元NMB48のWセンターがコスプレに目覚めた理由 「男装はカッコ良くなると思ってました」

斉藤貴志
芸能ライター/編集者
『上西怜コスプレ写真集 #れーちゃんコレクション』より(撮影/藤本和典)

NMB48でWセンターを務めるなど活躍し、昨年4月に卒業した上西怜が初のコスプレ写真集を発売する。グループ時代からグラビアでも人気を博し、写真集も2冊出した一方、「S Cawaii!」のレギュラーモデルとしてコスプレ連載を続けてきた。今回はバニー、チャイナ、ギャル、男装など新規で9パターンに取り組んだ。卒業から1年の現在地と合わせて聞く。

卒業したら体重が8キロ増えて

――NMB48を卒業して1年になりますが、生活や心持ちの変化はありますか?

上西 卒業してすぐ、体重が8キロくらい増えました(笑)。ダンスをしなくなって体力が落ちて、ちょっと買い物に行くだけで疲れて眠くなってしまって。ずっとアイドル衣装を着て体型を意識していたのも、ストッパーが外れて一気に太ってしまったんです。でも、ちゃんと減量して、今はアイドル時代の体重に戻しました。時間がわりと自由になったので、ピラティスに通っています。

――アイドル時代にできなかったこともしていますか?

上西 友だちと旅行に行ってます。グループ時代はあまり前もってスケジュールが出なかったのが、予定を組みやすくなって、近場の城崎温泉や岐阜の下呂温泉に行きました。母の日にきょうだいみんなで実家に帰ってお祝いしたり、家族といっぱい過ごせるようになったのも嬉しいです。

――ゆとりのある生活をしているんですね。

上西 グループのお仕事がなくなり、余裕ができました。朝は起きられなくなってしまいましたけど(笑)、ごはんを自分で作っています。ギリギリで起きるので、メイクもめっちゃ早くなって。今は全部が自分に返ってくるので、ちゃんとしなければと思いつつ、肩の力を抜いて活動できています。

小学生の頃から洋服が好きでした

――「S Cawaii!!」モデルはNMB48時代から続けていますが、もともとモデル志向だったんですよね?

上西 はい。ずっとモデルになりたくて、お姉ちゃん(上西恵)がNMB48の1期生で相談したら、あかりん(吉田朱里)さんたちがモデル活動もされていると。私もそこを目指して、5期生のオーディションに応募しました。

――モデルを目指した原点というと?

上西 小学生の頃からお洋服が好きで、母がかわいいお店を見つけてくれて、一緒に買い物に行ってました。私は滋賀出身ですけど、京都まで出掛けて自分で服を選んでいて。「ニコ☆プチ」や「ニコラ」も毎月買っていました。

――好きなモデルさんもいました?

上西 小松菜奈さんに憧れてました。顔がすごくおきれいで、カッコ良くて。

グラビアをやらない選択肢はなくて

――グラビアも元からやりたいことだったんですか?

上西 お姉ちゃんやNMB48の先輩方もグラビアをやられていたので、自分の中でやらない選択肢はありませんでした。加入前から、お姉ちゃんが「妹のほうが胸が大きい」と言ってくれていたので、ファンの方も期待してくださっていて。

――そこは家系みたいな?

上西 遺伝もありますね。自分の武器になっているので、ありがたいです。

――ビジュアルを磨く努力もしたんですか?

上西 小学生の頃から、お姉ちゃんにボディクリームを塗って毎日マッサージをするように教えられて、続けていました。

――運動や節制もしてました?

上西 私は筋トレが本当に苦手で、運動はダンスをしているからいいなと、食事制限をしました。ファスティングで飲み物だけで生活したり。でも、動くのに力も入らないといけないので。ずっと食べないというより、撮影の1ヵ月前くらいから少しずつ減らして、1週間前は食事抜きというふうにしていました。

コロナ禍のときにSNSで反響が

――今回のようなコスプレは、水着グラビアとはだいぶ感覚は違いますか?

上西 グラビアは自然な自分を見せるもので、コスプレはどれだけ作り込めるか。そこが難しくて、楽しいところでもあると思います。

――「S Cawaii!」で昨年からコスプレの連載をしていますが、どういうきっかけで興味を持ったんですか?

