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風邪の時でも欲しいもの/Novel by 凜綺

風邪の時でも欲しいもの

4,407 character(s)8 mins

前回の80話ネタの続きのような姉兄弟の話です!

風邪引いて寝込んだ時にヨルさんかユーリで迷わずユリを選ぶロさん
でまたもやヨルさんがユリに負けるし
同僚三人組に愚痴ってます😂😂
メインはユリロイですが雰囲気的に今回もヨルロイでもロイヨルでも行けるかな…??
私自身がヨルロイ派なのでタグはそっちを付けてます😂😂

冒頭でユリがロさんを運んだ時、お姫様抱っこ想定で考えてましたが
個人的にユリはロさんを軽々お姫様抱っこは出来ないしもっと言うとヨルさんにしようとしても結構手こずるんですが
ぐぎぎぎぎっ…!てなりながらもなんとか頑張って抱えてくれてそうだなぁと…!
健気かわいいよ義弟…!😭😭
そして逆にロさんはユリをお姫様抱っこは軽々出来ちゃうし
ヨルさんも軽々ユリをお姫様抱っこできるので何だか複雑な気持ちになるユリ下さい😂😂
「…ボクって、非力なのか……?」シュン
てなっちゃうユリかわいい…!!😭😭
まぁでも相手は西国一の敏腕スパイと
東国一の殺し屋でパワーカンスト作中最強
なので別にユリが弱いわけじゃないから落ち込まないでもいいんだよ…😌😌
完全に相手が悪いだけ…
ヨルさんに関しては自分より大分大きな相手も抱えれるしロさんのこともお姫様抱っこできるからもう力で敵わないのは仕方ないんよ、ユリ…😌😌
…というか姉のヨルさんに力で全く敵わない弟ユリってなんかえちだな??🤔←
それってヨルさんが本気でユリを押さえつけて抱こうとしたり襲ったり手篭めにしようとしたら出来ちゃうってことじゃん??←
えち…😌😌()

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(38.7…か……
ぬかったな…、体調管理には気をつけていたんだが…)

連日、任務続きで疲労が溜まっていた自覚はあったが突然グラリと視界が崩れ…
気が付けばベッドに寝かされていた。
ちょうどユーリくんが来てくれている時だったから倒れているオレを見つけて助け起こしてここまで運んでくれたらしい。
オレは重かっただろうに…頑張ってくれたんだな。
目を覚ませば心配そうに並んでオレの顔を覗き込んでいるユーリくんとヨルさんふたりが見えて何だか顔が緩んでしまう。

(やっぱり姉弟だなぁ…
同じ表情すると更に似てる…)

なんて呑気なことを考えてしまいながらもこれだけは伝えなくてはと口を開く。


「…ありがとう、ユーリくん……
面倒かけて、ごめんね……」

「っ…べ、別に…!!?

…まっ全く…いきなり倒れる程根を詰めるなよな!
姉さんも心配するだろ??」

プイッ、と向こうを向いてしまうがその耳は少し赤く、その言い方は何だか…彼自身も心配してくれたというようで笑みが溢れてしまう。

「…君も、心配してくれた……?」

「っんな…!!?
そ、そそっそんな…!そんなわけっ、ないだろ…!!?
ぼ、ボクは別に…お、お前のことを心配、なんてっ…」

言葉ではそんなこと言っててもそんなにほっぺ赤くしてたらそうですって言ってるようなものだよ?
あと視線も泳いでるし…

習ったスパイスキルを使うまでもなく分かりやす過ぎる彼の照れ隠しにくすりとまた笑ってしまった。

「っ…!な、なに笑ってるんだよ!!?」

「いや?別に??
ユーリくんはかわいいなぁ、と思って」

「〜〜っ!
お、お前はまた…!!
びょっ、病人は大人しく寝てろ!!」


うがぁあああ!!と吠えながらも真っ赤になりつつ少し乱暴に、しかし冷えないようにと布団をかけ直してくる義弟に何だか心が暖かくなってしまうのを感じ、無意識に口が緩んでいたことは熱のせいもありロイド…それに黄昏自身も無自覚のことだった。


ヨルさんが何か言いたそうに此方を見ているので何かあったかと視線を向けると…

「あの…何か作りましょうk

「ユーリくんの、料理が食べたい」

「…!!?」
「っな……!!?」

(作りましょう)か?まで言わせるわけにはいかなかった。途中までで何を聞かれるか察したオレは…一瞬で背筋が凍った。
ここで問われたら頷く選択肢しかなくなる。
しかし…いつもならまだしも今は風邪で万全でないのだ。今ヨルさんの料理なんて食べてしまったら確実に…死ぬ!何としてでも阻止せねば
というのをコンマ0.02秒で考えたオレは最後までヨルさんに言わせず間髪入れずに答えた。
ヨルさんは絶句、ユーリくんはそのまんまるで大きな瞳を更に大きくして驚いていたけど

「この前食べた、ユーリくんの料理……
おいしくて(おもしろいから)食べると元気が出てきて…、また食べたいと思ってたんだ…」

「っ…そ、そんなに……なのか…?」

これは計算でも何でもなく本当に本音だ。
彼の料理は他では味わえないなんだか面白い料理なのだ。
面白い味、などと言うと不味いことを誤魔化す時の表現に聞こえるかもしれないがそうではないのだ、彼を侮ってはいけない。
まるであれは…ユーリくん自身を体現したような、おいしいのに他にはない味でもっと食べたくなるような、そして例え気分が沈んでいても食べれば元気が出るような不思議な料理なのだ。
姉のヨルさんのために練習し、作った結果出来たものだとは分かってはいるが、あれが存外…いや、結構大分…”ロイド”はもちろんオレも好きなのだ。
だからユーリくんの料理は大分本気で食べたい、というのもあるがこんな具合が悪い時にヨルさんのあの料理なんて食べたら確実に死ぬので意地でもそれは阻止したい。
それにはユーリくんの料理を選べばあの子の手料理が食べられる+ヨルさんの料理回避で死亡フラグ粉砕も出来て全てオールOK一石二鳥だ。

