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タコピーが好きだからインターネットは嫌い


私は『タコピーの原罪』もタコピーというキャラクターも大好きで、作者のタイザン5先生も大好きで、同作者の読切作品も大好きだ。だから『タコピーの原罪』のPOP UP SHOPが開催されると聞いて嬉しかった。コロナの勢いが増してるけど絶対にタコピーに会いたかったから最終日2日前ぐらいに滑り込んだ。タコピーのパネルを連れて帰りたくなるぐらい会えて嬉しかった。


タコピーは、Twitterという名のインターネットで大バズりした結果、「無垢で愚かで最悪なマスコット」という烙印を押されたキャラクターである。

本来であれば少年ジャンプ+で話題作のメインキャラという看板を背負っていただけの宇宙人でありそれ以上でも以下でもなかったが、作品内の「虐待」「イジメ」「恋」といったセンシティブなエッセンスにより、一部の卑屈なオタクたちにより都合の良いオモチャとして扱われた。

そのおかげでタコピーはキャラクターという枠に収まらず、“語尾に「っピ」とつけるだけで悪意のない暴力を表現できる手軽なインターネットミームそのもの”になった。
これは『タコピーの原罪』を1話から熱心に読み、完結した今も熱心に応援している読者の一人としての所感だ。私はこの状況が腹立たしかったが、バズってしまった結果なのでブームが過ぎるまで耐えるしかないと思っていた。が、案外ブームは早く過ぎた。そんなもんなのだ。
こちらがいくら戦闘体制で身構えていても、一週間もすればサッと波は引く。そうして、居もしない敵に警戒し続けるような、私みたいな惨めなオタクだけが残る。


だから私はこの感情を残しておきたい。一過性のブーム生んだタコピーは、今後インターネットの過去の遺産として消費され続けることになるだろう。「ブームが過ぎたらはい終わり、今後はイナゴたちに荒らされることもないだろうし安泰だね。」ではないのだ。
インターネットには承認欲求のためにバズりそうなネタを探している、取り柄も思いやりも優しさも常識も相手の気持ちを想像する能力も無い人が多いから、そういう人たちによってコンテンツは繰り返し繰り返し擦られ続けるのだ。あの人たちは消費期限が切れたことをネタにすること自体が消費期限切れであることに気づかず、何度も何度もそれをやるのだ。仕方ない。そういう人は一生変われないし、そもそもSNSはそういう人たちの受け皿なのだから。

勢いが落ち着いてきた頃に「皆は忘れてるかもしれないけど~」とタコピーを過去のものにしてオワコン呼ばわりする輩が現れるだろう。SNSが現実で満たされることのない掃き溜めたちの傷の舐め合い場である限りはその行為を止めることはできない。
だから行為は批判しないし、むしろ自分を満たすために手頃なコンテンツを利用することは仕方ないよね、と肯定したいと思う。仕方ない。満たされない人たちがタコピーを利用するのは仕方ない。万バズ狙いの練ったツイートだろうが、ただその場しのぎの雑なリプライコミュニケーションだろうが、タコピーを利用して承認を得て穴を埋めようとするのは仕方ない。そうしないと息が出来ないんでしょう。

仕方がないことは批判しない。悪いところも指摘しない。意味がないから。もしタコピーがここにいても、自分を雑に消費することで楽になる人間がいるなら消費を咎めないと思う。
タコピーをオモチャにすることでコミュニケーションが取って、タコピーを利用することで自分を満たして、タコピーというツールが一瞬でも承認を与えてくれていたでしょう。良かったですね。タコピーがつまらない人にも承認を与えてくれる手助けをしてくれて。

それはそれとして私はタコピーを雑に消費する存在が大嫌いだから、作者本人に失礼なコラ画像を送ったり、作中の意味あるシーンを面白半分に画像リプライ素材にしたり、タコピーの皮を被って承認欲求満たすために自我を発信したりといった行為が憎いと言い続ける。倫理的にアウトだとかよろしくない行動だとかは言わない。私はそれらの行為が大嫌いだ、というお気持ちの表明に留める。辞めないことが分かっている輩への指摘や説教は意味ないが、嫌悪をぶち撒けるお気持ち表明なら意味はあることを知っているからな。

タコピーを踏み潰すコラ画像を楽しそうに使ってるアカウントたちにはこのnoteなんか届きようもないだろうけど。私にとっては無垢で素直で輝かしくて羨望の対象であるタコピーも、インターネットのフィルターを通せば所詮ただのミームってことは分かってるけど。救いだの羨望だのオタク特有のありふれた誇大表現単語を使ったところで結局のところ刺さりはしないけど。一回ぐらいはちゃんと嫌いなものを嫌いと発信しないと気が狂いそうになる。どうせアイツら文字読めんのだからこんなところでダラダラ文字を綴ったところで一部の変わり者しか読まんのだし、書き捨てて得も損もないだろうな。

でも別にいい。私は私の精神を支えてくれたタコピーが大好きで、それをオモチャにするバカが嫌いということさえ書き残しておけたらそれでいい。

全部タコピーのおかげだ。元カレと別れられたのも、死にたくなった日にセーブが効いたのも、人間関係がグチャグチャになった時も、信じられないヘマして寝れなくなった時も、タコピーを見れば心が安らいだ。タコピーみたいに素直で純粋無垢で真っ直ぐに向き合えて、一生懸命で優しくて可愛い存在を観てると元気が出た。寂しい時に寂しいって言える素直さが羨ましかったし、そうなりたいと思ったし、そうなれるように努力できた。タコピーのおかげで。


繰り返すが、インターネット上ではタコピーは所詮ミームだと言い切れる程度の存在になってしまった。だが、完結から数ヵ月が経つにも関わらず不特定多数に憎悪を込めたnoteをこうして公開するほどタコピーに惹かれた人間もいるということも誰かには知っていてほしい。

みんながバカにしてるこの子は私にとって大事な大事な存在だ。無粋なオタクたちのツイートや、話題の割にPOP UP SHOPが盛り上がっていなかったことで、インターネットで擦り続けてるだけの人たちへの憎しみがまた積もってしまった。私は心からタコピーが好きなのだ。


長くなってしまったが、結局のところこのnoteで書きたかったことは3つだけだ。


タコピーを擦り続けるアカウントにとっては私なんか知ったこっちゃない存在だろうが、私は該当アカウント全てを憎んでいること。


私は私を変えてくれたタコピーが大好きであること。

タコピーの口癖は「ッピ」ではなく「っピ」であること。


以上。

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