上西 コロナ禍のときにやることがなくて、アニメ好きを活かせないかなとコスプレをしてSNSに上げたら、反響がすごくあったんです。そこから少しずつやるようになりました。

――最初は何のコスプレをしたんですか?

上西 『SPY×FAMILY』のヨルさんです。話題になっていた作品で、アーニャは他のアイドルさんもやっていたので。ヨルさんやったら、自分の個性や武器も活かせるかなと思ったんです。コスチュームは自分でネットで買いました。

最近『ウマ娘』にハマっています

――連載ではアニメキャラのコスプレが多いですね。涼宮ハルヒ、フリーレン、『Re:ゼロ』のラム……と。

上西 アニメはお兄ちゃんの影響で、小さい頃からずっと観てました。『ハルヒ』もそうですし、マンガも『(家庭教師ヒットマン)REBORN!』とか、お兄ちゃんの本を借りて読んでいました。

――最近ハマったアニメもありますか?

上西 『ウマ娘』にめっちゃハマっています。最初はゲームをずっとやっていて、キャラクターを育てていると、愛情が湧いてきました。それからアニメを観たら、さらに面白くて感情移入してしまって。王道のトウカイテイオーのコスプレもしました。

レモネードの世界観をかわいく

――今回の写真集では、9パターンの新作コスプレが披露されています。特に自分がやりたかったものはありますか?

上西 全部自分で「これをやりたい」と伝えさせていただきました。レモネードは擬人化ということで、今までやったコスプレの中でも全然違う雰囲気です。オリジナルの衣装を作っていただいて、世界観もめちゃくちゃかわいくて好きです。

――あまりコスプレの題材になりませんが、レモネードをやろうとひらめいたんですか?

上西 自分の名前と“レ”繋がりなのと(笑)、私はグループ時代に元気、フレッシュと言っていただいていたんです。フレッシュレモンの先輩(市川美織)もいらっしゃいましたけど、ゲームでニックネームを付けるときもレモンにしていました。だから、自分の中ではやるならレモン系かなと。

――どう形にするか、イメージもありました?

上西 シュワシュワ、みたいな(笑)。ウィッグを少し緑っぽい黄色にして、かわいく元気もありながら、ちょっと大人な感じも出したいと思って撮りました。

銀髪でスパイっぽさも出そうと

――男装には自信があったんですか?

上西 自分の顔や輪郭的に、男装はきっと似合うと思ってました。毎回ひとつのコスプレをするなら、かわいいのをやりたい気持ちがありましたけど、今回は写真集の中に、こんな自分がいてもいいなとやってみたら、爆イケになりました(笑)。

――これはどんなイメージだったんですか?

上西 カッコいい男子キャラなら銀髪がいいなというのと、『SPY×FAMILY』のロイドさんが好きなのでスパイっぽい感じも出せたらと。

――衣装については?

上西 カフェ店員みたいな上品な雰囲気で、エスコートしてくれそうな男の子に見せつつ、最後は銃を持っていて。表と裏の顔があるようにしました。メイクでちょっと釣り目で強く見えるように意識したら、すごくカッコ良く撮っていただけて嬉しいです。

ギャルは渋谷で理想通りに

――ギャルは渋谷の街中で撮影したんですね。

上西 海外の方によく見られて、日本の文化を楽しんでもらえたと思います。一番理想通りのコスプレができました。私はギャルとはほど遠いキャラですけど、コスプレが完成したときの自分を見て、めちゃめちゃギャルやなと(笑)。明るさに憧れもあって、渋谷で制服で懐かしい気持ちになりました。私も高校時代は、学校帰りにユニバに行ったりしていたので。

――バニーやチャイナは定番を押さえた感じですか?

上西 バニーはグラビアでもやらせていただいたことがありますけど、今はもっと大人になって、よりセクシーにできると思ってリクエストしました。チャイナはずっとやりかったんです。色っぽさも出したくて、スリットを深く入れていただきました。

ページをめくるたび雰囲気が違います

――銭湯では水着姿も披露しています。

上西 普段のグラビアの感じも見ていただけたらと、銭湯で働く女の子になりました。雰囲気のある本物の銭湯で撮らせていただいて、ミルクのお風呂があったり、かわいいアヒルの人形がいっぱいいたり、楽しかったです。

――銭湯に行ったのは初めてですか?

