イスラエル核研究施設付近を攻撃 インド洋の米軍基地も標的に
テルアビブ、イスラエル、3月22日 (AP) ー イランのミサイルが21日深夜、イスラエル南部の2つの集落を直撃、同国の主要な核研究センターに近い場所で建物が破壊され、数十人が負傷した。 イスラエルに対するイランの攻撃は、同日早朝にテヘランの主要な核濃縮施設であるナタンズが攻撃を受けた後に発生した。 イスラエル軍は、南部都市ディモナと、人口の希薄なネゲブ砂漠の中央部近くにある最大都市アラドを襲ったミサイルを撃墜できなかったと発表した。イランのミサイルが、核施設周辺のイスラエルの防空システムを突破したのは今回が初めてだ。 「イスラエル政権が厳重に防護されたディモナ地区でさえミサイルを迎撃できないのであれば、作戦上、戦いが新たな段階に入ったことを示すものだ」と、イランのモハンマド・バゲル・ガリバフ議長は、アラドへの攻撃の報が広まる前にXで述べた。 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、現場にさらなる緊急対応部隊を派遣していると述べた。 救助隊員によると、アラドへの直撃により少なくとも10棟のマンションで広範囲にわたる被害が発生し、そのうち3棟は甚大な被害を受け、倒壊の恐れがあるという。少なくとも64人が病院に搬送された。 ディモナは核研究センターの西約20キロ、アラドは北約35キロに位置する。 イスラエルは中東で唯一の核保有国と見られているが、同国の指導部はその存在を肯定も否定もしていない。国連の原子力監視機関はX上で、イスラエルの施設への被害や異常な放射線レベルの報告は受けていないと述べた。 「戦争は終わりに近づいていない」と、イスラエル軍のエイアル・ザミール参謀総長は同日早々に述べた。 イランはまた、4000キロ離れたインド洋にある英米共同のディエゴ・ガルシア軍事基地も標的とした。これは、テヘランがこれまで認められていたよりも射程の長いミサイルを保有しているか、あるいは宇宙開発プログラムを利用して即席の発射を行ったことを示唆している。 米国とイスラエルは、イランの指導部を打倒する蜂起を煽ることを期待することから、核・ミサイル計画や武装代理勢力の支援を排除することまで、戦争の正当化理由を次々と変えている。蜂起の兆候は見られない一方で、インターネット規制によりイランからの情報は制限されている。 2月28日に始まった米・イスラエルによる空爆で、イランがどれほどの被害を受けたのか、あるいは誰が実際に指揮を執っているのかさえも不明だ。最高指導者に選ばれたアヤトラ・モジタバ・ハメネイ師は、その地位に就いて以来、公の場に姿を見せていない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)