(アレ?)
現在、我らが
そんな中、何やら分厚い本を見つける。
別に、普通の本ならばこのまま片付けるだけだが、本のタイトル、正確にはタイトルに使われている文字が気になった。
『漢字・・・?』
思わず出た言葉は、
何故滅多に使っていなかったのかというと、ここナイトレイブンカレッジでは、日本で言う英語、オランダ語、スワヒリ語、ドイツ語、イタリア語、アラビア語、フランス語、ロマンシュ語、ギリシャ語、ルーマニア語、その他諸々が使われていたのである。
と言っても、ユウは中学校卒業レベルの英語しか使えないし、ツイステッドワンダーランドの住人とて全員が他国の言語を話せるわけではない。
ならば、何故皆会話ができているのかというと、魔法のおかげである。
生徒は全員、入学時に迎えに来る『黒き馬車』の中にある『
例えば、リドルとケイトは『薔薇の王国』と『輝石の国』の出身だが、意思疎通は問題なくできている。
リドルの言った言葉は、ケイトには『輝石語』に聞こえているし、逆もそうである。
文字も、誰が書いた物でも自分の国の言語で読める。
そう、
つまり、
しかし、ツイステッドワンダーランド内には『日本語』とよく似た言語である『
しかし、やはりツイステッドワンダーランドの言語ではないためか、少し問題があった。
何かと言えば・・・
「Hello. How are you?」
「Hallo. Hoe is het met je?」
「Habari. Habari yako?」
「Ciao. Come stai?」
「Hej. Hvordan har du det?」
「مرحبا كيف حالك؟」
「Bonjour. Comment allez-vous?」
「bun di. co vai?」
「Γεια πώς είσαι?」
「Buna ziua. Ce mai faci?」
このように、出身国が違うと、聞こえる言語も違うのである。
いや、意味は通じるのである。耳には違う言語で聞こえてきて、頭の中で翻訳される。文字も同様だ。
つまり、言語翻訳魔法のかかり方が中途半端なのである。
控えめに言って発狂する。
なお、ユウの言った言葉、書いた文字は、意識しないと日本語になるが、意識さえしていればこちらの住人にも伝わる。
閑話休題。
「あれ、監督生くん、そんな所で突っ立ってどうしたんスか?」
背後から足音と共に、スワヒリ語が聞こえてきた。ラギーだ。
「いえ。この本はそこの本棚でいいんですか?」
「あぁ。そこの本棚でいいッスよ」
「はい」
本について聞こうかと思ったが、まぁ別にいいか、と思い、本を棚に戻した。
(あ、)
アズールのオーバーブロットから数日後、ユウは図書館に来ていた。
何故かといえば、元の世界に帰るための情報収集である。
そんな中、見慣れた文字を見つけたので思わず手に取ってしまった。
『・・・“古代呪文語〜召喚術における極東語の有用性について〜”・・・なんだコレ』
思わず日本語で呟いてしまった。
パラパラと読んでみると、なんとびっくり、ほとんど日本語じゃあないか。
しかし、
(全部カタカナじゃん。逆に読みづらいわ)
本当に読み辛い。
まぁ、アルファベットにアラビア文字、キリル文字にギリシャ文字で読むよりはマシだろう、と思い、読み進めてみることにした。
しばらくページをめくっていると、背後からスワヒリ語が艶やかなテノールで聞こえてきた。
「オイ、草食動物。ここはお前が読むような本はねぇぞ」
「レオナ先輩。お疲れ様です」
「話を聞け・・・オイお前その本は、」
「あぁ、この本。古代呪文語の本ですよね。
そういえば得意科目なんでしたっけ?」
レオナはユウの顔を見て、何とも言えない表情を浮かべ、大きな溜息を吐いた。
「お前、それはほとんどが極東の言葉で書いてある本だぞ。一年生、ましてや異世界から来たヤツが読めるわけねぇだろうが」
「・・・『この本は、召喚術においての極東地域で使用される言語(以下:極東語)の有用性、また実際にどのように利用するのかについて記したものである。
そして、この本で使用される文字は極東語の文字である「待て」』なんですか?」
本から顔を上げ、レオナの方に顔を向けると、珍しく目が見開かれており、サマーグリーンの瞳には驚愕の色が浮かんでいた。
「お前は、その言葉が、極東の言葉が、分かるのか」
一言ずつ区切って言うレオナ。
(瞳孔かっぴらいてると余計に猫っぽいな)
「母国語なので」
「・・・そうか」
頭の中で失礼なことを考えつつ、レオナの質問に答えるユウ。
当のレオナは米神に指を当てながら何やら思案している様子。
(もう帰っていいかな)
ユウは今度こそ帰ろうとすると、レオナからまた声がかかった。
「オイ待て。お前、その本は隠して行けよ」
「?分かりました。俺はこれで失礼します」
レオナの言った意味はよく分からなかったが、とりあえず本をリュックに仕舞ってからオンボロ寮に帰った。
レオナの呟きに気付かないままで。
「nitakupeleka kwenye jumba la kifalme.」
またもやシリーズではない物を書いてしまいました。
誤字脱字、間違い、質問等ありましたら、コメント欄で教えて下さい。
よくある、「日本語がツイステ世界の古代呪文語だったら〜」という話です。
n番煎じですが、パクリではありません。
※注意※
・監督生に名前有り(デフォルト名)
・ツイステ世界の言語事情を捏造
・本編にない国と言語有り
・本編にない魔法有り
・グー◯ル翻訳使用