これは僕の間違いかもしれないが、日本・中東航路で450往復年間しているVLCCは、日本で荷卸しするとそのまま中東に向かう。
そして荷主さんは、出荷したい時点で丁度よい場所にある空きのVLCCを見つけてチャーターする。
すると空きの(流しの)VLCCは、荷主さんの出荷港にやって来て、バースに接舷、5日かけて原油の積み込みを行う。
原油の積み込みが終わると荷主さんの目的地に向けて出港し、千葉なり喜入なりでバースに接舷して荷卸しを行う。
からになったVLCCは、また中東に向かい、流しのVLCCとなって荷主さんからよばれるのを中東に向かいながら待つ。
日本船籍や、外国船籍、便宜置籍船が日本と中東の間を往復して荷主さんを待ち、荷物を運ぶ。
この完成されたシステムがアラスカにはない。そもそもアラスカ州には現状ではタンカーが入れない。
恐らく西海岸の原油積み出し港と日本の往復になるが、原油の量があまりにも少なくて中東航路で確立されたシステムは転用できないし、そもそもVLCCでは、大き過ぎる。
結果として、油田の開発から中小型タンカーの新規傭船、船のオーダーの仕組みから何から何まで新たに作らねばならない。
そして、1975石油全面禁輸で日本はアラスカ油田で痛い目にあったように、政治リスクが極めて高い。
まぁ、お話にならないです。アラスカ州がロシア領になればまた話は変わります。ロシアは、ソ連邦時代から、非常に難しい交渉相手だけれども一度交わした契約は守ります。お得意さんには、不義理しません。ただしプーチンリスクがあります。