上西 近所にもあって、よくお姉ちゃんと行ってました。銭湯のお風呂のほうが体が暖まります。私は不眠症になりがちですけど、銭湯に行くとぐっすり眠れるんです。上がって飲むコーヒー牛乳もめっちゃ好きです(笑)。

――エルフの写真はフィルターが掛かって、神秘的な感じです。

上西 森を守っているエルフなので。長い耳を付けるのが大変でしたけど、また全然違う雰囲気になってお気に入りです。まるまるコスプレの写真集で、ページをめくるたびに違う世界といろいろな私を見ていただけて、何冊分も楽しんでもらえると思います。

キャラクターを好きだから近づけたい

――今後もコスプレは極めていくんですか?

上西 続けていきたいですし、もっとコスプレのイベントに出たいです。去年初めてコミケに参加して、『その着せ替え人形は恋をする』の雫たんのコスプレをしました。アニメを好きな方にも知っていただきたくて。私はえなこさんが大好きなので、いつかお会いできるくらい、大きくなりたいと思っています。

――『着せ恋』のヒロインの海夢は、コスプレを「究極の愛」と言ってます。

上西 キャラクターを好きやからこそ、ちゃんと近づけたいし、かわいさはファンが一番知っているので。それを再現できるように、コスプレメイクももっと研究したいです。

健康的なルーティンを作ります

――5月には25歳になります。20代後半の展望はありますか?

上西 もっと健康的なルーティンを作りたいです。今は日によってバラバラな生活なので、毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝るようにしたり。体の中身も大人になっていくと思うので、長生きできるようにします(笑)。

――今は夜ふかしもしているとか?

上西 しちゃいます。ゲームをしていたり、アニメを観始めて止まらなくなると、気づくとめっちゃ夜中になっています(笑)。

――何かを新たに身に付けようとは?

上西 ごはんは簡単なものしか作れないので、ちゃんと健康を考えて自炊したいです。私の中で大人の女性と言うと、そういうものをパパッと作れるイメージ。お母さんがすごく料理上手なので、私もそうなれるように勉強したいです。

デートは一緒にはしゃいでほしい

――恋愛も解禁になっていますが。

上西 自分が結婚するのは想像できませんけど、いつかはできたらいいなという気持ちはあるので、流れに任せていきます。

――こんなデートをしたいとか、理想はありますか?

上西 私は静かなタイプですけど、実は運動がすごく好きなので、ラウンドワンでバッティングやバスケをしたり、トランポリンで跳びまくったりしたくて。ゲーセンでお金をいっぱい使ったりもして、一緒にはしゃいで遊んでくれる人がいいですね。

――ゲーセンでは注ぎ込むんですか?

上西 推しキャラには結構使ってしまいます。私は『セサミストリート』のエルモが大好きで、この前UFOキャッチャーで6千円くらい使って、1コも獲れませんでした(笑)。できるだけ、もう無理やなと思ったらやめるようにしています。

ブレーキを掛けても外れてしまって

――エルモのグッズはすでにたくさん持っているんですよね?

上西 家にいっぱいあります。パジャマもヘアバンドも全部エルモです。あと、最近はパペットスンスンが好きで、ぬいぐるみを買ったり、スシローとコラボしているので行ったり。私は小食で、スンスンのグッズがもらえるメニューは食べられなかったんですけど、お店自体がスンスンだらけで楽しんできました。

――やっぱりオタク気質は強いんですね。

上西 あまり集めると飾るところもなくなってしまうので、ブレーキを掛けるようにしてますけど、欲しいとなったら外れてしまって(笑)。

――コスプレなど仕事にも活かせているんですよね。

上西 アニメのお仕事もしたいです。声優さんは本当に憧れで、アニメを観るたびに素敵やなと思っていて。挑戦してみたい気持ちはずっとあります。

プロテアフロア提供
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Profile

上西怜(じょうにし・れい)

2001年5月28日生まれ、滋賀県出身。2016年にNMB48第5期生オーディションに合格。2025年に卒業。「S Cawaii!」レギュラーモデル。『上西怜コスプレ写真集 #れーちゃんこれくしょん』を4月2日に発売。3300円(税込)、イマジカインフォス発行。

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埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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