ユーリくんは照れくさそうに頬を掻いているがその表情は満更でもなさそうでやっぱりかわいい
(熱でおかしくなると理性が溶けていつもより過敏に感じると聞くが、元々ユーリくんの可愛さはあり余るほどなのでこれは熱のせいではないだろう。
しかし元からあるものが更に増大すると言うなら元からかわいいユーリくんの可愛さが今はその数十倍になって感じているのかもしれない。)

それはいつもの黄昏からすると倍増しで本当にアホみたいな思考回路になってはいるが
義弟バカもまた元からなのでそれが倍増しているだけなのである。

「うん…、ユーリくんの料理…ボク、好きだなぁ…」

「っ…あ、あんまり褒めても何も出ないからなっ!!?」

やめろ…!と赤くなるユーリくんを見ながら
(いや…もう貰ったよ
照れて赤くなる君の可愛い照れ顔)

なんて思ってしまったがこれを言ったらまたユーリくんは怒るかもしれないのでやめておく。

しかし、さっきから黙っているヨルさんを見ると何だか悲しそうな表情かおになっているのに気付いたユーリくんがあわあわとしながら問い掛けてきた。

「ねっ姉さんの料理は不満だって言うのか!!?」

(うん…ユーリくんは優しいね…ヨルさんの事までしっかり考えてあげてて…)
オレは存外ブライア姉弟に弱いようで二人の尊い絆にほろりと来そうになりながらも誤解させないようにすぐに二人の方を向いて答える。

「いや、違うんだ
ヨルの料理が嫌なんじゃなくて
今日は君の料理が食べたいんだよ…ユーリくん。
ダメ、かな…?」

そう言って彼の手をきゅっ、と握るとまたユーリくんは真っ赤になってしまった。

(ふふ、林檎みたいでかわいい…
この子、オレのこと嫌いだって悪態つくのにオレの顔には弱いんだよなぁ…
はぁ、かわいい…)

「〜〜〜っ!!!
…っだ、ダメじゃ…ない…っ…」

「そっか…良かった……
ありがとう、ユーリくん」

ふわり、と微笑んで見せるとまたユーリくんは気恥ずかしそうに視線を逸した。

そんな仕草が何だか思春期の男の子のようでかわいらしい。
(というか出会ったその日からユーリくんはオレには思春期と反抗期真っ只中の中学生ジュニアハイスクールの子みたいだけど…)

そこがまたかわいいんだよなぁ…、とまた顔が緩んできてしまいそうになる。

「っ…と、というか…
な…なんでそんなにお前はボクの料理がいいんだよ……」

彼は何故自分の料理が求められるのかいまいち分かっていないようで照れたように少し唇を尖らせアヒル口のようにしながら尋ねてくるのだが、その拗ねたようなむくれたような顔もまたかわいくて困る。
(あれ??熱のせいかいつもよりオレ、ユーリくんかわいいしか思ってないな…
でもまぁいっか、実際ユーリくんかわいいんだし)

普段の仕事モードの黄昏しか知らない同僚が聞いたら耳を疑うような義弟バカ思考になっている黄昏はそれと自覚しながらも義弟のかわいさの前にはそんな理屈は要らんとばかりに投げ捨てていた。

(この子は…自分の料理の価値を分かってないんだな??
だったら…存分に教えてあげよう。
そして自覚しろ、オレがどれだけそれを求めているのか…好きなのか)

「だって…
ユーリくんの料理、他にはない感じで面白くて…思いが沢山こもってて暖かくて…おいしいんだもん
毎日でも作って欲しいくらいだよ…?」

「〜〜〜!!?」

そんな覚悟の元に口に乗せたそれは全てなまじ全て本音なせいかそのパンチ力は凄まじいものだった。
握っていた手をまた更にきゅっ♡と思いを込めて両手で握り、微笑めばユーリは真っ赤になって固まってしまった。

「なっ、なな…!何言って…っ」

さらっと言ってしまったそれは何だかプロポーズめいていて、余計にユーリの情緒を滅茶苦茶に掻き乱し、戸惑わせ…翻弄してしまう。

(そ、そそっ、そんな…!
な…っ…なんだよ、それ…っ……そんな、こんなの…プロポーズ…みたいじゃ…
っ〜〜〜!て…!な、何を考えてるんだボクはっ…!)
(…ロイドさん、やっぱり私よりユーリのほうが……)

あざとく、麗しい義兄から意味深な言葉をかけられ弟は狼狽えさせられ内心大困惑しており
姉(そして妻)は夫から弟にこれ以上ないほどの滅茶苦茶に愛情の籠った求婚めいた言葉が贈られるのを見て…
そしてまたしても自分ではなく弟(の料理)を選ぶ夫に何とも言えない気持ちになり、モヤモヤとしていた。

その後…、ユーリが作ったオリジナル手作りお粥を食べながらロイドがおいしい、おいしい…!やっぱりユーリくんは料理の天才だよ…!
なんて言いながら物凄く嬉しそうにベタ褒めし、ユーリの頭を撫で撫でと撫でるものだからそんな義兄にまたしてもユーリは敵わず真っ赤になってしまい、ヨルの中のモヤモヤとした感情は尚更増大した。


Comments

  • # 終わり に しよう ¿
    July 3, 2025
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