員からご指摘いただいた点も含めて真偽を明らかにするために、実態調査に必要な経費を補正予算案として提案したところであり、今後実施する外部の弁護士による調査では、調査内容に特に制限を設けることなく、幅広く情報提供を呼びかけていきたいと考えております。

<再々質問>

【斉藤議員】
 企画理事のは答弁にならない。3人で行っているんだから。調べてください。弁護士を頼らなくたってすぐ分かりますよ。私は事実根拠を示して聞いた。カラ出張という重大な問題について、あなたが酒の席で言ったことを裏付けたんです。
 そういう意味では、県がやれることはやって、そして、対応・処置すべきことは直ちにするということが必要なんじゃないでしょうか。
 知事に最後にお聞きしたい。県の調査でさえ、明らかにできることはあるはずだ。そして毅然として対応すべきだと思いますがいかがですか。

【達増知事】
 予算特別委員会で斉藤議員からご指摘いただいた点につきまして、出張の問題も含まれたと理解しております。
 このパワハラの問題、そして部屋の改造、人事の問題、出張の問題、全体として調査の対象としていくことが基本になるかと思っているわけでありますけれども、弁護士との調整をまず行いまして、どのような順番で、そしてどういった手順で調査をしていくのかということを、今回の補正予算も活用しながら進めていきたいと思います。